屋根工事 旧タイプの屋根の葺き替え

現在は、屋根を剥がずに、断熱板を入れて、壁収めは、屋根色のトタンまたは、壁色のトタンで収める

工法が主流ですが、家主さんからの要望で、壁は、現在と同じモルタルにしてください。と言われ

冬場2階屋根からの氷の落雪で下地の野地板が割れている箇所を補修する為に、トタンを全て撤去いたしました。


この旧タイプの施工ですと、左官工事(二回塗り)。塗装工事(二回塗り)の費用が別途にかかり、左官工事の

乾燥に4日+塗装工事1日ほど延長になります。


屋根面だけで考えると旧タイプのトタン撤去の工法(屋根トタン撤去及び廃棄+下地ルーフィング)と、

最近の断熱二重葺き(旧トタンの上へ断熱板をはめる)と同額です。


    
左の写真は、工事前の屋根の状況です。屋根全体に錆びが浮き出ており2階からの雨だれが落ちてくる場所は、

特に腐食が激しいです。右の写真は、壁裾のモルタルをダイヤソーでカットして屋根トタン共に撤去です。

下地のフエルトは、アスファルト成分がトタンに、あまり癒着してなく残りましたが、20数年の年月で硬化しており

シワや亀裂が入っております。


    
左の写真は、下地材カラーフェルトを貼ります。右の写真は、継ぎ手ハゼに防水テープ入れ平成ルーフを葺き

壁ぎわトタン15p立上げです。


    
壁ぎわは、モルタル復旧の為に、薄いバラ板を取り付けて、防水紙を貼ります。この後に、左官屋さんが薄い

金網状のラスを下地のバラ板へ止めます。


    
左官屋さんは、1回目の下地塗りをして乾かしてから2回目の本塗りです。モルタル新旧継ぎ目に溝を付けます。

(古いモルタルと新しいモルタルを平らにならしても1年ほどで必ず亀裂が入り接合する事はありません。亀裂から

雨水が入り雨漏りへと繋がります。)右の写真は、モルタル新旧溝へコーキングです。(この場所へ割れが入り

やすいように溝を入れ柔軟性のあるコーキングで雨水の侵入を先に防ぎます。)



             
壁のヒビにもコーキングをしてモルタルが白いグレーに変わるまで4日ほど乾燥させてから塗装工事へと進みます。


    
ペンキ屋さんは、旧壁色に合して調合してくれますが、長年の歳月で風化した色合いまでは、無理です。
1回目の下塗りをして乾いてから2回目の仕上げ塗り、新旧取り合いは、ボカシを入れてくれました。


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作成  2009/1/8