アマゾンマーケットプレイス:1円でも利益があがる構造

【小口出品者の場合】

 アマゾンマーケットプレイスで1円本を購入する場合、私たちはアマゾンに対して送料250円を支払いますので、実際には251円の支払いとなります。アマゾンはそこから基本成約料(100円)、カテゴリー成約料(60円)を受け取り、残りの91円を古本業者に渡します。つまり、アマゾンは160円の利益を得られるわけです。一方、古本業者は、クロネコメール便(角2・厚さ1センチまで)を使えば80円で本を配達できますので、包装費などを差し引いた残金を利益として得ることができます(アマゾンマーケットプレイスの手数料と価格設定について)。


【大口出品者の場合】

 アマゾンでは、大口出品者向けにプロマーチャント制度を設けています。これは、古本業者がアマゾンに対して月額4,900円を支払う場合に利用できる制度です。この制度を利用している業者の本が1円で売れた場合、アマゾンは60円のカテゴリー成約料だけを受け取り、100円の基本制約料は取りません。このために、古書業者は残りの191円から送料・ 包装費などを出し、その残金を利益として得られます(プロマーチャント制度について)。


【仕入れ値について】

 このように古本業者は1円で本を売っても利益を上げられるように見えますが、本の仕入れ値を考えるとそうとは言い切れません。売却益はプロマーチャント制度を利用していても100円程度、利用していない場合は10円程度なので、本の仕入れ値が極端に安い場合にしか利益が出ません。現実には、プロマーチャント制度が利用できる大口出品者でないと、古書の最低価格を1円にまだ下げるのは難しいと思います。1円本を積極的に出品している大口出品者には、もったいない本舗駿河屋ネットオフブックセンターいとうbook-station本棚お助け隊といった業者がありますが、いずれも無料宅配による古書の大量買取で、古本の仕入れ値を最小にする工夫をしているようです。また、もったいない本舗ネットオフbook-station本棚お助け隊には実店舗がなく、店舗の維持費用や人件費を浮かせることでコストを下げられます。

1円ブックストア(利益の構造)

アマゾン1円古本・文庫・新書・漫画コミック・DVD

コラム

アマゾンマーケットプレイス1円商品の利益の構造


 アマゾンにおいて中古品の書籍(一般書・文庫・新書など)やDVDが1円で売られていることも多く、アマゾンや古書業者がどのように利益を上げているのかを疑問に持たれている方も多いかも知れません。また、格安価格のために、品質に疑問や心配を持たれる方もいらっしゃるかと存じます。業者がどのように利益を上げているのかを考えてみましょう。

アマゾンマーケットプレイス以外への活路

【実店舗のある古書業者の場合】

 実店舗を持っている古書業者の場合、アマゾンではなく店舗で売った方が利益が上がります。私たちはアマゾンで1円本を購入する場合、送料込みで251円を支払わなければなりませんので、古書業者は店舗で250円以下で売ればアマゾンに対抗できることになります。たとえば、ブックオフの店舗で250円以下で売られている古本は、アマゾンよりも安くなるはずです(例外として、古書業者がアマゾンプライムを利用する場合、古書を送料込みで250円以下で売ることも可能です(アマゾンプライム制度))。


【実店舗のない古書業者の場合】

 実店舗のない個人や小規模な古書業者の場合、アマゾンではなくヤフーオークション・楽天オークションなどの別のネット販売網を利用することで利益が上げられるかもしれません。アマゾンマーケットプレイスでは、個人から小規模・大規模古書業者がかなり参入しているために、古書の価格が下落しやすい状況になっています。一方、オークションでは、書籍を写真で撮ってアップロードしたり、本の状態についての解説をしたり、落札者との連絡を密にしたりしなければならないといった手間がかかりますので、大規模古書業者にとっては出品しにくいネット市場です。また、オークションでは、落札者が送料を負担するのが一般的ですので、その分、出品者の負担が軽くなるというメリットもあります(ヤフー1円オークションとの比較を参考にしてみて下さい)。

 Q&A(アマゾン1円本)

 Q&A(古本一般)

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