「格言・故事成語」講座(2

 四字熟語以外の『論語』由来の成語



(その26) 逝く者は斯くの如きか、昼夜を舎かず

『論語』子罕にある、次のことばが出典です。

子在川上曰、「逝者如斯夫。不舎昼夜」


子川上(せんじょう)に在りて曰く、
「逝(ゆ)く者は斯(か)くの如きか。昼夜を舎(お)かず」と。


[要旨]
一刻も休まず流れる川の水を見て、孔子が時の過ぎゆくのを嘆いた。


[口語訳]
孔子が川のほとりで、(流れゆく水を前にして)言った、
「過ぎ去ってゆくものは、(みな)この(川の流れの)ようなものなのだなあ。
昼も夜も(少しも)休まない(で流れさってゆくことよ)」と。



[語句]
川上」:川のほとり。
「逝者」:過ぎ去ってゆくもの。
「舎」:おく。
(『論語』・旺文社)



この章から、「川上(せんじょう)の嘆(たん)」という成語ができました。



○昼夜を舎かず
[論語子罕「逝者如斯夫、不舎昼夜」](「舎」は止める意)
昼夜の別がなく、やむ時がない。絶えずおこなう。
(『広辞苑』)



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