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第6話 ほのぼのちゃんちゃん焼き

うまいけどどこか違うちゃんちゃん焼き
うまいけどどこか違うちゃんちゃん焼きの図

 とある居酒屋でシャケのバター焼きを注文した。ところが、店の主人が、ちゃんちゃん焼きにしろとしきりに勧めるので、頼んでみることにした。出てきたものをみると、野菜の山である。どうやら、シャケはそのなかに隠れているらしい。実に奥ゆかしいシャケである。しかも100円高い。実に商売上手な主人である。

 ちゃんちゃん焼きはというと、なんともいえない甘いにおいをふりまいていた。食べてみると、キャベツやモヤシのシャキシャキ感もいい。実に北海道あふれる料理である。そして北海道といえば、ビールを飲まない訳には行かない。実に幸せなひとときである。

 こんなにおいしいものに出会うと、自分でも作れないものかと思う。実に安易なやつである。まずは材料の確認である。シャケ、キャベツ、モヤシ、人参、タマネギ。見分けのつかない材料は何もないようで、ひとまずは安心する。次に作り方の確認である。バターでシャケ焼く、野菜をのっける、調味料をかける。あまり凝った作り方ではないようだ。最後に調味料の確認である。バター、白みそ、みりん。みそラーメン系の味もする。しょうがも加えておくことにする。わりと単純な料理である。もともとアウトドア料理と聞いて、なるほどとうなずいてしまった。

 余韻が残っているうちに、あの幸せをもう一度味わってみたい。さっそく材料を調べてみる。ありゃりゃ、白みそがない。まあ、ここにあるみそで間 に合わせても、さして問題はなさそうである。その他は全てそろっている。

 野菜をザクザクと軽快に切る。絶好調の滑り出しに、まず、北海道あふれるビールを一杯飲む。この調子で調味料を合わせていく。みそをいれ、みりんをいれ、なめる。あれ? しょうがをいれ、なめる。違う。みそを追加する。なめる。あれ、違う。みりんを追加してみる。あの味のような、違うような。まあ、なんとかなると思う。

 シャケも、おいしそうである。ぴかぴかと光かがやき、脂がのっている。お刺身で食べてもおいしそう。実にセクシーなシャケである。さっそく、シャケを焼いてみる。バターのにおいがもいい。ひとしきり焼けたところで、野菜をザザッとのせ、蒸し焼きにする。あいかわらず、良いにおいである。あの幸せがよみがえってくる。最後に、調味料をおもむろにのせる。みその焼けるにおいが食欲をそそる。

 ひとます完成である。さっそく食べてみることにする。シャケを崩して、野菜と一緒に口に入れる。うま〜い。でも? 味が違うような気がする。奥ゆかしいには違いないが、こんな味ではなかったような。やはり、しょうがか、それとも白みそか。まあでも、甘い匂いは変わりなく、ビールがうまいのは変わりはない。実にほのぼのとしたちゃんちゃん焼きである。

パートナーのひとこと

 このまま、みそラーメンにのせようよ。

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