2階屋根の雪が軒先から落ち、1階ひさし屋根に当たり隣の敷地へと飛んで行くので、2階屋根からの雪や
ツララ、氷を一切落としたく無いと言うお話です。雪止め金具では無く、屋根の雪を止め雪解け水は、軒先では無く
側面から落とすスノーストッパールーフで葺きかえる事になりました。
左の写真は、二階のトタンには、綺麗に塗装されておりますが、思ったように雪が落ちず、まとまって一気に大量の
雪が落ちるそうです。 右の写真は、屋根の側面ハフトタンは、綺麗に塗装していますので、そのまま使用し
カラクサトタンからの取り替えとなります。
左の写真は、長さ9mの材料をロープで荷揚げするには、建物周辺に障害物が多く、足場も建てていないので、
ミニラフタークレーンで、離れた場所から一気に上げてもらいました。 右の写真は、縦葺きのトタンの上へ
厚み15oの断熱板を貼りトタンの凹凸を無くし平らな面にいたします。
断熱二重葺き工法
屋根トタンを撤去する工法を取りますと、下地に貼ってあるアスファルトルーフィングが破け、トタン撤去代+
アスファルトルーフィング代が、かかります。現在のトタンの上へ断熱板を貼る工法が同額でできます。
冬場は、屋根に乗った雪から寒さを守り、夏場は、焼けたトタンの熱を建物内部へ伝わりづらくなります。
左の写真は、トタン材料を45.5pピッチに、7.5pの釘で止めます。 右の写真は、継ぎ手部分ハゼに防水テープ
を貼り次のトタン材料を重ねていきます。
左写真は、トタン継ぎ手のハゼを締めつけ防水テープの威力を強めます。 右の写真は、高さ4.5pのハゼが
屋根勾配へ落ちようとする雪を止めます。
雨水や雪解け水は、高さ4.5pのハゼに止められ、手前から奥へと落差9p、1/100水勾配を付けて、材料を
ひし形にネジってトタンを貼り、水を側面へと落とします。 右の写真は、水落とし口です。材料1枚おきに水切り
を取り付け側面へと落とします。
左の写真は、以前付いていた雪割りを撤去し集合煙突周りを収めました。 右の写真は、完成です。
この程度の屋根勾配では、軒先には、雪が落ちませんが、急勾配の屋根になると、雪を止めるハゼより上で
自然現象の雪崩がおき軒先へと雪が落ちる場合もあります。 また風が強い日には、風下に屋根から飛び出て
セッピが出来る場合もあります。
作成 2008/12/18