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ラムサール条約と蕪栗沼
ラムサール条約と蕪栗沼
◆しおり◆ ラムサール条約とはラムサール条約と蕪栗沼詳しく知りたい
 ラムサール条約とは

 正式には、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいます。
 1971年2月2日に、イランのラムサールという地方都市で締約された条約で、2005年9月現在で146の国が締約国となっています。

 ガンカモ・ハクチョウやシギ・チドリ、ツルといった国境を越えて渡りをする水鳥にとって、湿地はとても重要な場所です。そうした湿地を、世界中の国が協力しながら守り、上手に活かしていくことを目指して、条約はつくられました。

 ちなみに、ラムサール条約の登録湿地は、必ずしも水鳥の重要な渡来地になっているわけではありません。魚類の重要な生息地や地形的に重要な湿地でも、一定の基準を満たしていれば登録湿地になる可能性があります。

 ラムサール条約について、みなさんに知っておいて頂きたい重要なポイントは2つあります。
 湿地の定義は幅広い
 湿地とは簡単にいえば「浅い水辺」のことで、ラムサール条約では天然の湿地でも人工湿地でもいいことになっています。海岸、干潟、川岸、湖岸、鍾乳洞、泥炭地、湿原、そして人間がつくりだした広大な湿地「田んぼ」も含まれます。
 ワイズユース(賢明な利用)
 湿地を上手に活かすことです。湿地は、私たち人間に多くの恵みをもたらしてきました。それを、将来の世代まできちんと残し伝えていくことが大切です。狩猟や漁業、教育、観光、そして稲作も、節度ある利用、魅力を引き出す活用をすることで、より湿地の価値を高めていくことができるでしょう。
 ラムサール条約と蕪栗沼

 蕪栗沼は、アフリカのウガンダで開催された第9回ラムサール条約締約国会議で正式に登録湿地となりました(2005年11月8日)。
 登録湿地の名称は、「蕪栗沼・周辺水田」。面積は423haで、宮城県田尻町、栗原市、登米市にまたがっています。蕪栗沼本体だけでなく、ガン類の採食場所として重要な周辺の水田を広大に含んでいるのが特徴です。
 ラムサール条約登録湿地は、国が責任を持って管理することになっていて、わが国では基本的に、「国指定鳥獣保護区」の指定を受けていることが前提になります。
 蕪栗沼では、ラムサール条約の登録湿地範囲は「国指定鳥獣保護区特別保護地区」に指定されています。それに併せて、さらに広大な範囲が「国指定鳥獣保護区」に指定されました。
 周囲の広大な田んぼが条約指定地になったのは、わが国では初めてのことです。それだけに、湿地保全と水田農業との共生に向けて今後どのような取り組みが進められ、成果をあげていくかに大きな関心が寄せられるでしょう。
 今後、水田の持ち主である農家の方々といっそう連携を深めながら、蕪栗沼だけでなく田んぼの「ワイズユース」を積極的に進めていくことが大きな課題といえます。蕪栗沼周辺の田んぼで行われている、冬の田んぼに水を張って湿地を創出し、農業と環境保全との共存を目指す取り組み「ふゆみずたんぼ」も、その道筋の一つを示しているように思います。もちろん、そうした取り組みの主体である農家を支援するために、環境保全上重要な農地に対する「環境直接支払い」などの行政施策を整えていくことも必要でしょう。
<参考データ>
 蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区の範囲
 蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区の範囲(GISデータ:shapeファイルzip圧縮、UTM世界測地系で作成)
 ラムサール条約について詳しく知りたい


 外務省HP内ラムサール条約のページ・・・国際条約としての側面がわかります。
 琵琶湖ラムサール研究会・・・ラムサール条約をかなり詳しく解説。和訳決議へのリンクも充実。学習教材もあり。
 ラムサール条約・・・最新情報はこちらをどうぞ。但し、英語、フランス語、スペイン語のみ。
 ラムサールセンター・・・日本ラムサールセンターのHP。活動記録など。
 日本湿地ネットワーク(JAWAN)・・・日本の湿地保護に関するレポートを掲載。