「格言・故事成語」講座(4

 漢詩由来の名言・名句



(その49) 牧童遥かに指さす杏花の村


清明     杜牧

清明時節雨紛紛
路上行人欲断魂
借問酒屋何処有
牧童遥指杏花村


清明(せいめい)     杜牧(とぼく)

清明(せいめい)の時節(じせつ)(あめ)紛紛(ふんぷん)
路上(ろじょう)の行人(こうじん)(こん)を断(た)たんと欲(ほっ)
借問(しゃもん)す酒屋(しゅか)は何(いず)れの処(ところ)にか有(あ)
牧童(ぼくどう)(はryか)かに指(ゆび)さす杏花(きょうか)の村(むら)


[口語訳]

春の盛りの清明の季節はよく雨が降る。好季だというのに、
今日もこぬか雨の降る中を野歩きしている。
道行くわたしの心はすっかり滅入ってしまった。
酒でも飲んで気晴らしをしようと酒屋はどこにあるかと尋ねると、
牛飼いの少年の指さすかなたに白いあんずの花咲く村が見えた。
(『自然をよむ』・NHK学園)による。



漱石の次の句は、この詩を踏まえたものといわれています。

ものいはず童子遠くの梅をさす



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