ニセコ チセヌプリ スキー場の深雪

 

 前回強風の為リフト運休していて滑走出来なかったチセヌプリスキー場にやって来ました。

 風防付き2人乗りのリフト一基の小さなスキー場ですが、普通のスキー場とは、違い異色の山岳

 スキー場と言う情報で、今回再度訪れました。

 リフト券購入のさい、リフト終点付近が強風の為リフト停止してもリフト券の払い戻しいたしません。

 の注意事項で、今日は、減速運行しておりました。

 


     

コース案内の看板を見ると、黒の実線で中央にCコースがあり、他の3コースは、点線で全て林間と書いてあります。

この時点では、意味がわかりませんでしたが、数度滑って解かりました。メインのCコースのみ整備し圧雪しており、

他のコース内には、小振りの白樺の木が転々と生え未整備のまま深雪コース化しておりました。

このスキー場のルールとして左手の尾根から右手の立ち入り禁止ロープまでの巾であれば、森の中もコースも何処でも

滑れる無法地帯と言う事です。高度が高い位置にあるスキー場なので、下界のスキー場より林間の木がまばらで

森の中も滑走OKです。

また、リフト終点から登山スキーでチセヌプリ山頂へと登っている20人近いパーティーや個人で登って行く人影が

細かい雪が降る中見え隠れするチセヌプリ山の中腹に見えておりました。

 

    

圧雪コースを滑っているのは、自衛隊のスキー訓練の人達で、一般のお客さんは、皆さん森の中に隠れて深雪を

楽しんでおります。まさしくコースは、自分の滑りたい場所へ行く通路と化しておりました。

左の写真が私です。モノスキーの板が異常に立ち上がり不思議な滑り方です。ウイリー走行としておきましょう。

右の写真は、何時ものイトウ君です。ここを訪れるお客さんは、このような林間を永遠滑り続けておりました。

ボーダーに次いで、山スキーヤーとテレマークスキーヤーが多いスキー場です。

 

    

    

また、ただの林間深雪だけではなく異常な位い、起伏に富んでおり天然のエァー台が次から次へと続き、斜面が

下へ落ち込む小さな沢が幾つもあり、スリリングの連続の林間です。まさしく天然のパークです。

ここまで起伏の富んだ場所は、今まで見た事がありません。

 

       

スキー場の側には、温泉が沸く大湯沼や温泉施設があり、常に硫黄の臭いがスキー場に漂っております。

大湯沼から続きコース下を流れるこの川は、薄い白乳色の水が流れておりました。

コース内には、冬の厳しい条件下で、こじれて育った木が点在しております。

 

    

イトウ君のデュレーの板は、旧タイプの競技用板でしたが、深雪での推進力は、バツグンでした。

私のトランソニックのモノスキーは、長さも20cmほど短くカービン板で、深雪では、イトウ君の板より戦闘能力が

幾分劣りを感じました。

 

       

最後に、変わりダネを紹介いたします。リフト乗り場小屋影に、ひっそりと置かれていたお手製の

スノースクートです。ママチャリのフレームにノーマルスキーの先端部を前輪に一本、後輪に、二本取り付け

スポンジを縛り付けた椅子に座ると、まさしく雪上のオートバイです。かなりサビが発生している所が

残念です。次の標識は、スキー場から車で5分ほど離れたUターンカーブが続く場所です。道路標識の下に、

二箇所設置してありました。スキー場とは、関係のないこの道路脇の山の中で、かなりの方がスノーボードを

滑走していたと思われる場所です。クレイジーな場所ですが、この道路標識にも驚きです。 地形的に

斜面を滑走してきて、道路巾をエアーでぶっ飛び着地出来そうな場所です。ニセコ地区なら有りうる話ですが?

 

ニセコ連峰の両端の2つのスキー場は、同じ方向制を持っている個性の強い場所です。ニセコチセヌプリ

スキー場と、ニセコワイス及びワイスホルンスキー場にも行き、自分のニセコを探しましょう。


2007/1/28