屋根融雪4 フラットルーフ葺き替え工事

 

 フラット屋根の出始めの建物で、屋根の傾斜が12mの長さで、落差12cmの100分の1勾配です。

 フラット屋根が出始めてから10数年たった現在、屋根勾配は、100分の3〜5勾配が主流と

 なっています。新築したその年の冬からスガ漏りが始まり、翌年同じ業者に屋根に断熱板を入れ

 二重葺きしてもらいましたが、冬場のスガ漏りは、止まらず毎年数度の雪下ろしをして10数年

 冬場の雪下ろしは、危険で重労働、今年からは、もう雪下ろしは、したくないとの事で、

 依頼主宅では、3度目の屋根工事となり、私達は、責任重大です。

 


1枚12mの長さのフラットルーフ(平成ルーフ)を工場で成型し、2t超ロングトラックに、鉄のガダイ

の上に乗せて積みました。マンホールなどの道路の凹凸で荷下部が、道路に擦れる位シノリます。

 

 

現在の屋根は、長尺蟻掛けを使用し軒先が幾分高くなり雨水が落ちなく池が出来ています。

何時も水が溜まっている所は、腐食が進み、いたる所真っ赤に錆びています。

 

 

軒先に出来ていた水溜りを解決する為、軒先から3分の1屋根鉄板を撤去し(黒ずんで見える所は、

水の浸入した所です。)断熱板や木下地を撤去し最初に貼った黒色の屋根が現れました。

 

 

断熱板の厚みや巾を入れ変えて、軒先を水の流れる勾配に換えやっと修めました。

軒先の断熱板の上に、巾45pのアサヒ特販製ルーフヒーターを敷きスガ漏りの原因軒先の氷壁や

つららが出来ないようにします。(当社ホームページを見てアサヒ特販営業マンが問屋をとうさず直接

アサヒ特販製品1本に搾って扱ってくださいと売り込みに来てくれました。)

 

 

屋根上部にも15mm断熱板を敷き以前より水上と水下で5cm多く落差を付けることが出来ました。

長尺蟻掛けからフラットルーフ(平成ルーフ)葺き替え完了。

 

 

最後に成型材、継ぎ手ハゼに、シリコンコーク80本をハゼ全長に、目止め完成。

 @軒先に以前より勾配の落差を付ける。

 A軒先にルーフヒーターを入れ冬場の氷壁を作らず雪解け水を流す。

 B成型材、継ぎ手ハゼに、シリコンコーク目止めをし防水屋根に近い状態にする。

この3つで、この建物は、冬場のスガ漏りで、雪下ろしをしなくてもすみ依頼主さんの条件を満たせます。


2003/9/10