組織・会員の近況

 この報告文は、1999年10月に行った拡大学習会の資料として作成したものです。

広島青い芝の会拡大学習会資料

16回大会議案書原稿

組織・会員の現状

 15回大会以後の4年間の組織・会員の状況は、数名が退会し、その他に数名が転居で連絡が取れなくなっているほか、松本副会長が二次障害や内臓不調のために入退院を繰り返しているが、その他にはおおむね変わりはない。

 この間の新加入会員は、中前美春さんである。

 なお、会員のひとり打明 弘さんが98115日に膀胱ガンのために亡くなった。67歳だった。(彼は会の活動にはあまり加わらなかったが、収容施設から出た後、“青い芝からもいろいろ教わったんだ”といいながら、十数年にわたって障害者の地域での自立生活のモデルの一つを独自でつくっていた。)

 

全国へのかかわり

 全国青い芝の会へのかかわりとしては、会計として野村、対優生思想専門部会に佐々木、教育専門部会に矢賀、生活専門部会に松本、交通専門部会に大橋がそれぞれ遂行している。また、全国大会や拡大機関会議などにも参加している。

 

活動の状況

 15回大会以降の活動の状況は、特に活発化しているとはいえないが、全国青い芝の会の各専門部会へのかかわりをはじめ、各方面にわたる活動を日常的に続けている。その主なものを挙げれば、優生思想に対するものと教育に関するものに大別することができる。

優生思想に対する闘い

その主なものとしては、優生保護法「改訂」後も跡を絶たない先端医療技術を総動員しての遺伝子・着床前診断、胎児診断、母体診断など、障害児の出生を阻み、抹殺しようとする動きに対して、「日本産婦人科学会に対する『遺伝子診断の容認の撤回を求める抗議書』の提出」や「優生保護法・母体保護法を問う『みんな集まれ座談会』の開催」などを行ない、さらに、会員のひとり佐々木さんの体験に基づく「厚生省に対する優生手術被害者への謝罪を求める署名運動」を行なった。

 また、生命の差別・選別、臓器の商品扱いなどの問題をも顧ず強行されている臓器移植について、「中国、四国地方の各大学医学部に対する公開質問」を行ない、その結果について記者会見を行なった。(質問への回答は計10ヶ所から寄せられたが、“倫理委員会などでも話し合っていない”とか“危惧される=青い芝から問題にされる=ような事はない”などという真剣さを欠いたものばかりだった)。その他、「出生前診断を問う広島ネットワーク」への参加、日本母性保護産婦人科医会での障害胎児抹殺条項挿入の動きへの抗議なども行なってきた。さらに、日本人類遺伝子学会中込理事長との見解の応酬(妊娠に対するトリプルマーカーテストなどについて)や、今年の4月には日本人類医学会に対する遺伝性疾患中絶条項の導入に対する抗議・見解書の提出、“阻止連”の少子化対策集会への代表参加など、積極的にとりくんでいる。

(この項の文責 川本・佐々木・田部)

 

教育への関わり

1979年に強行された養護学校義務化以来、その制度による学校教育を受けてきた障害者が増えていく中で、障害者それぞれの状況も、さまざまな障害者解放・自立運動への関わりをはじめ、各地域の「作業所」での労働生活、収容施設での生活の継続等々、ますます多様化している。養護学校義務化で強いられてきた選別・隔離教育に抗って起こされてきた共育共生を進める運動も各地でのさまざまな闘いを伴いながら確実に広がってきているが、私たちは、各自それぞれの体験から障害者に関わる学校教育の意味を問い直すとともに、青い芝が主張しつづけてきた障害者の存在を認め合い共に生き合える教育の推進のために各地での闘いを今後とも一層支援しつづけていかなければならない。

 広島青い芝としての障害児に関わる教育問題への関わりも絶えず続けている。

「広同教、高同教などの教育研修会などへの助言・参加」や、めざす会を通じての共生連(共育共生を考える広島県連絡協議会)、障害者の高校進学を実現する会、対市教委交渉等々、様々な地域活動への会員各自の主体的な関わりが進められているが、共生連については、このところ2回の集会ではそのテーマによって障害者の地域での自立生活をすすめるための教育の重要性を強調していった。

 その他、各地域の会員が関わっている活動体としてINA(五日市共育・共生をすすめる会)、みんなの会(広島市安佐地域教育を考える会)、広島西区障害者解放研究部、賀茂・東広島就学問題を考える会、呉地区障害者解放研究部顧問会議などが挙げられるが、これらの運動の広がりの中で、障害児を当然の事として地域の幼稚園や小学校に通わせようという親や教師も増えてきていて、この課題をテーマとしている「おしゃべり会」への参加者もこのところ増えてきている。

 このような動きは私たちの主張に沿うものであり、今後も支援を続けていかなければならないが、文部省や各市教委など公教育体制側は、依然として、障害児の地域の普通校への入学はあくまでも“特例措置”扱いである、という姿勢を変えていないし、文部省がこのところ言い出している「教育の多様化」の中にも障害児者の存在を積極的に含めていくような認識はないということを私たちは見据えていかなければならない。そして、このところの日の丸・君が代の強制などに象徴される教育の反動化が障害者に関わる教育にどう影響してくるのか、などということにも注意してさらに闘っていかなければならない。

 私たちは少なくとも国家・軍事優先体制の中では、障害者の生きる権利や立場などは「戦争遂行に役立たないから」という理由で絶対に無視されてしまうのだ、ということをみんなで認識しておこう。

(この項の文責 矢賀・田部)

文部科学省へ抗議のパブコメ意見を送る

文部科学省は来年4月からの実施をめざして「学校教育法施行令の一部を改正する政令(案)」をだして2001年12月から今年の1月16日にかけて一般からのパブリックコメントを募集していましたが、広島青い芝の会からもその政令(案)に対するコメントを郵送しました。

 「政令(案)」は、障害児の就学・進学についてその障害の種類や程度によって選別し地域の普通校からの隔離を一層厳しくしていく……というもので、とても容認できるものではなく、会員の中からも個別の抗議コメントが送られていました。

また、広島県教育委員会も上記の文部科学省の「政令(案)」をリードするような障害児教育基本構想策定委員会中間答申(案)をうちだしてきて、2月中ごろにパブコメ意見を募集する予定のようですが、青い芝としてそれに対しても抗議するよう考えています.

  

結成25周年記念行事について

広島青い芝の会は、昨年度で結成25周年を迎えました。それにちなんで‘03年10月27日に広島市内のカレントコスモで「記念パーティー」を催しました。全国青い芝をはじめ、各地の仲間や支援者らの合計約60人の参加で盛会でした。当日のスナップ

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