玄米食を始める人はマクロビオティックの影響が大きいので、マクロビオティックについて問題点があることをお話しします。マクロビオティックは桜沢如一が提唱した食養法です。私の恩師である日野 厚はマクロビオティックを行って元気になったのですが、その後マクロビオティックのために健康を害したのです。その結果、自分で独自の研究を続け日野式食養法である生態学的栄養学を提唱したのです。
桜沢如一は健康法について多くの本を書き講演もしましたが、医者ではなかったので、病人が桜沢の所へ来た時、桜沢自身は患者の治療には当たらなかったのです。桜沢の弟子である医者が治療に当たりました。
桜沢は自分の病気が石塚左玄の食養で良くなったものですから、その食養を世界に広める事になるのですが、石塚左玄の食養を桜沢式に変えたのです。石塚は医者でしたから患者を治療しましたが、桜沢は医者ではありませんから、患者を直接治療はしていません。
つまり、桜沢の食養は理論先行型で現実性が乏しいのです。現実を知らない読者が桜沢の本を読むと感動して心酔するのですが、現実を知っている人が読むとそれほど感動しないのです。 私も学生の頃、桜沢の本を読んで感動しました。それで桜沢式の考えも入れて食養を実行していましたが、漢方を勉強しようとやって来た所が、日野医師の所だったため、桜沢式の深みにはまることなく、日野式の食養を学ぶことになり危険な所まで行かなくて済みました。
桜沢式の食養はマクロビオティックと言って、世界中に広まっていますからその問題点をよく理解して実行しないと、健康になるつもりが不健康になります。
私も桜沢式の食養を行って不健康になった人を何人か診ています。
問題点 1、塩が多すぎる
2、油が多すぎる
3、根野菜が多くて、葉野菜が少ない
4、動物性の食品がない。
一般に行われている玄米菜食は、この桜沢式の影響が大きいために、確かに元気になる人もいますが、逆に健康を害する人もいるのです。当初、厳密に行って経過が良いと、症状が劇的に改善しますが、そのまま続けていると、こんどは反対に段々と悪くなるのです。玄米菜食をして健康状態が良くなっている人は、実は食養を厳密にやっていない人が多いのです。玄米菜食と言っても、適当に肉や魚も食べている人の方が、体調が良いのです。あまりに厳密に行っている人はアレルギー体質になったり、女性では月経が止まる人すらいます。動物性の食品がまったく無いと成長期の子供や、月経のある女性では、栄養障害が出る恐れがあるのです。
平成15年8月 食養内科 長岡由憲