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店主の鉋使い

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店主の鉋使い

一口に鉋がけと言っても、平面や、曲面も削りますし、硬い木も削ります。削ろう会のような、柔らかめの木を薄く削ったりもします。
木目に沿って削ったり、コグチを削ることも有ります。色々な木、そこに鉋を使う場面があります。
このページでは鉋を使う色々なシーンを画像を交えて紹介いたします。

下記の画像は店主がテーブルの天板を鉋で削って仕上げているシーンです。
巾が1.2メートルありますので、中央部を削る時にはかなり腰に負担のかかる削り方です。
硬い木を削るときには鉋の調整を充分にして切削抵抗をできるだけ下げるようにします。

いかに手鉋で仕上げる量を少なくするかも体に負担をかけないコツでもあります。
起きた坂目を手鉋で取るのではなく、坂目を起こさないように機械鉋で削っておくことも大事なのです。
綺麗に削れている表面であれば削る量も少なくてすむのです。


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タモ材の座卓天板り鉋使い
  • タモ材は木目のはっきり出た硬い木ですが、その分板目に起る逆目も強く、裏金の調整はギリギリまで締め込み、台の刃口の小ささがものをいいます。
  • 屑が丸まらず出ています。この状態が逆目が止まっている証拠です。屑の先端がわずかに丸まりその後は丸まらず真っ直ぐ出てきます。
  • 裏金を締め込みすぎると屑がつまって削れません。そのギリギリのところを調整して鉋がけを行います。
  • 畳一畳ほどの広さがありますので、右からでも左からでも鉋がけができるようにしています。
  • 硬い木を使う場合は寸六サイズ、テーブルの足の形状によっては、カンナを引っ張った時、テーブルが切削抵抗で動いてしまい削りにくくなります。
  • そんな時は更に一サイズ落として切削抵抗を緩めます、切削抵抗が減ると腰への負担も減ります。
タモ材の座卓天板り
私が削った削り華
  • 宮崎でのミニ削ろう会参加時の私が削った削り華です。4〜6ミクロンで二位でした。
  • 使った鉋は内橋圭介作の圭三郎、青紙仕様。
  • この削り華を手に取り火を付けると空中で燃え尽き灰も残りません、そのくらいの薄さです。
  • 削ろう会で使う鉋は鋼材、鍛冶屋の作り、使い手の仕込みと研ぎ、台の仕立て、これら全てをきっちり行わなければ、ミクロン一桁は出すことが出来ません。
  • 以前は、全国大会では削りに専念していましたが、現在は会場で曼陀羅屋の大工道具を販売しています。
私が削った削り華
反り鉋で座彫り
  • 椅子の座彫りを反り鉋で削っているところです。
  • 椅子の座彫りとは木の椅子の座面をお尻の形に削り座りやすくする事で、見栄え良くバランスの取れた仕上がりのRにするには専用の鉋を用意します。
  • 作り手とデザインそれぞれで異なる大きさのRに仕立て直します。
  • 椅子は通常硬い木で作りますので、この部分は削る時間も長くなり手も疲れやすいので、少し小さめのを使い、あまり力が要らないようにします。
  • 裏金も付いていますので、どの方向から削っても逆目は止まります。
  • 自分で販売する大工道具を実際使っています
反り鉋で座彫り
背板曲面の鉋削り
  • 店主は大工道具の販売と共に手作りの家具の製作者でもあります、画像は子供椅子の背板の曲面を削っているところです。
  • 横摺りで削っています、硬い木を早く削るには横方向に削ると意外と早く削れます。
  • むしれぎみに削れますので少し右か左の斜めにして真っ直ぐ引くか、際鉋などを使います。
  • 際鉋には左右ありますので、右の際ですと画像のような傾き方向を削ります。
  • 削りつめていき薄く仕上げますとかなり綺麗な局面に仕上がります。
  • 際鉋は仕込みが難しく、普段の研ぎは抜く時に刃の出具合を確認しておき、左右どちらか片研ぎになっていないかを見て、出すぎてる方を多めに研ぐ事を心がけておきます。
背板曲面の鉋削り
埋め木削り
  • 子供椅子の埋め木の部分を仕上げています。
  • 硬い木と柔らかい木と混在しており、しかも埋めてある方向も違います、横に削るとむしれやすい木もあります。
  • 柔らかめの木で使う前に調整してきっちりと鉋の台を直し、試し削りで逆目が止まる事を確認します。
  • いきなり削りますと取り返しの付かない表面になります、むしれないように気をつけましょう。
  • 刃を早め早めに刃を研ぐ事も必要です。
埋め木削り
コグチを削り
  • 楠の木のコグチを削っているところです、コグチを削る鉋は台下端を長台と同じ4点付きにして削ります。
  • こうすると、ビビリが出ずにスムーズに引く事ができます、画像は手前から先に削っています、慣れますと押しても削れます。
  • ただ、硬い楢の木になりますとちょっとこの削り方ではきついでしょう。
  • コグチ削りは引き尻が難しく、角がめくれてしまう可能性があります。
  • 角に面を取るか、取る事ができなければこのように鉋を逆から削ってもかまいません。
  • 無論、体を入れ替えて削りしてもかまいません。
  • 硬い木、柔らかい木とも削れる大工道具店主の鉋使いでした。
埋め木削り

