文学理論ってなんでしょうか?何の役に立つのでしょうか?そもそも必要なのでしょうか?結論から言えば、別に必要ないです。なければないで、誰も困りません。むしろ、知らなければ下手に悩まずにすむかもしれません。(笑)
いちいち、理屈っぽく作品をこねくり回さなくても、ちゃんと、自分で読んで自分で感じ取ることができます。
だから、文学理論は特に必要はありません。
でも、「特には必要ない」けど、知っていれば役に立つことがあります。例えば、今まで漠然として何が良いのかわからなっかた作品の良いところが、わかるようになるかもしれません。つまり、解釈の幅が広がるかもしれません。
かりに、文学理論を知らずに小説を読んで、個人的にはとてもつまらなかったとします。でも、それは世間一般では名作とされるような有名な作品だったとします。(実際そのような経験をしている人は多いのではないのでしょうか?)この場合、世間一般の評価と自分の評価のギャップは何なのでしょう?
文学理論はこのギャップを解決するかもしれません。
たとえば、小説を読み終わって本を閉じる時、小説の余韻に浸りながら、何を思うでしょう?「なぜこんなに悲しい終わりなんだろう」とか「あぁ面白かった。続編はないのかな?」、あるいは「いまいちわけがわからない」とかいろいろあるでしょう。ただこうした思いは、個人的なもので、たいていはその小説のストーリ(主人公の行動や、書かれた出来事)に対する印象ではないでしょうか?つまり、個人的な感想と言えないでしょうか?
文学理論は、この個人的感想から脱却して、客観的に小説のストーリや意味を考えることができます。
文学理論は、小説のストーリーだけでなく、ストーリーがどのように書かれているか、そしてそれが読者の印象にどう影響を与えているのかを問題にできます。
つまり、個人的な感想の場合は、ストーリーだけを問題にしていましたが、理論に目を向ければ、内容と形式の両方を解釈できます。内容だけでなく形式も解釈できるのが文学理論の利点です。