●フォーシング

フォーシングとは、相手の選択を自分の意のままに操る技法です。
マジックなどで相手に自由に一枚のカードを選ばせる。相手は自分の自由意志で選択したカードだと思いこんでいるけれども、実はマジシャンの巧みな誘導に引っ掛かけられていた。これがフォーシングです。
マジシャンだけでは無く、武道家もフォーシングを使います。例えば・・・
剣道の試合でワザと小手に隙を作り、相手に小手を狙わせる。相手が小手を打って来たらそれをかわして面を打つ、といった様に。


★相手に毒入りワインを飲ませる方法(二者択一)

私と相手の人(仮にBさんとします)二つのグラスの置かれたテーブルを挟んで向かい合っています。二つのグラスの内、一方は普通のワイン、もう一方は毒入りのワイン。
私がBさんに「グラスを取って下さい。乾杯しましょう」と呼びかけます。すると100パーセントの確率でBさんは毒ワインを選択します。なぜでしょう?
【答え】「グラスを取ってください」という呼びかけに、Bさんが毒入りグラスを取ったら、私はもう一方の安全なグラスを取って乾杯します。
もし、Bさんが安全な方のグラスを取ったら、すかさず「ありがとう」と言ってそのグラスを受け取ります。Bさんは残りの毒入りグラスを持ち、「乾杯」となります。
つまり、「グラスを取って下さい」と云う言葉には、異なる二つの解釈が可能なのです。
@「(あなたが飲むワインの)グラスを取って下さい」
A「(私にワインの)グラスを取って下さい」


★三つのカード(三者択一)

ABC、三枚のカードから一枚を選択させる。(自分は相手にAを選択させたい)
「それでは、三枚のカードの中から、好きなカードを一枚選んで下さい」と相手に呼びかける。

(1)相手が偶然にもAのカードを指差したら、「それが、あなたの選んだカードです」と言って、相手にAのカードを取らせる。
(2)相手がB(又はC)のカードを指差したら、「それでは、このカードを脇に退けて置きます。これで残りのカードは2枚になりました」と言う。
  「それでは、残りの2枚の中から一枚を選んで下さい」と言う。
  @相手がAのかーどを選んだら、「アナタはそちらを選びましたね。じゃぁ、私は残った方のカードを頂きましょう」と言い、Aのカードを相手に押しつけ、もう一方のカードを自分に引き寄せる。
  A相手がA以外のカードを選んだら、「こちらのカードも脇へ退けて置きましょう。最後にカードが一枚だけ残りました。これがアナタの選んだカードです」と宣言する。

★掌の上に載ったAとBの箱をイメージしてもらう

「どちらかを選んで下さい」と相手に呼びかける。相手は自分が誘導した方を選択します。
やり方は、石井裕之著『なぜ、占い師は信用されるのか?』を参照して下さい。

※フォーシングには相手の思いこみを利用し、言葉で引っかける手法と、暗示を利用した高度な手法がある様です。


<心理操作>に興味のある方にオススメの本は↓
石井裕之著『一瞬で信じ込ませる話術 コールドリーディング』フォレスト出版
石井裕之著『なぜ、占い師は信用されるのか?』フォレスト出版
前田大輔著『いつのまにか心を操縦する技術』明日香出版社




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