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鑿のカツラ(下がり輪)の調整

ノミのカツラ(下がり輪)は新品の状態では下がっていない品がほとんどですので、使用前には裏押し、刃付と共に鑿のカツラ(下がり輪)を柄尻から沈めて、柄の木のコグチ部分を叩くように調整して使用します。

ノミのカツラ(下がり輪)をさ沈めずに使い始めた場合、そこを直接に硬い玄能で叩くと反動で焼き入れされていない鉄は伸ばされて、最初は気づかないのですがジワジワと内側と外側に潰れて広がっていきます。

内側に広がったノミのカツラ(下がり輪)は、柄にかぶさると緩む一方で、必ず緩んで必ず外れて抜け落ちます。
  • @の画像はカツラ(下がり輪)の調整をせず使った鑿です。
  • 本来なら赤い点線のようになっているのですが柄とカツラ(下がり輪)を同時に叩いたためカツラが潰れて広がっています。
  • Aの画像で内側に出てきた様子が見えます。これで柄尻にフタをしてしまいます。
  • 潰れた分厚みも薄くなり叩いた反動で、上の方に上がって行きます。
  • こうなると一度外して修理しない限り外れる一方です。
鑿のカツラ(下がり輪)は柄尻を強く叩いた時に割れる事を防ぐ大事な部分です、そこが外れて無くなると柄が割れてしまいます。
そうならないために、ノミのカツラ(下がり輪)を柄から沈めて調整する事は鑿を使う前の大事いな作業です。

このページでは、カツラ(下がり輪)の調整をしないとどうなるかと、外し方、内側の面の取り方、柄尻の広げ方など鑿の調整法を書いています。

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カツラ(下がり輪)の外し方

鑿の硬くはまったノミのカツラ(下がり輪)は外しにくく、叩くために引っかける部分も少なく柄にも傷が付きやすいです。
ここでは身近な大工道具以外のツールで、モンキースパナ、ベアリングプーラーを使って外す方法を書きます。
傷を付けずに外したい方にとっては割とお求めやす価格ですし、後々必要な時にその用途に使えます。

モンキースパナを使う外し方

準備する物は、モンキースパナとカツラ(下がり輪)の内径よりやや小さい円柱状の木片、クランプ、玄能などで下記画像に写っているもの

モンキースパナはノミぴったりに調整し締める事ができ、奥まで挟むと三方向から挟む事ができます。
DIYセンターなどでも意外と安価で販売されています。

作業台にモンキースパナをFクランプなどで固定します。モンキースパナは金属製ですので、柄に傷が付く恐れがある場合は厚紙を巻きつけテープで固定してから挟むと良い。

挟んで、カツラの上に円柱状の木片を置き手で押さえます。(画像では少し細いので、ある程度太くて長め。)玄能で少しづつ叩きますと、柄が少しづつ外れていきます。

ノミの柄が沈んできたら木片を持った手を鑿に持ち替えます。木片はカツラ(下がり輪)にはまっていますので、木片は落ちませんから、さらに上から玄能で叩くと外れます

鑿の柄にもカツラにも傷を付けず、一番安価に柄を外す方法は柄を外す方法は、
長めの木片にドリルやボール盤で鑿の柄が通る穴を開け、その分を半分に左右に二つ割します。

二つ割りした、木片の間に柄を挟み、木片が左右に離れないようにネジなどで締めます。
その後は上記画像の手順で外します。

木片は樫など硬い木が良く、開ける穴の直径はぴったりの方が良いでしょう。

ベアリングプーラーを使う外し方

左の画像をクリックしてください、ベアリングプーラーの使い方が分かります。

一個あれば全サイズの鑿の下がり輪(カツラ)が傷を付けずに外せます。
私の著書、大工道具仕立ての技法、P.117で使っています。

カツラ(下がり輪)の面取り

新品の鑿カツラ(下がり輪)は下側内側に面取をしてある物と無い物があります。面取りが無い場合は下側に浅い角度でヤスリがけをし面を取ります。面取りが施してないと角がある事により、いくら硬く入れようとしてもカツラ(下がり輪)の角が柄に食い込む事で柄を削ります。

