ねぇ 聞いて |
なんとなく練習みるのもあきちゃって それからずっと行かなかった でもさ あいつはサ 「押ッ忍」ってつったってやがんの いっつもいつも 先輩の前でさ いっちょまえにさ どうせ投げられてるのにさ また春が来て 思い出しちゃったんだよね ひとりで練習見に行った 前と同じに窓からね そしたらさ 投げ飛ばしたんだよ 先輩を おろした手の握りこぶしが大きく見えた ちらっと私と目が合っちゃった あした デートするんだ アイツが毎日走ってた この桜堤を並んで歩いてさ 満開の桜の下に腰をおろすんだ 何を話そかな ねぇ 桜 何を話したらいいのかなあ とりあえず 「押ッ忍」って言ってみようかな |
掲載詩: 花見 桜堤 八重桜 山桜 しだれ桜 夜桜 さくらんぼ 花吹雪 花よどみ
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