ルカ・ブライト

登場作品 幻想水滸伝2
職業 皇子
性格 破壊的
強さ
賢さ
思想
魅力
影響力
名言 「ブタは死ね!!!!!!」

 幻想水滸伝2より、狂気の皇子ルカ・ブライト。ルカ様(あえて「様」をつけてみる)の魅力は、何と言っても「どこまでも暴虐的に悪を貫く姿」でしょう。彼に比べたら、後半のハイランドの最大司令官であるジョウイなんて、甘ちゃんで独善的なお子様にしか見えません(すいませんね、ジョウイが嫌いなんでこんな言い方してます)。

 さてさて、ルカ様。まず第一にオープニングでの姿がすごい。
最初は後姿だけ見せているんですけれども・・・
チャッチャーーーン チャチャ チャチャチャーーー 
チャチャチャーーーーン!!
と音楽が盛り上がるところで振り返るんですが、ルカ様怖ええよ!!表情はまさに「悪魔」と言ってもいい形相だし、牙が生えているし。これを見て、極悪人だと思わないほうがおかしい。

次に、とある村での虐殺シーンがすごい。村を焼き払い、人を惨殺するんですけれども、ここまでは普通の極悪人でもする事。ルカ様は、この時凄まじい事をやらかします。ルカは「助けて欲しい」と懇願する女に対し、「そんなに助かりたければブタのマネをしろ」と要求。
「ぶーぶー、ぶーぶー」
女は四つんばいになってブタの真似をするわけですが・・・
ルカ「なかなか面白かったぞ!」
女「じゃ、じゃあ・・・」
ルカ「ブタは死ね!!!!!」
と女を惨殺。人に対する憎しみしかないのか、この男は・・・。でも、こういう風に「目の前で虐殺が行われているシーン」というのは、相手に対する敵意を沸かせるのにはいいですよね。「こういう悪は、主人公達が倒さなければいけない!」みたいな。

 実際、彼を動かしているのは「人間に対する憎しみ」なんでしょうね。不甲斐ない父親に対する憎しみ、敵側である都市同盟の人間に対する憎しみ。そういう負の感情が、人を魔王に変えたというのも面白い話ですね。しかも、そういう事情を敵側に語ることなく「俺は邪悪だった!」と悪を貫く姿がなおgood。「訳ありボス」にありがちな、同情なんて彼にとっては一番して欲しくないことでしょうしね。


 そして、ルカ様との決戦では「ルカ様の強さ」が強調されていてよかったです。敵がルカ1人だけなのに、こちら側は精鋭6人×3部隊でようやく「何とか追い詰められる」という感じですからね。ルカの個人としての戦力なら、他のどのキャラをも凌駕するでしょう。

 惜しむらくは、これだけ魅力的で強大な敵が、物語の中盤で去ってしまったことですかね。ルカ様との戦いの後、なかなか燃える展開にならなかったのも、ルカ様という最大目標が消えてしまったからだし、その後に出てきたジョウイはただの独善マンですし・・・。実際、ルカ様のために戦えたハイランド戦士は沢山いたでしょうけれども、ジョウイのために戦った戦士はほとんどいないんじゃないですか(ジョウイのためではなく、国のために戦ったんじゃないの?って事ね)?

こういう「完全なる悪」がいてこそ、ゲームは輝く・・・自分はそう考えています。

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