Last updated : 2005.6.13
RAIDボード
SCSI RAIDボード。
あまり馴染みがないと思われるが、最近はマザーボードにIDE-RAIDが標準搭載されるようになって来たので
ミラーリング(RAIDレベル1)やストライピング(RAIDレベル0)でHDDを2個使って組まれている向きも多いと思われる。
しかし、かつぴいはそんなRAID0や1で満足するハズがないのはご存知の通り。
そう、「RAID5が出来なきゃRAIDボードじゃない!」と言い切ってしまいましょう。
![]() MYLEX DAC960P(画像はPG) |
かつぴいが始めて使ったのがMYLEXの「DAC960P」。フルサイズのド迫力。 RAIDの勉強を兼ねてアキバのジャンクショップで購入。当時は結構イイ値段だった。 CPU : i960CF 33MHz Cache32MB(max) UltraSCSI(20MB/s) 2ch SCSI Controller SYM53C720 なにせフルサイズのボードなんで筐体を選ぶ。当時は普通のATXケースしか 持ってなかったんでツラかった。また今みたいにHOT SWAPゲージも無かったので 筐体のサイドカバー開けっ放しでケーブルをずるずる引き出したまま使ってました。 とりあえず動けばいい!と容量もメーカもバラバラのジャンクディスクをかき集めて 繋いだので「違う容量のディスクがあるよーん、動作保障しないけどいいの?」 みたいなメッセージ出まくり。当然、真っ当な性能は出ませんでした。 でもいい勉強にはなったと思ってます。 かつぴいはここから修羅の道を歩み始めたのです。 |
![]() MYLEX DAC960PG |
960Pが20MB/s転送までで、寂しいモノを感じてたので次はコレ。やっぱり長尺。 CPU : Intel i960RP 33MHz。Ultra-Wide(40MB/s)2チャネル。キャッシュ32MB(Max) SCSI Controller : BA81C15。MAX 30台まで って言っても当時のHDDの転送速度は10MB/sがやっと。4台でRAID5としても 10 x 4=40、オーバーヘッドを考えてもせいぜい30でこと足りた。 このあたりから最終モデル(AcceleRAID352とかeXtreme2000)までBIOS画面が ほとんど変わっていないのがMylexのいいところ。 適当なSIMMを差して32Mで使用。キャッシュサイズ内アクセスならそこそこイケた。 |
![]() MYLEX AcceleRAID 250 (DAC960PTL1) |
ケーブル出しっ放しもみっともないし、サーバー向けの筐体も買ったので、ついでに コレにしてみました。速度もU2対応だし。2002年頃になると結構960PGが出回り、 5000円とかでダンボールに沢山入ってた。ん万円でPG買った俺って(;_; CPU : Intel i960RD 66MHz。Ultra2Wide(80MB/s)1チャネル。キャッシュ32MB(Max) SCSI Controller : SYM53C895(SYMBIOS) MAX 15台まで SYMBIOSは今でも有名ですね。SUNやHPのマシンのHostAdapterはほとんどここが 採用されてます。ただボードも64bitPCIがほとんどで、インターフェースもHVDなので パソコン主流のLVDとは接続出来ませんが(電圧が違う)。 ちなみにファイバチャネルアダプタのコントローラチップはQlogicがほとんどです。 繋いだHDDがDDRSとかだったんで性能差は感じられなかった。メモリも動く32Mが 見つからなくって、標準の8Mで使用。キャッシュは多いほうがイイですな。 キャッシュが多いと性能は上がるが、停電時のリスクは格段に高くなる。 メモリに放り込んで、バックグラウンドでHDに書き終わらないうちに停電や ハングアップしたら?128MBなら(もちろんそれ以下でも)データはアウト。 どこに書いていたなんてOSは知らないから追跡不能、回復不可に。 ちなみに、データセンタ等で使ってる大型RAIDは追跡&バッテリバックアップ してるからWriteFailしたセクタまで分かる。 値段も億単位なんでそれなりに... |
![]() Adaptec ASR-2100S メーカのページ |
途中Adaptecに浮気(*^_^*) CPU : i960RS 100MHz Ultra160 1ch SCSIコントローラAIC-7892 32MBキャッシュ (128MBまで拡張可) 160MB/s転送とメモリ128MBのキーワードに惹かれ「つい」手を出してしまった(^^ゞ でもこれが失敗。BIOS画面はなんかヘボいし、OS上のユーティリティも・・・ 何に影響してるのかわからないが、スロットに対しナナメにカードを差し込まないと PC自体が起動しないこともしばしば。たまたまハズレを掴んだのでしょう。 この製品がこんなヒドイわけではないです。 DDYS等を繋いで、RAID0で組むとまあまあのパフォーマンス。 でもRAID5にするとカッグリ遅くなるもんなあ。ハードウェアXOR回路を 搭載しないでOSにパリティ計算させてるから?? .....これは後輩に速攻譲った。やっぱ調子悪いらしい。へヘっ。 *2004.10.30追記 キャッシュが32Mでも、128Mでも全く性能向上が見られない(-_-;) 他はかなり良くなるのなるのに。RAIDPipeファームで300%向上って・・・自粛 |