結果適に硬く入れる言ができず緩んで外れる原因にもなります。どちらが上下か見分けがつかない時は、入れてみて深く入る方が正常な状態と言えます。

ヤスリは 細工ヤスリの半丸などを使います。鑿のカツラ(下がり輪)は手でこうていしにくく、ヤスリで面取りをするとグラグラ動きやすいです。木工万力などで固定すると面取りもスムーズに施しやすいでしょう。赤線は柄が入る時の線です、面取りの角度は45度ではなく、自然と木殺しになるような角度で行います。

ヤスリセット ヤスリセット

玄能のヒツ(穴の部分)の面取りに、鑿のカツラの内側の面取りに、鉋の押さえ棒と裏金の密着調整に使います。

木工万力

玄能のヒツ(穴の部分)の面取りに、鑿のカツラの内側の面取りに、鉋の押さえ棒と裏金の密着調整に使います。

木殺しと取り付け

カツラ(下がり輪)をしっかりはめ込むにはこの作業は大事な作業です、初心者、熟練者を問わず必ず行います。

カツラには方向性があり、広い方が下側になり狭い方が上の叩き側になります。
この事により、柄に打ち込んだ時にこの部分が圧縮して絞り込まれ、木殺しされながら入って行き自然と木殺しが施され硬く入ります。

木殺し

まずは柄尻から叩いてみてどこまで入るかを見定めます。
スストレートな柄
柄の形状がストレートな形に近いなら、けっこう入っていきます。ジワジワ入るようなら、そのままカツラ(下がり輪)が柄尻から2〜3ミリ下がるまで入れます。
中間が張った形の柄
中間が張った形で、柄尻が絞ってある場合は途中で硬くなり入らなくなったりします。
最初から緩い場合
  • 緩ければ木殺しはしません。
  • 緩い場合は柄の乾燥が進み、入れた時よりも縮んでいますので、鑿の柄尻を水に浸け木殺しされていた部分に水分を与え膨張させます。
  • 柄尻に塗装がしてある場合は、少し鋸で落として、水が吸い込みやすくします。
硬い場合
  • 木殺しは硬い場合だけ行います。
  • まず柄の段が付いている部分は行わず、これから入って行くきつい部分を先に木殺しします。
  • 入れてみてそれでも入らないなら、全体に木殺しを施します。
いずれの形にせよ、まずどこまで入るかを見定めて、必要以上に木殺ししないようにします。

取り付け

カツラ(下がり輪)から2ミリほど鑿の柄が出るぐらいまで沈めます。
これまでこのページで書かれている事を読めば硬く入っている場合が多いと思います。

全体を見ながら少しづつ叩いて沈めてください。

多く下げ過ぎた時の問題点

  • 鑿に取り付けた時、柄の出る分が多いと、外側に広げた時に柄尻が柔らかくなり、鑿の利きがわるくなり作業効率が落ちます。
  • 黒檀の柄などは硬いですが、白樫より粘りがなく、崩れやすいので短くなりやすい。そのため、カツラ(下がり輪)を多く下げ過ぎないようにします。

取り付けに使う道具

  • 以前はバールの90度曲がった内側を鑿の柄にかぶせて上から叩いて沈めました。
  • 上手く入れるには、下記に書いている下がり輪打ちをお使いください。
  • 下がり輪打ちを使っての具体的な下げ方の方法は下記の画像をクリックしてください ↓
下り輪打 (さがりわうち)

(鍛造品)  簡単に確実に取り付けられます。全サイズの鑿(ノミ)に使えます。一度買えば一生ものの大工道具です。

鑿の柄尻を広げる

カツラから出た柄尻の頭は、玄能の角を使いなどで、柄の頭角が外に広がるように回しながら少しづつ叩きます
カツラにほぐれ潰れた柄がかぶればOKです、これで絶対外れません。

もし、カツラを沈めた時点で、柄尻とカツラに隙間がある場合は鑿柄のコグチに水を含ませふやかすと、直径が膨張して隙間が戻ります。その場合、一度乾燥させてから広げる作業に移ります。


私が行っている方法

柄尻を広げる方法はいくつかありますが、私は硬い木を作業台に固定し、その木ののコグチにカツラを引っかけます。玄能の角を使い、鑿の柄のコグチ周辺を外側に向かって玄能の角を使い叩いていきます。コグチが潰れて外側に広がります、少しづつ鑿を回して全体を広げます。画像出は見えにくいかもしれませんが、斜めに玄能を当たっった跡が見えます。

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