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小森小鉋製作所

私の曼陀羅屋で販売する小鉋の中にも小森さんで製作されている小鉋が数種類あり、青紙1号の善正と、純鉄を地金に使った鋼匠です。
小鉋は鋼や鍛え方でランクが色々ありますが、曼陀羅屋で販売している子守サンの小鉋の中ではランクが高い物を販売していますので
使った方はその切れ味に満足なさっている事と思います。

小森さんの作業場は所狭しと機械が据えられています。小鉋は数多く作りますので作業効率を上げるために工程ごとに機械化されているのです。
普通の鍛冶屋さんなら手作業で行う所も機械仕上げされていて製品が均一化されて安心感があります。
最近では普通サイズの鉋も作っておられ製品の種類も多くなっています。

鋼の鍛接
鋼と地金を炉で鍛接する温度まで上げます。
地金の上に接合材を撒いて鋼を乗せてスプリングハンマーで叩いて圧着するのです。
なぜかは知りませんが、一度軽く叩いて仮に鍛接して一度炉に戻して加熱してから、もう一度叩いて完全に圧着します。

鍛接する温度は、焼き入れ温度よりもかなり温度は叩く、炉で加熱された鉄は黄色く見えています。
叩く音は、冷えた鉄とは違い、カン!カン!カン!もしくは、タン!タン!タン!と聞こえてきます。

どの鍛冶屋さんでも同じですが、ハンマーを叩く場所は床から一段下がった高さになっています。


鉋裏を削る木車
鉋の裏透き部分を削る木車で、実際は木ではなく、鉄のホイールで出来ている。

向こう側の壁にはそれぞれ直径の違う大きさの木車が立てかけてある。
鉋によっては巾が15ミリほどの物もあるので、鉋ノ巾に合せて削るRも変わってくるのである。

焼き入れ前に削ると黒裏の鉋になり、焼き入れ後に作業をすると磨き裏に仕上がります。

削っている面は見えないので、何度も見ながら手加減で裏の透き加減を変えていくので、勘と経験がものを言う。


外形を削るグラインダー
この両頭グラインダーは鉋の外形を整形するグラインダーです。
小鉋を作る事が主な小森さんのグラインダーは他の大工道具を作る鍛冶屋さんのグラインダーよりも小さいように思えました。品物が小さめなので普通サイズの物より力がいらないのでしょう。

両頭グラインダーですので二人同時に作業する事ができます。
間の木箱には整形中の小鉋が入っています。

私がお邪魔したときも丁度このグラインダーで外形を削っておられました。

刻印打ち機
これは鉋頭の部分に刻印の銘を打ち込む機械です。
手前には外形が完成した鉋が置いてありますので、これにもこれから打ち込まれるのでしょう。

通常鍛冶屋さんでは作っている大工道具に手打ちで打ち込むのが普通ですが、小森さんでは作る数が多いため刻印を連続的打ち込める機械を使っています。
画像には左上にチラッと移っている刻印を中央の上にセットして打ち込みます。
曼陀羅屋で販売している小鉋の鋼匠もこの機械を使って刻印が打ち込まれています。
 


燃料のコークス
これが鍛冶屋さんの炉の温度を上げる燃料のコークスです。
炉に入れて紙などを置いて火を付け風を送ればコークスに火が付き、けっこう早く炉の温度は上がっていきます。
鍛冶屋さんは作る大工道具の種類によって炉の大きさは異なります。
持った感じは軽く気泡が沢山あり、元は石炭を加工して作られた物です。