「ゆめひたち」てどんなお米 ? 
茨城県農業総合センターが約10年をかけて育成した新品種です。
 コシヒカリにも劣らない良食味のお米です。その味の秘密は「粘り」プラス「ふっくら感」にあります。コシヒカリの粘りとササニシキの柔らかさを思い浮かべて下さい。冷めてからも「ツヤ」と「粘り」と「柔らかさ」を長く保ちますので,おにぎりやお弁当のおいしさも格別です。

豆知識
<お米の栄養>

 お米の栄養成分は、でんぷん(炭水化物76%)を主体として、タンパク質、脂肪、ビタミンB1、ビタミンB2など各種の栄養素を含んでいます。お米のでんぷんは、
良質のでんぷんであることから消化吸収率が98%と高く、非常に効率が良いと言われているのです。
 また、体に必要な必須アミノ酸がバランス良く含まれており、摂取タンパク質の2割はお米から取ることが出来ます。
 さらにお米は粒食であり、吸収に適度な時間がかかるため、インシュリンの分泌刺激性が弱く太りにくいと言われています。(血糖値が急激に高まると血中のインシュリンが
多量に分泌され、デンプン質の脂肪への変換を促進し、さらに血中の脂肪を皮下脂肪としての蓄積を促進してしまう。)
<おいしいお米を選ぶポイント>
○米粒に艶があること
○米粒が砕けていないこと
○籾や小石など不純物がないこと
○精米して1ヶ月で味が落ち始めるので、精米したてのものを選び、一度に買いすぎないようにすること
<保存場所>
○なるべく低温の場所
○湿度が低い場所
○日光の当たらない場所
○風通しの良い場所
<保存期間>
○夏場の気温で15〜30日
○春秋の20度程度で2ヶ月
○冬はそれ以上

1 品種名    ゆめひたち(旧系統名 ひたち10号)
         両親名:チヨニシキ/北陸122号(キヌヒカリ)
         育成地:茨城県農業総合センター

2 来歴
 「ゆめひたち」は中生の良質・良食味品種の育成を目標とし、昭和62年に茨城県農業試験場において「チヨニシキ」を母、「北陸122号(後のキヌヒカリ)」を父として
人工交配を行い、以来平成4年7月まで同場で、それ以降は茨城県総合農業センター生物工学研究所において選抜と固定を進めてきた系統である。平成6年度に
「い系21」の育成地番号を付し系統適応性検定試験に、平成7年度より「ひたち10号」として同センター農業研究所における奨励品種決定調査に供試してきた。その後、
平成8年3月に種苗登録申請を行った。平成12年度の世代は雑種第13代である。
 本県では、平成10年度から農業試験場及び同東部支場において奨励品種決定基本調査、平成11年度からは現地展示圃に供試し検討を続けてきた結果、
東部平坦地域で品質、食味などの特性が優れていると認められた。