妖しげなり桜花
その咲き方も また散り方も・・・
春の夢うつつ
夜桜たるやさらに妖しく
陽の中に咲くはまだしも
宵闇にあっても閉じようともせず
咲き乱れ
ひらひらと散る様は
人の心を誘うが如く
ひとたび風吹かば
舞い上がり
乱だれてみせて
潔(いさぎ)良さのこれ見よがし
妖しげなり櫻花・・・
今年も,桜の木したで色んな物語が始まる。
2009
「願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月の頃」(西行)
単純に、如月=2月という公式にあてはめると2月に桜は咲かない。歌に出てくる花は梅なのか?
2月の寒々として冴えた満月の夜に梅の下で死にたいと言うのは余りにも悲しすぎる。
「如月の望月のころ」とは太陰暦でいう二月十五日のことでこの日は当然満月となる。
現在の太陽暦だと3月末ごろになる。〜となれば花は当然「桜」だ!
西行は何故その日に死にたいなどと云い出したのか、実は、その日は釈尊入滅の日だ!
つまり、お釈迦様が亡くなった日だからだ。(実際に彼はその日の一日後に逝った)
俺は、西行も、お釈迦様もキリスト様も関係ないが。。
狂わんばかりに咲き乱れる夜桜のもと満月の夜に…逝くのも好いかなって思う。。
〜で、気になる、今年の如月の望月の頃とは、3月11日だった。 過ぎてホッとしている(何のこっちゃ!)
世の中は三日見ぬ間の桜かな
近頃、歳のせいか桜花とその背景の
人間のおりなす情念の世界が なにやら妖しげに見えて・…
好きな句
「別れても別れても遭う花の下」 ( 壮一)
「酒なくてなんのおのれが桜かな」 (狂歌)
「花を踏みし草履も見えて朝寝かな 」 (蕪村)
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