仕込みが緩い時
少し叩いただけで刃が出過ぎる時や、削ると鉋がガタガタとなり材料の表面が波打つ場合があります。
そんな時考えられる原因は仕込みが緩くなっている可能性です。改善方法はパテなどをあて仕込み硬さを戻す方法です。緩い問題は多くの方から対処方法の問い合わせが有ります。以前はハガキなどを敷くなどの方法がありましが、現在はもっと良い調整方法がありますので紹介します。
この方法は短時間で作業が終わりますので、思い立ったときに仕込みが直せます。
緩い仕込みになっっている場合、鉋の裏押しが原因で厚みが薄くなり、刃先の厚みが薄くなた刃は差し込むと仕込勾配が立った状態になりやすく鉋の引きも重くなってしまいます、緩いと多くの問題が出てきます。 |
脚付けをする
まずパテが剥がれにくくするためパテを塗る部分をヤスリの角などで削ります。この表馴染みの部分は鑿で削ったりしてツルツルになっている場合があり、パテを塗っても削る時に剥がれる事があり、脚付けが必要なのです。
まず荒めの平ヤスリなどの先をグラインダーなどで直角に削り落としたものなどを使い、表馴染み面を強めに全体を削り脚付けを行い表面を調整します。
鉋の台が油台などの場合、油分で脚付けが弱くなりますのでご注意下さい。
細工用のヤスリセットに入っている平は厚みも薄く、サイズの小さい鉋の溝の中にも入っていきますので
便利です、画像で使用しているヤスリも細工用の平です。 |
パテを塗る
使っているのは車両の補修に使うHoltsのバンパーパテを使います(白色)。カー用品店で販売されています。このパテは鉋刃を出す時の調整が紙を貼った時と比べると、このパテを塗った時の方が紙の弾力がないため、叩いた時の感触が伝わりやすく違和感なく鉋の刃の出し加減が調整できるのです。
パテに硬化剤を同量出して付属のヘラで混ぜます。表馴染み面に均一に塗ります。押さえれば薄く塗れますし、軽く押さえれば厚く塗れますので力を加減してください。説明書では硬化時間は30分ですが、塗る面積が狭いので短時間で作業は終わります。
硬化した跡でも表面に若干の弾力があります。パテが硬化したかは、残っているパテを削ってみると判断がつきます。
はみ出たパテはふき取っておきましょう。作業前にマスキングテープを貼るのも良いでしょう。 |
削って硬さを調整
この工程は新品の鉋を買った時と同じように表馴染みを削り硬さを調整するのと同じです。鉋刃の表の部分に油や鉛筆を擦りつけます。(今回は鉛筆でやってみました)。
パテの部分は真っ白にな状態で鉋を差し込見叩きこむと、当たった部分の鉛筆が移り黒くなります。その部分を脚付けに使ったヤスリで削ります、他のスクレイパーなどでも問題ありません。
最初の当たりはすくないですが、削って調整のため削ると黒く当たった部分が広くなっていきます。 もし厚みが薄いと感じたり、削り過ぎたら、表面を一削りして薄い部分にもう一度塗ってください。どこを強く当てるかは、画像で言うと丁度ヤスリで削っている表馴染みの先の方で中央部分。逆に当てないのは、表馴染みの左右の先の部分で、赤い点線の三角の部分ここが強く当たるとこの反対側にヒビが入りますので注意して下さい。 |