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第27話 中国人は分からない

 今年もまた、パートナーの誕生日がやってくる。パーティーの料理を山のように作り、ワインで乾杯! なのである。いつもと同じじゃあないか、と言われるのは大いに悔しい。そこで今年は、手作り本格大点心パーティーをとり行うことにした。大点心メニューは、(1)焼売(2)餃子(3)春巻(4)中国風ココナツタルト(5)包子(6)杏仁豆腐。ふっふっふっ、パートナーにはとことん恐れ入ってもらいたい。
 全部を紹介していたら、来年の誕生日が来そうなので、今回は包子だけを取り上げる。

 本格と名のつくものは、まず、材料が手に入らないことが多い。包子の場合は、老麺と中国ハム。いったい何だと聞かれても困る。見たことがないのである。変な調味料とかを置いてあるようなお店も探してみたが、見つからない。

 まだ、前日の下ごしらえの段階だというのに、前途多難である。だけんどもしかし、断念続きでも、決めたからには、完成にこぎつけなければならない。 という気合とはうらはらに、製作手順も多難だらけである。ぐああ、中国人と言うのは、何でこんなにこまごまと細工したがるのだろう。

 まず、油に匂いを付けろという。ネギ・タマネギ・ショウガと、3つも使えという。しかも、ネギ類は捨てて、油だけ使えという。しょうがないなあもう。ジャーっと炒めて、ネギ類はポイ。
 次に、餡を赤く染めろという。どろどろだけじゃだめだという。なめてみてもうまくもなんともないが、しょうがない、赤色1号をぐりぐりぐりぐりと混ぜる。
 そんなことを、6つの大点心に向かってやっていると、子供もいいかげん飽きてくる。始まった頃には「あそぼー」、点心2つ目には「まだー?」、点心4つ目ともなると「遊べないね!」と冷たいお言葉。こうして、下ごしらえの日は暮れるのである。

 当日。前日とは打って変わって、非常に楽しい。パーティーも楽しみだし、パートナーも、そわそわパタパタ。いくつになっても誕生日を祝ってもらうのは、楽しいものらしい。子供も、老麺なしの皮をこね、耳たぶ位のフニフニ感を楽しむ。こんな粘土遊びは、幾つになっても楽しい。最後の仕上げに、一気に具を包み、蒸しあげる。だけんどもしかし、具がすでにはみ出しているではないか。ははははははははは、味には支障あるまい。暖かいうちに、手作り本格大点心パーティーに突入してしまおう。ワインで乾杯! さあ、いただきま〜す。

 むむむむ。匂い付けだか、赤色1号だか知らないが、妙に複雑な味である。しかも、すんごく甘い。決してまずいものではないのだけれども、その辺の肉まんとは、なんだか違う、とても疲れる味である。人間、あまりに複雑すぎると、理解に苦しみ、疲れるらしい。中国人って、毎日こんなもんばっかり作っているんだろうか? う〜、中国人は、複雑すぎるう。

パートナーのひとこと

 でも、一番おいしいのはココナツタルト!

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