綸言汗の如し



出典:『礼記』

[意味] 

汗が一度出ると再び体内に戻らないように、
天子のことばは口から出ると訂正したり取り消したりすることはできない。
一度口に出したことばは取り消せないという意味でも用いる。

[解説]

 「綸言」は、天子のことばのことで、『礼記(らいき)』緇衣(いし)篇に
「王の言(こと)は糸の如くなれば、其(そ)の出(い)づるや綸(りん)(組み糸)の如し」
と見えている。すなわち、王のことばは初めにはひと筋の糸のような軽いものが、
しだいに組みひものような重みをもつようになると語っている。
これが「綸言」の由来であり、
そこから後世「綸言汗の如し」の句ができたのである。

(『成語大辞苑』・主婦と生活社)による



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