現在の新築の家では、屋根に断熱板を入れて葺くのが当たり前の時代です。
現在の屋根の葺き替え工法では、断熱板を入れて、ガルバリューム鋼板を使用する工法が
主流となっております。断熱板を入れる事によって冬場屋根に積った雪の冷たさを建物内部に
伝わりづらくし、夏場は、太陽熱で焼かれたトタンの熱を建物内部へ伝わりづらくします。
1年中効果的な工法です。
屋根の葺き替え例 1 (従来の工法)
1 屋根トタンを剥がす。 (トタン撤去代+運搬費)
2 下地のルーフィングがいたる所破けるので、新しくルーフィングかフエルトを貼る。
(建物内部の湿気を屋根に上げず、多少の水も弾く。 )
3ガルバリューム鋼板を葺く。
*今までと同じ工法
屋根の葺き替え例 2 (トタンを撤去し断熱板をすき間無く貼る)
1 屋根トタンを剥がす。 (トタン撤去代+運搬費)
2 下地のルーフィングがいたる所破けるので、新しくルーフィングかフエルトを貼る。
(建物内部の湿気を屋根に上げず、多少の水も弾く。 )
3 断熱板をすき間無く貼る。(厚み15o、または、20o)
4 ガルバリューム鋼板を葺く。
*工事的には、完璧ですが費用が重なり値段が高くなります。
1 屋根トタンを剥がさない。 (トタン撤去代+運搬費) 不要
2 下地ルーフィングか、フエルトの変わりに屋根トタンが有る。(下地ルーフィング又は、フェルト代)不要
(建物内部の湿気を屋根に上げず、多少の水も弾く、ルーフィングか、フエルトと同じ役目を果たす。)
3 断熱板を貼る (屋根の葺き替え例 2より断熱効率が多少下がる)
4 ガルバリューム鋼板を葺く。
*現在の屋根トタンが有るので、工事期間中の雨じまいに強い。
(トタン撤去代+運搬費) 屋根下地のルーフィング又は、フエルト代が必要無い。
屋根の葺き替え例 2の工法の費用より低価格で、断熱板を入れる事ができる。低いコストで、現在の断熱工法が可能となりました。 |
屋根の下地には、必ずアスファルトルーフィングか、アスファルトフェルトが貼られております。
役割は、建物内部の湿気を屋根トタンに上げず、多少の雨水を弾き建物内部への侵入を防ぎます。
長年夏の太陽熱を受けて、アスファルト成分が溶け出し屋根トタンに癒着し屋根トタン撤去の時には、
一緒に剥がれて破けてしまいます。
断熱二重葺き工法の時は、屋根軒先などふち周りだけを切断して腐食した木部を交換いたします。
縦葺きの凹凸の間に、厚み15o(もしくわ20o)の断熱板を打ちつけ屋根全体を平らな面にいたします。
断熱板の上に新しい縦葺きガルバリューム鋼板を葺いていきます。
縦葺きの凹凸の間に、断熱板を打ちつけガルバリューム横葺き鋼板も葺けます。
窯業サイディング壁の場合は、風化が進むと、表面の塗装がパリパリと剥げ落ち
防水コーキングが効かなくなり、壁材ジョイント及びサッシ周りの防水コーキングが風化し
ちぢみ細くなりすき間が開きます。壁ぎわ修めは、下部をカットし撤去後、壁材の内側で
屋根板金を立上げます。木下地後、板金水切りカバーを取り付けシリコン防水です。
モルタール壁の場合は、風化が進むと、ひび割れやサッシ取り合いのにすき間ができ
壁に当たった雨水の浸入してきてもある程度防げるように、モルタールの下部をカットし
撤去後、壁材の内側で屋根板金を立上げます。木下地後、板金水切りカバーを取り付け
シリコン防水です。
金属サイディングの場合は、壁材の風化が、ほとんど無く、塗装も焼き付け塗装の為ほとんど剥げて
来ません。壁ぎわ修めは、カットせずに直接板金を立ち上げて、片面防水テープを貼り木下地後
水切りカバーを取り付けシリコン防水です。
壁ぎわは、木下地後、水切りカバーを取り付け上部をシリコン防水です。
現在横葺きの屋根の場合は、断熱二重葺き工法は、出来ません。屋根の葺き替え例 2と同じく屋根トタンを撤去後
下地材が破ける為、新しくアスファルトルーフィングか、アスファルトフェルトを貼ります。
断熱板厚み15o(もしくわ20o)をすき間なく貼り、屋根材ガルバリューム鋼板を葺いていきます。
この手順は、当社の事例です。他の板金店では、多少異なる事もあります。
現在は、縦葺き屋根の葺き替え工事の9割方が、断熱二重葺き工法で進められております。特殊な例では、
1F屋根の上に取り付けてあるバルコニーが屋根の厚みが増して、取り外した後に、復旧出来なく場合も
ありますので、ご注意ください。
2006/12/9