大工道具店主の杉の鉋がけ
  • 知り合いの大工さんからの依頼でこの大杉板を削りました。
  • 長さ3メートル近く、幅1メールほど、厚み15センチです。 節がいたる所に点在し、ねじれが最大2.2センチ、おまけに木裏を上にする大杉です。
  • 電気鉋で平面を出すのでは、節のあたりがかなり逆目が起るために使わず、ルーターで平面を出して、その後に手鉋で仕上げました。 
大杉板の表情
  • この大杉をトラックから四人がかりで降ろしました。一瞬見た表情は屋久杉、、、、と思うような側面の木肌と表面の木目の表情。
  • 右側コグチの年輪は、3ミリ間隔ぐらいで相当の年数が経った大杉です。
  • 左側のコグチはコバからそのまま樹肌が回り込んでいます、このあたりで大きく二股に分かれていたようです。
  • そのため大きな節が左側に見え他にも何箇所も節がありますが、この節を鉋で削って上手く表情を高めたいと思います。
  • 捻れは2.5センチなので、そのまま手鉋で削ると相当の労力が必要です。
  • 電気鉋を使えば深く逆目が起きるため、それを直すのに手鉋でかなり削らなくてはならず、二度手間がかかります。
大杉板の表情
ルーターで鉋下地
  • ねじれが強い的にはルーターで平面を出し、鉋削りの下地を作ります。
  • 金属加工機械のフライス盤の応用で、ルーターを使い粗削りして捻れの無い平面を作ります。
  • この作業でねじれが出ると、鉋削りの時手作業でねじれを取るのは手間がかかりますので、この下地削りの時点でしっかり水平を出します。
  • 治具をセットするのに手間はかかりますが、削り始めれば手を前後にゆっくり動かすだけで楽です。
  • ルーターの治具に使う材料は、フラッシュ家具で使う平行合板(LVL)を使いますので、加工が済んだ後は、細く製材してフラッシュ家具の心材として使い、無駄になる事はありません。
  • 治具なる部材は、幅広くたわみの無い幅に充分使います。
  • 長手方向に両端に平行にレールとなる桁を付けます、この時レールとなる両方の桁が平行になるようにします。
  • レベルで見るのも良いですが、少し離れた所に三脚でデジカメをセットし、ズームUPしてその差を同じにすると簡単です。
ルーターで鉋下地
ルーターの入る箱
  • 下記画像のルターの入った箱をレールになる桁に渡します。
  • 箱は落ちないように内側にストッパーを付けて使いますので落ちて深く掘れる事はありません。
  • ルーターを前後に動かし切削します、このルーターの入った箱を切削する事に右に移動して切削を進めていきます。
  • この方法で削ると、逆目は無いと言っても良いほどです。電気鉋は縦回転で削りますが、ルーターは横回転です。逆目が起き難いのです。
ルーターの入る箱
治具のワンポイント
  • この桁は真ん中付近で2ミリ膨らんでいます、ルーターの入った箱の下部のレールにあたる部分も1.5ミリほど膨らんでいます、そこがワンポイントです。
  • そうすると鉋で削る時の労力がかなり減ります。
  • 削りあがった平面は、緩い亀の甲羅状態、つまりどの部分も絶対に削れるのです。
  • 出来上がった面を見ても平面にしか見えませんが左奥が一番下がっています。
治具のワンポイント
使用するビット