![]() MYLEX AcceleRAID170LP メーカのページ |
2号機に入っている、現役の「AcceleRAID1160」 AR170LPとも呼ばれ、1Uサーバ向けにLowProfile化した製品。 CPU : i960RS(Hardware XOR無)100MHz Cache16MB固定。 SCSI Controller : qlogic ISP10160A(U160 1ch)。32BitPCI やっぱり浮気はいかん。オトコならビシッと一本スジを通さんかい。スジを。 で、舞い戻ってきたのがこれ。 BIOS画面やユーティリティも960PGからほぼ同じなのですぐ馴染めた。 スペック的には大したものではないものの、だがそこはRAID専門会社。 一日の長はあり、使用に全く不安は無い。古女房ってトコかな? ....ホントはi960RMを積んだ「AR170」が欲しいんだけど中古が無くって^^; |
![]() AMI MegaRAID Express500 メーカのページ |
最近ゲットしたのがこれ。 AMI(現在はLSI LOGIC)のExpress500。最近お気に入りのお●とPC鯖館にあった。 値段も12K\と手頃だったんで懲りずに浮気。 あ、本気ぢゃないよ。ちょっとした気の迷いだってば!人間だからねっ。 CPU : i960RM(HardwareXOR有) 100MHz Cache : 128MB(Max) SCSI Controller : qlogic ISP10160A(U160 1ch)。32BitPCI Elite/Enterprise1600の1ランク下のボード。 個人で遊ぶにはこれで十分。32bitバスだし。メモリも128Mまで積めるし。 3号機に搭載、虎猫3匹、RAID5でもかつぴい的過去最高のパフオーマンスを発揮。 うーん、CPUの性能差(3号機AthlonXP1700 vs 2号機Pen3-500x 2)もあるかな? 2号機+AR160だと今一つぱっとしないし。でも乗せ変えてセットアップしなおすのも 面倒だし。でもそのうち真面目に比べてみまっす。 BIOSはマウス操作も出来ていいんだが、OS上のユーティリティがヘボいんだなあ。 ウマくRebuiltしてるかどうかイマイチ判りずらい。 |
![]() MYLEX eXtremeRAID1100 メーカのページ |
Mylex党なかつぴいが性懲りもなくゲットして来たフルサイズカード。 960PG-3(3ch)の後継で64bitバス。バッテリバックアップ付き。 DAC1164Pとも言う。 CPU : Intlel StrongARM SA110 233MHz,16MBキャッシュ(64Mまで) SCSI Controller : SYM53C895(SYMBIOS)2ch,64/32bit-33MhzPCI Mylexは後期のボードにCPUにIntelのStrongARM-233MHzを使ってました。 (ex1100,ex2000,ex3000)はCPU性能は同じなのでI/Fの違いだけ。 構造が違うのでDAC960と比較してもあまり意味はありませんが、世代的には 960PTL1(i960 66MHz)と同じ時期なので当時の性能はよかったと思います。 比較グラフからも分かるようにAR160より多少早い。ただデバイスマネ-ジャに ボード以外にMylex SCSI Deviceなる妙なデバイスが2つも沸いてくる。 PCIブリッジらしいが、ちと気になります。 キャッシュがバッテリ(BBU)と一体なので簡単に交換出来ないのがイタい。 |
![]() IBM ServeRAID-3L メーカーのページ |
その後にアキバのジャンク屋でゲット。\1280だったがオヤヂが\500でいいって 言うので、ほんとに壊れてるかも?と思ったが安いので購入。 初号機に入れた時は何も表示されないので「やっぱり(;_:)」と思ったが気を取直して 3号機に入れたところ認識した。ラッキー!!おやじ、価値が分かってないぜ。 総合性能はPTL1より少し落ちるが、Mylex系とは違ってライトは早い。 ただCDからbootしないと何も出来ないのはCLI派にはちと使いずらい。 起動してしまえばGUIで使いやすいのだが、いちいち面倒で。 CPU : IBM PowerPC 403GCX-50MHz,4MBキャッシュ(拡張不可) SCSI Controller : SYM53C895(SYMBIOS)U2W 1ch,32bitPCI |
![]() IBM SreveRAID-3HB |
