水戸の吉田古墳 「八角」の可能性

2006年12月16日

 

 水戸市元吉田町の国指定史跡「吉田古墳」が、八角形墳の可能性が高いことがわかり、同市教委が15日発表した。八角形墳は全国的にも数が少なく、県内ではまだ見つかっていない。17日午後1時から、現地で一般向けの説明会が開かれる。

 4日に始まった同市教委の発掘調査では、古墳周辺の3カ所を掘り、地下にある堀(幅約5メートル)の一部を発掘した。その結果、2カ所で堀が角になっていた。昨年度までの調査でも1カ所の角が見つかっており、4人の専門委員でつくる市の検討委員会は、角の角度(約150度)や位置から「八角形墳の可能性が高い」と結論づけた。市教委は墳形確定のため、調査を続ける。

 市教委によると、八角形墳は古墳時代末期の墳形で、可能性のあるものも含め全国で約20基。専門委員の一人で奈良県立橿原考古学研究所の今尾文昭総括研究員は「吉田古墳は、各地に影響を与えたとされてきた近畿地方の八角形墳より早い時期に造られており、墳形の由来を考えるヒントになる」と話している。

朝日新聞