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第6回 2001年5月

今回は「歯と健康との関連」ということで、藤山歯科医院藤山 林先生に担当していただきました。

<かみ合わせで健康が決まる>

◎ 歯と全身について

 人は誰でも健康でありたいと願い、病気や老化などを少しでも防ぎたいと願っているものです。それでは、その健康、病気、老化などと歯の関係については、いったいどこまで知っているでしょうか?
 健康や病気をテーマとした本はずいぶんと出版されており、その中でかみ合わせと病気の関係を扱うものもようやく見られるようになっていきました。
 それでもかみ合わせの重要性を考えると、まだまだ声を大にして唱えなければならない状況にあるのも確かなのです。
なぜ、かみ合わせがそんなに大切なのでしょうか?

 人間の健康は、肉体、精神、そして栄養のバランスが良く組み合わされた身体を意味しています。逆にいえば、このバランスが何らかの理由で崩れてしまった時、人間は健康を損ない病気になってしまいます。
 私達のすばらしい身体は、骨と筋肉で組み立てられています。家で言えば屋台骨です。そしてその骨や筋肉を作り、育て、強くしてくれるのが栄養です。
 では、その栄養を私たちはどうやって補給しているのでしょうか?当然のことながら、口からですよね。少し専門的に言えば、口腔という部分です。私達の健康の第一歩がここから始まるのです。

◎ かみ合わせとはどういうことか?

 人間の頭の骨、つまり頭蓋骨は、15種23個の骨から構成されています。
その中で歯の骨は顔面骨という部分の一部であるあごの骨で構成されていますが、このあごの骨はさらに上あごになる上顎骨と、下あごになる下顎骨に分かれています。上顎骨は頭蓋骨にしっかりと固定されていますが、下顎骨は筋肉によってちょうど吊り下げられている格好になっています。口を動かしてみればすぐに分かりますが、動いているのが下の顎です。これが上下、左右、前後に運動する仕組みになっているのです。
 たとえば、私たちが物を食べるときの運動を考えてみましょう。
歯は上下の顎の骨に沿って28本から32本並んでいます。この上下の歯が様々に動いて、つまりかみ合わさって食べ物をかみ、ちぎり、飲み込むわけです。
食べ物を噛んでいる時は、唾液が多量に出て味を感じ、同時に消化を促します。健康な人の場合は、この唾液が常にちょうど良く出ていますが、それはかみ合わせが正しいことを意味していると解釈して構わないでしょう。

◎ 正しいかみ合わせと悪いかみ合わせ

 正しいかみ合わせと悪いかみ合わせはどこが違うのでしょう?

1.上と下の歯が真中でかみ合う (正常位)
2.口が大きく開く (顎関節が正常)
3.歯並びに凹凸がない (上下、左右、前後の運動が正常)
4.下側の歯の三分の二が見え、三分の一が隠れる。(正常な高さ)

 この4つのポイントをチェックしてみてください。
もし、この中で一つも当てはまるものがなければ、あなたの歯は問題のあるかみ合わせということになります。
 歯のかみ合わせが狂えば、その影響は全身の骨と筋肉に及んできます。骨格そのものに歪みを生じ、当然身体の姿勢も悪くなってきます。幼い頃、かみ合わせが悪いために、口腔を含めた頭蓋骨周辺の筋肉がバランスよく発育しないと、成長するにつれ様々な病気の発症の根本的な原因にもなりかねないのです。

 

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