えへへ、やっちゃいました。 ServeRAID-3Lを500円でゲットしたので気を良くして、性懲りもなく購入 のわんと「200円」カゴの中に無造作に入れてあるではないか!これは買いだっ! しかーし、BIOSは表示されるが「Diagnostic error - E600」だと(-_-)!! 設定画面には入れるものの、ConfigをWriteするとFaildになりお手上げ。 またムダな買い物をしちまった... しっかし、 |
![]() IBM ServeRAID-4Lx メーカのページ |
上のSR-3HBを買った日にゲット。 GWのアキバを丸1日歩き、途中にいいモノを見つけたが「帰る前に買えばいっか」 とアキバの鉄則(*注)を忘れ、後で行ったら閉店だった(-_-;)。 激すぃ疲労と脱力感に襲われ、フラフラの状態で最後に入ったじゃん●ラで発見! お●とでは40k\してたのに11.8k\と格安。これは買いだあああ-っ!←まただよ 帰って性能測定したが、Ex1100より悪い。キャッシュも倍の32MBなのにナゼ? 64BitPCIなのを32Bitに挿しているのが原因か? 他のサイトでも同じような結果が.....(゚ロ゚〃)ハッ!もしかしてハズレ? どおしたi80303。DAC960RNより性能がイイんだろ?960RSなんざ楽勝なんだろ! Exp500の独走を阻止出来るのはオマエだけだと信じてたんだ。それを裏切るとは。 CPU : Intlel 80303 100MHz,32MBキャッシュ(拡張不可) SCSI Controller : LSI53C100(Lsilogic),U160-1ch,64/32bit-66MhzPCI |
![]() MYLEX AcceleRAID 352 メーカのページ |
Mylex最期のミッドレンジモデル。 アキバでは全然売って無かったので「つい」ヤフオクに手を出して・・・(^^ゞ CPU : Intlel DAC960RN 100MHz , キャッシュ : 32〜128MB(ECC SDR-DIMM) SCSI Controller : qlogic ISP12160A,U160-2ch,64/32bit-33MhzPCI バッテリユニット(Option) キャッシュは128MにUP。片面128Mは64Mしか認識しないので注意。 non-regのECCありなし、どちらでも使える。 DAC960RS,RM,RNを搭載しているExp500や2100Sとかも同じ制限がある。 最後期モデルだけあってなかなかの性能。Exp500より上の性能を発揮。 単体でもかなり高速なCheetahX15.3をRAID5設定でも20%上回る。 あとはeXtremeRAID2000をゲットできればコレクションが完成するんだが... |
![]() AMI MegaRAID Elite1600 メーカのページ |
ExtremeRAID2000が高過ぎたのでこっちに浮気。 またまたヤフオクでゲット。Express500程度の値段で購入。 もともとはDELLのOEMだったがFirmWareのアップでLsi Logicに戻した。 CPU : DAC960RN 100MHz,キャッシュ128MB(バッテリ付き専用メモリ) SCSI Controller : qlogic ISP12160A(U160-2ch),64/32Bit-66MHzPCI AcceleRAID352とほぼ同じスペックだが、PCI Bridgeを搭載して64Bit/66MHz のPCIに対応させている。Bridgeが入ることでフォーマンスが少し落ちるかな。 eX1100の下、AR160の上ってとこです。 使っていて気になったのが「いつの間にか」WritePoricyがWriteBackから Write throughになっていたこと。バッテリも2個認識してるし、ナゾ。 |
![]() Mylex eXtremeRAID2000 メーカのページ |
しばらく探していたがようやくゲット。やっぱMylex!!←個人的思い入れ大(^^ゞ Mylex最後のハイエンドモデル。3000というFC(ファイバーチャネル)モデルもあるが 個人向けではない。FC接続なアレイユニットは数百万単位なもんで・・・ 基本的にはeXtremeRAID1100と同じ構造だが、I/Fが強化されている。 CPU : Intlel StrongARM SA110 233MHz,32MBキャッシュ(256MBまで) SCSI Controller : qlogic ISP12160A,U160 2chx2=4ch,64/32bit-33MhzPCI これもeX1100と同じく普通のDIMMは使えない。バッテリ一体型の専用品が必要。 できればメモリが多いタマを手に入れたい。性能比較のところでも述べているが、 キャッシュ容量でかなり性能差が出てくるからだ。 128Mキャッシュで、トータルではCheetahX15.3に迫る性能。 RAID5は遅いなんて言わせない。 しかし、Ultra160 4Channelってどこで使うんだぃ?>かつぴい(^^ゞ いいんです!ここまで来たらもうコレクションです!! |
