屋根工事 縦葺き、横葺き混合屋根

横葺き材が普及した頃から縦葺きと横葺きの混合屋根は、有りましたが、幅の違う材料を場所単位で仕入れ

在庫のロスも増えるので件数的には、あまり見かけません。お客さんが横葺きの葺き替えを望んでおりますが

屋根勾配の緩い場所には、横葺きは、不向きです。横葺きは、下から順番に引掛けて葺き、左右のバランスを

ミリ単位で引っ張ったり、緩めたりして継ぎ手の防水性に欠けます。冬場にスガ漏りの確率が非常に高くなります。

屋根の急な正面と裏面を横葺きにして、屋根勾配の緩い箇所は、防水テープを入れ締め付ける縦葺きとなりました。


    
工事前の屋根は、長尺蟻掛より更に古い縦平タイプのトタンが貼られておりました。また、全面に錆びが浮き出

ております。重症なのは、雨だれが落ちる軒先全てが腐食により軒先のトタンが欠落しており台風が来ると屋根

全面剥がれる おそれがあり危険です。


            
 腐食の著しい淀木を全て交換いたしました。破風板は、何とか使えそうです。


    
旧トタンの上へ断熱板を貼る二重葺き工法で作業を進めます。左写真は、裏面の壁のような急勾配の屋根を

横葺きで貼って行きます。


            

写真は、屋根上の緩やかな三寸勾配には、防水テープを入れ締め付ける平成ルーフは、

冬のスガ漏りに威力を発揮いたします。


    
屋根正面の5寸勾配屋根には、横葺きを貼ります。左写真は、集合煙突トタン立ち上げ後、右写真集合煙突下部

を1.5mトタン包みいたしました。


    
左写真は、裏面の横葺きと、屋根上面縦葺きの継ぎ手仕上げです。右写真は、屋根上面縦葺きと正面横葺き

の継ぎ手仕上げ状態です。


    
1階の屋根は、壁裾を20pカットして、屋根トタンを壁の中へ立ち上げます。壁材は、トタンでできたスパン材です。

一枚は、縦に長く、横幅は、14pほどです。裏面には、オガクズを圧縮したような物が貼り付いており断熱効果が

有ったようですが、現在は、屋根と壁の取り合いや窓周りからの雨水の吸い上げにより下地までもが腐食して

おりました。


    
壁の厚み分木下地を取り付けトタンの水切りカバーを付けます。壁材と屋根材取り合いには、コーキングいたします。


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作成   2009/1/5