SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査・診断・治療
睡眠時
無呼吸症候群
睡眠のリズム
REM 睡眠とは?
夢を見ているときなどの睡眠。脳波的には浅睡眠に近く、大脳活動は覚醒に近い。急速な眼球運動の出現、筋緊張の低下(上気道閉塞を起こしやすい)、反射活動の低下、呼吸循環などの生理機能の動揺を特徴とした特殊な睡眠。
non-REM 睡眠とは?
最も浅いまどろみ状態のstage1からぐっすり熟睡したstage4に区分され、stage1・2を浅睡眠、stage3・4を深睡眠、或いは徐波睡眠と呼ぶ。「レム以外の睡眠」という意味で、いわゆる安らかな眠りである。
睡眠障害のある場合
●無呼吸⇒覚醒反応が多い⇒深睡眠(Stage3,4)が少ない/現れない ⇒覚醒反応が多い
●REMの出現が少ない。もしくはない。出現も不規則
睡眠の質が悪くなり、日中傾眠につながる。
睡眠障害のある場合
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に断続的に無呼吸を繰返し、その結果、日中傾眠などの種々の症状を呈する疾患の総称。一晩7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸があり、そのいくつかはnon-REM期にも出現するもの。または、無呼吸指数5回以上/時間
【無呼吸: 10秒以上の気流の停止】
【無呼吸指数:睡眠1時間あたりの無呼吸の回数】
四大症状
70-80%は肥満
いびきはほぼ100%
日中の傾眠
他人による呼吸停止の観察
閉塞性睡眠時無呼吸症候群
上気道の閉塞によって
無呼吸、低呼吸が起きるために発症する。
閉塞の原因
●形態的異常:
肥満に伴う上気道軟部組織への脂肪沈着、扁桃肥大、巨舌症、鼻中隔彎曲症、アデノイド、小顎症など
●機能的異常:上気道筋の活動度の低下など
合併症
いびき 起床時の頭痛 インポテンツ 肺高血圧症(肺性心) 日中の傾眠 幻覚 自動症 断眠(脳波上) 多血症 知性の低下 呼吸困難(とくに労作時) 肥満 高血圧 性格の変化 不眠症 不整脈 浮腫
脳血管障害
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は脳血管障害のリスクを高めると言われ、10.8倍も危険性が増すと言われている。
著しい日中傾眠は、交通事故、災害事故、社会生活や家族問題を引き起こすと言われている。
居眠り運転による交通事故(交通事故率は無呼吸でない人の7倍)
診断から治療の流れ
Epworthの眠気テスト(ESS)
状況
点数
1.座って読書をしているとき
0 1 2 3
2.テレビを見ているとき
0 1 2 3
3.公の場所で座って何もしないとき(たとえば劇場や会議)
0 1 2 3
4.1時間続けて車に乗せてもらっているとき
0 1 2 3
5.状況が許せば、午後横になって休息するとき
0 1 2 3
6.座って誰かと話をしているとき
0 1 2 3
7.昼食後(お酒を飲まずに)静かに座っているとき
0 1 2 3
8.車中で、交通渋滞で2〜3分止まっているとき
0 1 2 3
0
→決して眠くならない
1
→稀に(ときに)眠くなる
2
→1と3の中間
3
→眠くなることが多い
合計 10以下のものは正常
ポリソムノグラフィー(PSG)
PSGはSASの確定診断に必須である。簡易診断の項目に加え、脳波、筋電図、眼球の動き等を測定することで、睡眠の深さ(睡眠段階)、睡眠の分断化や覚醒反応の有無、睡眠の構造、睡眠効率などが算出できる。
OSASの治療方法
中等〜重症OSASには、CPAP療法が治療の第一選択といわれている。軽症〜中等症には他の治療法が選択される場合もある。
●生活習慣の改善
●nCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸法)
●口腔内装具
●外科的手術
●薬物療法
生活習慣の改善
比較的軽度のいびきの場合は家庭でのちょっとした工夫や日常生活の改善で治ることもあります。例えば横向きに眠る、枕を低くする、アルコールを控える、減量・ダイエットする、睡眠薬や筋弛緩薬をやめる、点鼻薬を使うなどがあります。
nCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸法)
睡眠時無呼吸症候群に用いる装置で頭部固定のゴムマスクを鼻に装着し、ポータブルのコンプレッサーを使用して加圧した空気を鼻から気道に送り込みます。効果が高く睡眠時無呼吸症候群の治療として用いられています。
保険適用あり
口腔内装具
いびきと比較的軽い無呼吸症候群(軽度から中度)はこの方法で治療することができます。現在この方法は、身体に負担をかけず安価な治療法として用いられ、口の中にはめ込むことで下顎を持ち上げ、いびき、無呼吸の原因となる肥満による下顎や舌の落ち込みを防止します。また、小さく細い顎が原因のいびきも防止します。
外科的手術
気道内の扁桃の極端な肥大、口蓋垂(のどちんこ)が極端に長いなどのような場合には外科手術の必要があります。いびき、睡眠時無呼吸症候群の手術で最も広く行われているものが、UPPPとLAUPです
「当院でもSAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査・診断・治療を積極的に実施しています。
お問い合わせは、お気軽に地域連携室まで(直通075−822−2830)」
費用について
終夜睡眠時ポリグラフィー
+脳波診断料
+入院基本料(1泊2日)
一割負担:5,800円
二割負担:11,600円
三割負担:17,400円
重症度分類
【低呼吸指数:換気の50%以上の低下に、酸素飽和度の4%以上の低下を伴うもの】
無呼吸低呼吸指数:無呼吸+低呼吸
軽症:5〜10
中等症:20〜30
重症:30〜
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