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今回削ったのは、長さ1.6メートル、巾1.1メートルの楕円のテーブルを火神の寸六サイズの鉋で削ります。
テーブル材料はタモ材で、簡単に言うとバットの木です
曼陀羅屋店舗併設の家具工房で製作中のテーブル、もちろん店主製作中。
両サイドは柾目、間は板目材の木表、木裏の組み合わせて板接ぎしたもので、木目は出会い杢と中杢の混在
つまりどちらから削っても順目と逆目が繰り返される鉋で削るには、逆目が良く止まる鉋でないといけません。
火神は、試作の寸八は持っているのですが、寸六は持っていませんでしたので、丁度良い機会でしたので、
一丁下ろして仕込んで使ってみました。ちなみに税務署には自己消費で申告します。
タモはどちらかと言うと、杉、桧よりも硬い木で、耐摩耗性の高い特殊鋼を使った鉋が良く、火神を使うには良い機会
大き目のテーブルですので、耐久力のテストにもなります。
このクラスの鉋になると、製造の過程で不純物を追い出し鍛える時間も充分かけられています
最初は若干の目違いや、反りがありますので、斜めに削ります。一通り削ると反対側から削ります、つまり×の字に互い違いに削るのです。
最初は、カサカサと、高い部分しか拾いませんが次第に鉋屑がつながって削れ出します、こうなってくると平面が出てきた証です。
板接ぎをした段階で反りはありませんので、意外と短時間で削れます。
引きの具合もこの硬さの木を削るには重くはありません。
鉋の裏金は完全に締め込む状態から一歩引いた状態で逆目はほとんど起きません。
この段階で火神の研ぎは二、三回です、完全に切れ止む前に研ぎます、この段階はテーブルの平面を出す事が目的、逆目はそこそこ止まればよく、艶を上げる必要はありません。艶を上げるのは最後の最後
使った砥石は刃の黒幕2000番と天然砥石で代表的な大平山の合わせ砥石で、研ぎに時間がかかる事はありません
下ろしたてですが充分に良く切れて役目を果たしてくれます。
見ての通り斜めに削りますので、屑溜まりに溜まった屑は短めに丸まります

上記の対角線に削る工程が終わると木目に沿って逆目を見ながら削ります。
ここでの目的は前の工程で削った斜めの削り跡を削り取り、逆目を止めることです。
平面は前の対角線に削る工程で出来上がっていますので、真っ直ぐ削っても鉋屑は難なく綺麗に出てきます。
このテーブルは木表と木裏を組み合わせていますので、木裏側の逆目が止まり難い部分もありますので、木目の通りを見ながら削ります。
もう一度研ぎ上げ最後に鉋枕を取りながら艶を上げて全面を削り上げて、浅い角度から斜めに削った面を見てみます
刃が小さく欠けていたりしたら、薄っすら筋を引いたりしますが、そんな事もなく、向こう側の壁が映り込んでいて思わずニッコリ、、、削りの完了です。
この削りで切れ止みが早く研ぎばかりしていては耐久力があるとはいえない鉋ですが、
鉄鉱石で優秀なスウェーデンで製造された鋼を使った鉋でもあり良く切れる品と言えます、
お客様から聞かれてもお勧めできる鉋といえます。
