会員の活動から

障害者生活支援センターへの関わり

 

 さきの(199510月に開かれた)広島青い芝の会15回定期大会の議事の中でも大きな課題とされていた「介護を必要とする障害者の生活を支援するための活動をどうつくっていくか」について、その後の経過とこれからの課題を簡単に書く。

 この問題が一段と切実に意識され始めたのは、当時(1990〜95年ごろ)、二次障害の進行などで寝たきり状態になってきていた松本副会長や当時の広島事務所に長期滞在していた会員の介護をどうしていくのか、ということからであった。

 その後、広島地域での動きとして、めざす会(*1)に関わっている同志たちによる研究フォーラムを数回にわたって行うとともに、介護保障事業を先進的に実現させている東京、神奈川、大阪、加古川など各地の事業体への訪問見学などもおこなっていったが、そのさなかに、田部会長が介護の必要性に迫られてめざす会に関わっている健全者の一人と当時ではまだタブーとされていた介護の有料契約を結んだことが問題化されるとともに、それが介護の有料化の是非を改めて問い直す課題にもなっていった。・・・このような経過のなかから、私たちの主体で実現し得る介護体制の確立のために必要な公的制度やその活用法、有料介護や福祉機器の利点の活用などを検討しながら、その実現のための試行として‘96年12月にめざす会のなかに「自立生活プロジェクト」をつくり、広島市行政に対して障害者支援政策の拡充を要求する交渉を始めるとともに、介護コーディネーター制の採用や、利用者の希望に合わせた介護時間枠の設定、介護スタッフ公募の開始、諸経費に関わる事務体制の設定などを経て、‘98年4月に「・・・プロジェクト」を受け継ぐ事業体「障害者生活支援センター・てごーす」をスタートさせたのであった。(「てごーす」はその後、全国自立生活センター協議会「JIL」に加盟し、その公認ピア・カウンセラーに2名が合格している。)

 なお、「てごーす」の運営に関わっている会員としては、代表:田部、事務局長:栗栖、運営委員:矢賀、嘱託:川本(JILピア・カウンセラー)がいる。(なお、川本は20004月に事務局次長に就任した。) 

 また、備後地域での動きとしては、前記の広島地域での「自立生活プロジェクト」にさきだって「合同保育をすすめる会」(*2)のメンバーを中心とする「CILおのみち障生連」(JIL加盟)がつくられてきていて、独自の介護事業を行っている。現在その運営に関わっている会員としては、副議長に松本がいる。

 以上の経過に続く今後への課題としては、これらの介護事業体の事業が単なる介護保障ではなく、青い芝の会が主張し続けてきた障害者の生きる権利の確立への取り組みをどう進めていくか、JILとの連携のなかでの独自性をどう打ち出していくか。それに、行政に対する124時間介護保障要求の交渉をどう進めていくか(いま広島市での公的介護保障時間は国からのものを合わせて19時間である。)また、この事業体としての仲間意識の確立や障害者と健全者の対等な関係の問い直し、障害者ペースの確保など、これからもなお追及し続けていかなければならない。広島青い芝の会としても、この事業に対する会員たちの積極的な関わりを見守りながら、あくまでも障害者の生きる権利を確立していくという目的を遂行していくものとなっていくよう絶えずチェックし続けていかなければならない。

 以上が、「CILおのみち障生連」「てごーす」への関わりの現状である。

(文責・栗栖、田部)

 なお、てごーすは20014月2日にNPO法人格取得に要するすべての手続きを完了し、「NPO法人:障害者生活支援センター・てごーす」として改めてスタートした。

また、この秋には障害者の自立を進めるための「ピアカウンセラーセミナー」と「ILP(自立生活講習プログラム)」を行なう予定。参加申し込みなど詳しい事は、「てごーす」まで!

 

NPO法人障害者生活支援センター・てごーす

〒733−0025  広島市西区小河内町2−25−1
 
事務所は小河内町2−25−1に移り、
以前からの2ー23−22−101には自立体験学習室 兼 会議室などを置いています。

 

пi082)294−4185  Fax(082)294−4184

E-mail:tego-s@nifty.ne.jp

 

てごーすニュース

この度、てごーすの中につくられることになった訪問介護センター

の名称を事務局員みんなの協議のあげく「ぽわっと」と決めました。

「訪問介護センターぽわっと」にご期待ください!

 てごーすは、このところJILやDPI(障害者インターナショナル)などとの連携も発展し、それらの地方行事にも積極的に関わり続けていますが、その主なものとして、03年の11月にはキリン福祉財団の助成事業として、全国青い芝の会、DPI日本会議、JILセンター協議会、人工呼吸器をつけた子の親の会など、それぞれの活動分野から講演や実技指導などを中心とした集中公開学習会「街で共に生きるためのてごうを学ぶ」を開催し、また、 04年に入ってからも、2月には、障害者・行政側合同の公開研修会「当事者エンパワーメントシンポジウム・イン広島」をJILとの共催で開催し、いずれも成功しました。

 

(*1「めざす会(地域で生きる教育とくらしをめざす会)」について

   めざす会は、広島青い芝の会の結成直後から松本現副会長の呼びかけや、青い芝の会としての障害児教育問題に対する諸活動によって関係性をつくってきた養護学校や定時制高校などの教職員、障害者、地域住民の連絡協議会として、当時強行された養護学校義務化に抗う運動の拠点として1986年に「地域で共に学び合う教育をめざす連絡協議会」として設立され、以後、障害者と健全者の共同活動体として、障害者に関わる学校教育問題への対応を活動の主要テーマとして活動してきたが、障害者生活支援センター・てごーすの設立にともなって「地域で生きる教育とくらしをめざす会」と改称し、てごーすの運営事業体に含まれて諸活動を続けている。



(*2「合同保育をすすめる会」について

   (*1)の「めざす会」の設立にさきだって1979年にめざす会と同様な趣旨・いきさつで設立されたが、障害児と健全児の合同保育をめざしていた「うさぎとかめ保育園」が拠点だったので「合同保育をすすめる会」としてスタートし、尾道を中心とする備後地方で活動してきている。さきごろまで「CILおのみち障生連」の事業拠点にもなっていた。

 

広同教障害児教育部との話し合い

   広島青い芝の会は、2001年2月22日、広同教障害児教育部から出されている「普通学校での小人数の障害児学級の設置を要望する」という見解についての意見交換の話し合いを行ないました。小人数での障害児学級の設置について、広同教では「障害者解放運動の拠点として、教員配置の加配のために必要」との見解を出されているのですが、本会としては「その趣旨は解らないことはないが、その学級に入らされる障害児にとっては、やはり他の生徒から隔離されることになるのではないか」との見解に終始しました。なお、これからも話し合いを重ねていこうということで合意しました。

 

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