  • 切削に使ったルータービット、板剥ぎ用の横溝ビットです。
  • 巾が広い方が一度に削る巾が広くなり、効率を上げられます。
  • 下が平面であればどのビットでもかまいません。
  • 早く動かすと横削りでも逆目のようにむしれが起こりますので、後の鉋で逆目を取る事になり効率が落ちます。
  • 注意点は広いビットで一度に深く削ると抵抗が強く危険ですので、様子を見ながら深さを決めて下さい。
使用するビット
下削りの鉋
  • 使っている鉋は大工道具の曼陀羅屋でもおなじみの、彩華寸六。
  • いきなり削ると必ず逆目が起りますので、必ず別の材料で鉋の調子を出してから削ります。
  • 特にこの板は木裏、逆目が起るとかなり深く傷が入ります。
  • まずは同じような木を削り、刃の出方、裏金の締まり具合を確かめてからこの板を削ります。
  • できるだけ順目で削りたいのですが順目で削れるとは限りません、逆目でも削らなくてはならない部分もあります。
  • 順目、逆目が混在する部分もあります。良く見極めながら鉋での作業を進めます。節の幾つもある広い板だけに削る方向はさまざまです。
  • 削る方向を忘れないように、赤チョークで矢印を付けておきます
下削りの鉋
仕上げ削りの鉋
  • 下削りが終わると、全体的に段差を取り、艶を上げる仕上げ削りに移ります。
  • 刃を良く研ぎ上げ鉋の台の調子を上げて仕上げて行きます、シラタは狭く赤身ばかりですので、比較的艶は上げやすい板です。
  • 使用した鉋は芳楽作の新しい鉋の寸八サイズでスウェーデン鋼の特殊鋼です。
  • スウェーデン鋼と言うと炭素鋼と思われますが、これは日立金属安来鋼の青紙鋼と似た元素配合で、スウェーデンで作られた鋼です。
  • 通常のスウェーデン鋼は炭素鋼、この鋼は炭素鋼の成分に粘りを出す元素などを加えた鋼。
  • 基本的に普通のスウェーデン鋼よりも刃持ちが良いと言え節も綺麗に削り上げます。
  • 鉋は大工道具の中でもっとも奥の深い道具です、上手に調整すると気持ちよく削れます。
  • 鉋と比べても分かると思いますが大きな節です。
仕上げ削りの鉋
節の仕上がり
  • 画像は、塗装を終えて仕上がった同じ部分です、逆目の痕跡はまったくありません。
  • 穴が開いた部分と、節の境もすっきりとめりはりが利いています。
  • ルーターで平面をだすと、電気鉋違い逆目が全く起こりません。
  • 起こっても手鉋で削り取れる深さです。
  • 節際の逆目の起こりやすい部分も掘れることなく仕上がりますので、この部分も手鉋を使う時苦労しません。
節の仕上がり
逆目の痕跡
  • 下記は同じ部分の、鉋がけ前と仕上がったあとの同じ画像で、ここでも逆目の痕跡はありません。
  • 左側画像の右下の逆目も右側えは消えています。
  • この広い板に手鉋をかけた時間は一時間弱でしょう。
  • 時間短縮のコツは、機械削りの平面出しの段階でできるだけ逆目を起こさない事です。
逆目の痕跡
仕上がった全体画像
  • 赤みがかった板ですので、クリア塗装をしたらかなり発色が良くなりました
  • 新築の座敷に置かれるそうです。
仕上がった全体画像
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