■作品の解設Note on the works
Oil Paintings By Hiroshi Kanayama
現場で実景をスケッチ。アトリエへ持ち帰り、カンヴァスに向かい画の構想を練ります。構図のデッサンをとり絵筆で大雑把に石油系の溶き油で下絵を描きます。絵具が乾きカンヴァスに固着したのを見計らっていよいよ本格的に描いていくことになります。絵の具は平筆による平面的な塗り手法ではなく、立体的に、つまり絵の具の層を重ねていく感覚で塗っていきます。重くなったところは絵の具を削り取り加筆していきます。
ビュルド アップしていく思考、表現方法は絵画ばかりでなく他分野においても言えることですが、西洋の哲学、思考方法の根本だと思っています。
光と影について
絵画でよく写実という言葉が使われます。立体は影(暗所)の存在よって、すなわち光の当たり具合によって物の形を視覚的に認識することが出来ます。しかし、作画において、私の中で、この影の概念は存在しません。自然は全て色彩によって構成されており、影もその要素の一つ。全ての形は色彩によつて平面に具現され、そこに絵画の主体性があるというのが私の持論です。
溶き油はリンシ−ド、ポピー、サフラワ−など植物性溶き油を用いるようにしております。パレット上で絵具を油でよく練り(混色)塗っていきますが、安易な筆による混色は鈍い発色の原因となるので気をつけなければなりません。長年の経験則から、色々開発されていますが油絵具には植物性の溶き油がベストだと確信しています。
全体的な色バランス、材質感(マチエ−ル)をチェックしながら描いていきますが、対象に引っ張られて模写的になっている自分に気づくことがあります。画面の明暗、調子や固定観念、また既成概念に支配されている自分の姿です。
最初のボタンの掛け違いが最後まで尾引き、軌道修正のため色々やっているうちに仕舞いには立ち入らなくなってしまうこともあります。そういう時は思い切ってカンヴァスを剥がし、また一からやり直してみるとうまく行くものです。
これでよしと思ったときが画の完成時です。ただし、時が経ってから何度も"これでよし"ということになることもあります。
I am painting on the subject for the urban scenes and lives in Osaka, where I live in. Prior to drawing the pictures on canvas in
oil, I make some sketches of the scenes that I want to paint. Technically painting has been done with brush strokes and painting knives
effects to get brighter and impressive results in touch just as expressionists do. It will accompany deformation of figures in a process
,which might be against the way of thinking and concept of coping the nature. Though I am painting landscapes as mentioning above,
please note that painting has been done very creatively and colorfully just like as Fauvist do in order to express a spiritual inner
world on the canvas.
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