真下の写真は、以前使用していた縦葺き長尺蟻掛け材料ですが、平成5年頃から千歳の板金店も一斉に
縦葺き成型機を冬場のスガ漏りに強い平成ルーフに入れ替えました。現在の縦葺き主流材料となっております。
塗装の劣化や剥離などで冬場屋根に積った雪が、なかなか落ちなく板状のまま1mほど屋根から付き出て
一斉に雪が落ち地震のように家が揺れるそうです。また屋根のふち周り破風が軒天から離れ落ちかかって
いると言う話です。
屋根のふち周り破風と、淀トタンを剥がすと、淀木は、腐れボロボロ落下して行きました。破風板は、部分的に
腐食の激しい所を交換いたしました。
旧トタンを剥がさず厚み15oの断熱板を貼り屋根面を平らにして新しいトタンを貼ります。右の写真は、屋根材を
止める釘打ち吊子ピッチです。
断熱二重葺き工法
屋根トタンを撤去する工法を取りますと、下地に貼ってあるアスファルトルーフィングが破け、トタン撤去代+
アスファルトルーフィング代が、かかります。現在のトタンの上へ断熱板を貼る工法が同額でできます。
冬場は、屋根に乗った雪から寒さを守り、夏場は、焼けたトタンの熱を建物内部へ伝わりづらくなります。
左の写真は、材料継ぎ手の全長に防水テープ入り(黒色)です。右の写真は、防水テープの入ったハゼを
一番機、二番機で2回締め付け防水性を高めます。冬場のスガ漏りに威力を発揮いたします。
左の写真は、一階の屋根壁ぎわサイディングを切り取ります。右の写真は、厚み15oの断熱板を貼ります。
新しいトタンを貼り壁ぎわサイディングの内側へ15pトタンを立上げます。
サイディングの厚み分木下地を取り付け、トタンの水切りカバーを取り付けます。
左の写真は、サイディングと水切りカバーのメジにシリコンを注入いたします。右の写真は、1階屋根完成です。
外壁の金属サイディング表面に屋根トタンを2pほと立ち上げコーキングを薄く仕上げたような形跡が伺えますが
施工から8年ほどの風化で低品質コーキングが、ほとんど剥離して何処からでも雨水が入ってくる状態
です。この仕上げ方法は、安く、早く仕上げれますが、あまりの低レベルに驚かされました。
また2階の外壁サイディングのメジからも低品質コーキングが全個所で剥離しており、窓周り、角がねなどの
メジ隙間から入った雨水が直接一階の居間天井へと落ちて行き屋根と壁のダブルパンチです。
二階の窓周りや換気口、角がねのコーキングが取れた隙間へシリコンシールして壁からの
雨水の侵入を防ぎます。
左の写真は、サイディング下を切り取り外壁の内側でトタンを立ち上げます。小口には、防水テープをはります。
右の写真は、壁材の厚み分の木下地を取り付け、ます。
白色の水切りカバーを取り付けサイディングとの取り合いメジにシリコンを注入いたします。
防音工事で綺麗になった居間への雨漏りが止まりました。
作成 2008/12/23