5.「玄」箱入手

全然見つからず、ガマン出来なくて先にLinkStationをゲットして「お嫁に行けない」状態にしてしまった
かつぴいですが、「玄箱、極少量入荷!」の情報を入手、即アキバに飛び捕獲に成功した。
苦労と試行玄人志向と黒いハコを掛けた微妙なネーミングですが、LinkStationのOEMらしいと巷でウワサ。


5.1 やっぱり分解

玄箱分解 んじゃ、ということで早速分解(しないとHDも付けれない)

あらまあ、ホントにソックリさんですこと。
違うと言えばフロントのUSBポートが無い程度。
外装は黒、台座がシルバー

最初からHDが入ってないので「もう、どうにでもして〜」状態(^^ゞ


でもよくこんな製品が出せますよねえ。どうやって供給元を
調べてどんな交渉しているのか?BUFFALOの印刷のまま
基板を供給してしまう基板メーカも?ですねえ。
手配方法に興味があります。




5.2 にゃあお??

分解して、HDDを搭載&動作確認。動きとしては別に問題無いが、何だかヘンな音がする。
言って見れば「にゃ−おおうおっ」って言ってるみたい。??猫が入ってるのか??
   こんな声だニャにゃ?(7Sec,Mono,Wav,53KB)
   どう聞こえたにゃ?「オナラじゃん」って意見もあるがにゃ。

どうも使ったHDD(HDS722580VLAT20:Deskstar7K250)のクセらしい。ネットでも「ウチも鳴く」って評判。
サーマルキャリブレーション(ヘッドの初期位置付け)の音のようだ。約10分おきに鳴くようだ。
LinkStationにはSeagateのBarracuda7200.7を入れているので鳴かなかったワケだ。時々ジージー言うけど。

★猫退治 : # hdparm -S 60 /dev/hda で5分後に寝るので鳴かなくなる。



5.3 コンソールポート取付け

telnetだと、ネットワーク設定をミスったりするとお手上げになり「初期化ボタン」のお世話にならないといけない。
そこで試行錯誤のうえ、ついに発見されたシリアルポート。詳細はType-gさんのページで。

やるなら徹底的に(^^ゞということでコンソールポート取り付け開始!!
★個体により以下の手順で取り付けられる保障はありません。一応、ご注意のほどm(__)m

4pin_header まず、メイン基盤の「J1」にコネクタを取り付ける。
ハンダで埋まっているので、吸い取り器で取ったあと
4Pinヘッダを取り付ける。コツは、すばやく・コジらずに。
この作業でのハンダこては60Wクラスがいいだろう。
20Wクラスだと3,4番ピン穴のハンダが溶けてくれない。

ピンはCPU側からPin1,2,3,4となる。
意味
Pin1 : TxD(送信)
Pin2 : RxD(受信)
Pin3 : 3.3V
Pin4 : GND

また、手前のR76を短い線クズ等でジャンパしておく。
(今回の作業中、これが一番難しいかも)
       -警告-
ピンを付けた時点でメーカ保障が終わります
位置決め 次にシリアルコネクタを背面に取り付ける。
前面から引き出したり、背面の隙間から引き出されて
いる方もいますが、力技だ〜い好き!なかつぴいは
コネクタを直接取付け」る。いずれ保障が切れるん
だから、いつやっても同じ(無茶な発想)。


まずは位置決め。
コネクタ後部の出っ張り量を考えると自然とこの位置に。
これより右でも下でも電源部に干渉する。
また、上だとResetSWにあたる。
ドリルとヤスリで穴を開けてコネクタを取付ける。
コネクタは基盤直付けではなくハンダ付けタイプ。
ネジ類も別途購入要。全部合わせても数百円。
MACアドレスのシールは下にズラしておく。
表はこんな感じポート取付
変換基盤 そして基盤の作成。
TTL-RS232Cレベル変換ICはアキバの秋月電子で購入
IC・コンデンサ5個のセットが販売されている。

添付のデータシートを検討し回路図を作成。
図は9Pin-9Pin-メスメスのクロスケーブルでPCと
接続するケースを想定して作成してます。
(ストレートケ-ブル使うなら232Cコネクタの2、3を逆にする)

ICソケットは使わず直接ハンダ付け。メイン基盤の下に
これを潜り込ませるには高くなりすぎる
から。

ケーブルは手持ちのを適当にブッタ切って使う。

もうちょっと小さく・美しく出来るんじゃないの?って声が
聞こえそう(^^ゞ。そこはワンオフなんでご勘弁。
cable絶縁
    4Pinコネクタ         チューブで包む
メイン基盤のヘッダに付けるにはコネクタが必要だが
パソコンの筐体(ケース)についているスピーカコネクタが
ちょうど4ピンで流用しようとしたが、高さがありすぎて
メイン基盤が浮いて固定できなかった。残念。

そこで先程のICソケットを割って4ピンコネクタ
ムリヤリ作成。高さもちょうどよかった。

基盤が出来たら、絶縁の為全体を熱収縮チューブで覆う
ドライヤーかライターでアブってピッタリ密着させる。
ガスコンロとかでヤリ過ぎると穴が開くので注意。
実装の様子 ギッシリだあ!←ギリギリ入ってる

基盤を内部に実装、シリアルコネクタにもハンダ付けし、
メイン基盤をかぶせどこにもショートしてないこと
キッチリ確認する。これを怠るともう一台お買い上げする
羽目になる ..._| ̄|○
完成!!
思ったより自然な感じに仕上がりました。

でも一発で動かなかった。いくらエンターキーを叩いても
反応ナシ(ー_ー)!!ナニっ?

え?何でかって?
そ・れ・はTxDとRxDを逆にしていたから(^^ゞ


LinkStationもヤっちゃおうかな...
もうお嫁に行けないし(ToT)...ってこんな体(黒く塗って)に
したのは、かつぴいでしょ!

9P-9PメスのクロスケーブルでTeratermとかで56.7k接続すると念願のメッセージが拝めるようになります。
メッセージ例はここ 起動 終了

用意した材料
RS-232Cコネクタ(9Pオス)x1、ネジx2、ナットx2、アンフェノール基盤x1、TTL-232C変換ICセットx1
30Pinヘッダx1、熱収縮チューブx1、RS-232Cケーブル(9P-9P Cross)、適当な線材、絶縁テープ
何はともあれ玄箱

工具
手動ドリル、ヤスリ、ハンダごて、ハンダ吸取器、ハンダ、かつぴい(^^ゞ


2000円強で完成。しかし熱収縮チューブが1000円もするとは...
テカテカした安いのもあったんだけどサイズが合わなかった。



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・追加(2004.11.20)

1作目の反省から、I/F基盤のレイアウト&
ケーブル長を変更。
かなりスッキリした感じになったでしょ。

ただ、メイン基盤へのケーブルが短い為
分解しずらくなった。HDD交換はそんな
頻繁にやる訳ではないのでヨシとしよう。



・・・でもこれ作るのに穴開けやらハンダ付けやらで
丸一日かかる。量産はちょっとムリっす(^_^;)



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