![]() Intel SRCU32 メーカのページ |
IntelのSRCU32。元はドイツICPvortex GDT8523RZのライセンス品。 Intelへお嫁に行ったりAdaptecへ売られたりと激動の人生を歩んでます(;_:) かわいそうなのでICPに戻そうと思ったが、基盤からIntel製なのでダメ だった(OEMではない)。グルメらしくお安いメモリは見向きもしないようだ。 CPU : Intlel 80303 100MHz,キャッシュ64-256MB(PC133 non-reg ECC) SCSI Controller : LSI53C1010,U160-2ch,64/32bit-66MhzPCI BatteryOption:無し BIOS画面はMylex風で好みなんだけど、機能が少なすぎ。 Read/WriteキャッシュのON/OFFが出来ないし、StripeSizeも選べない。 作成したいロジカルドライブのサイズも決められない。 これとこれでRAID5って選ぶと最大容量でいきなり作成される。 Rebuild Rateも決められない・・・etc。OSのユーティリティからは出来るが。 シロートはヘタにさわんな!ごちゃごちゃ言わんと黙って使え!ってこと? 性能は激安のeX1100並で、HDDx3のRAID5で単体Diskとほぼ同じ。 80303を使った製品は期待した程性能が良くないのは気のせいでは・・・ |
![]() Mylex AcceleRAID170 メーカのページ |
Mylexコレクションの1枚。AcceleRAID170 もはやコレクションと化してしまったが、またまたGet。 CPU : Intlel DAC960RM 100MHz , キャッシュ : 32〜128MB(ECC SDR-DIMM) SCSI Controller : qlogic ISP10160A,U160-1ch,32bit-33MhzPCI バッテリ : Optionなし 世代的にはAR352と同じ。構造もほぼ同じでCPUがRN100>RM100、 SCSI Controllerが2ch>1ch、バッテリ無しと廉価モデルになっている。 PCIコネクタが64Bit>32Bitになっているので普通なメインボードに 挿すことができるのが大きな違い。 性能的にはAR352よりちょっと下かな。気軽に使えてキャッシュも128MB までいけるのでお気に入りの1枚。 滅多に中古が出回らないのが難点といえば難点。 |
![]() LSI Logic MegaRAID320-2X メーカのページ |
ついに入手したUltra320対応のスゴイやつ。LSI Logic MegaRAID320-2X CPU : Intlel IOP321 400MHz , キャッシュ : 128〜512MB(ECC DDR-DIMM) SCSI Controller : LSI 53C1030,U320-2ch,64Bit-133Mhz PCI-X バッテリユニット(Option) U160世代とは一線を画す構成で、CPUは100Mhz>400Mhz、メモリは SDRAM > DDR SDRAMと主要パーツが2倍以上の性能に強化されている。 メモリ仕様は、あまり聞きなれないDDR200(PC1600)だが、一般的な DDR266(PC2100)のものも使える。PC3200とかも使えるかもしれないが、 ほとんどのRAIDカードは仕様外のメモリでは動かないのでムリでしょ。 また、バスがPCI-X仕様なのでほとんどのATXなボードには挿せない。 64Bit-64/33MhzPCI(3.3V)には挿せるので多少古めのサーバーボードでも 最新モデルのDiskとセットで入換えることで見違えるようなパワーが得られる。 マシンパワーはCPUよりIO性能が重要だということが実感出来るだろう。 |
アキバの鉄則 : レアでいいモノを見つけたら即ゲットすべし、多少の値段差は気にするな。足でネタを仕入れるべし、手間を惜しむな。
値引きは交渉は時間のムダである、そんなことより情報を引き出せ。サイフに余裕を持つべし、文無しに用はない。
弱肉強食ではなく、先手必勝の世界
SCSI RAIDカードは他にもICP Voltexなどもあり、また各メーカも沢山のシリーズを出しており
遊んで見る必要があります。そういう意味ではかつぴいもまだまだ浅く狭いです。
でもBIOSやOSユーティリティの使い勝手は、ボードのスペックを並べたてて云々言っても、実際使って見なきゃ
わからない、と自負しています。
でもこれ以上ハマると、マザーボードも交換せにゃいかんしー、値段も高いしーファイバーチャネルだのSANだのNASだのと、
まあムチャクチャ大掛かりになるんでー.....(言い訳
現在MYLEX社及びAMIのRAID部門はLSI Logicに合併されています。
サポート資料はこちらから。
古い資料は一部消え始めています。Mylex党の方は早めの入手を。