SOUNDTRACK FOR
FUTURE
PAST

1.俺の嫁さん 大野雄二に捧げる
2.未来世界のアフターファイヴ 若山弦蔵に捧げる
3.LOST TEENAGE ヴィニ・ライリーに捧げる
4.夕闇のパヴィリオン達 バート・バカラックに捧げる
5.未来世界のアフターファイヴ(リプライズ)
6.存在しない映画の為のサウンドトラック(ホラー編)

BONAS DISC
EXPERIENCE AMERICA! SOUNDTRACK
1.EXPERIENCE AMERICA!
2.THEME (Vocals by Todd Rucynski)
3.YELLOWSTONE
4.LOS ANGELES
5.BOSTON
6.SEATTLE
7.LAS VEGAS
8.WORKS
9.YELLOWSTONE PART2
10.MANHATTAN
(自主制作 SPACE3/4)

俺が子供の頃夢見ていた未来に鳴っていた音楽が、
今、俺の中で流れ始めた。
それを大急ぎで音にしてみた。
初のインスト作品集、あるいは架空のサウンドトラック集。

 昨年、英会話教材のDVDのサウンドトラックの仕事をさせていただいた。主にアメ
リカ観光名所のイメージフィルムに合わせてインスト曲を作ったのだが、この作業が
実に楽しく、それからちょこちょこインスト曲を作るようになった。それまで僕にとっ
て曲を作るということは歌う人が自分であれ、自分以外の誰かであれ、歌うというこ
とが大前提としてあったので、こういう風に曲を作ることは大変新鮮であり、また気
づかされることも多かった。そんな風に作ってみて、まとまったものをミニアルバム
にしてみました。
 テーマは子供の頃に思い描いていた未来に鳴っていたような音楽の、架空のサウン
ドトラック・アルバム!

 曲を作り始めたのは16〜7歳位の時。それまで、意識するしないに関わらず沢山の
音楽を聴いてきたけれど、曲作りが自分にも出来ることに(勿論それは音楽的には単
純な曲に限ってだが)気づいたのは、パンクやニューウェィヴの影響だったと思う。
それからずっとマイペースながら30年近く作り続けている訳だが、スタイルはその時
代の流行をある程度は意識しているとは言え、ゆっくりと16〜7歳以前、すなわち自
分が作曲を始める前に聴いていたものに回帰してきたような気がしている。その遍歴
を綴るのは気が遠くなるような作業なので老後に譲る(んかい!)として、子供の頃
こんなものが好きだったと思い出せるようなものが、少しずつ自分の技量で、また使っ
てきた道具の発達によって再現出来るようになってきたことは嬉しい。
 それはとても楽しい作業で今後も続けていきたいと思うのだが、ここのところライ
ブも休み気味だし、前作から3年も経ってしまっているし、この辺で近況報告も兼ね
て聴いてもらえたらと思い、CDRでミニアルバムという気軽な形で発表することにし
たのです。歌を期待してくださっている方々には全然歌っていないので申し訳ないが、
僕にとっての初チャレンジにつき合っていただけたら幸いです。発売の準備が整う迄
に試聴出来るようにしますので気になった方は取りあえず、聴いてみてください。特
に流通させたり、お店に置かせてもらう予定はなく(しかし、そういうポリシーとい
う訳ではなく、置いたり、何かのライブで店頭販売する可能性はあります)、今のと
ころWEB限定販売です。また、この作品集を作るきっかけになった英会話教材に収録
したものから10曲選んだCDRもボーナストラックCDRみたいな形で買っていただいた

かたに差し上げようと思ってます。よろしくお願いします。

 では1曲ごとのコメントです。歌詞がないせいか、つい解説が饒舌になってしまい
ますが。

1.俺の嫁さん 大野雄二に捧げる
 1972年頃だったと思う。TBS系で榊原るみ、石立鉄男主演の「気になる嫁さん」と
いうドラマがあった。子供の頃(小学3年位)この番組のテーマソングが好きで、自
分の初恋やら、将来大人になった時に自分にやってくるかもしれない恋愛や結婚など
を、この曲を頭の中で反芻しながら妄想したものである(変?)。
 大人になって、その曲は「ルパン3世」で知られる大野雄二の作品であることを知
り、何度か自分のライブで演奏したりした。インストの作品作りを始めると、そのパー
ト2が自分の中で鳴り始めた。それを形にしたのがこの曲である。それは今回のミニ
アルバムのテーマである、子供の頃に思い描いていた未来だ。その後の人生で体験し
たそれらは決して甘いものではなく、だいぶ違う感じではあったが。それがどのよう
な未来であったか、聴く人が想像してくれたら、あるいはご自分の幼少期の夢に重ね
合わせてもらえたら、作り手としてこれ以上の幸福はない。

2.未来世界のアフターファイヴ 若山弦蔵に捧げる
 1975〜6年頃だったと思う。夕方5時になるとラジオから若山弦蔵の「お疲れさ
ま...5時です」という番組がよく家で流れていた(これもTBSだった)。若山氏の
「お疲れさま、5時です」という渋い掛け声と同時に流れてくるアーバンなストリン
グスとローズ・ピアノのサウンド。それを聴くと僕の頭の中には超高層ビルが建ち並
ぶ都会のオフィス街が広がるのであった。
 その頃にイメージしていた近未来の風景を思い出しているうちに浮かんできたBGM
がこれである。この頃ラジオからよく流れてきたのはヴァン・マッコイとかスタイリ
スティックスだったね。まだ、レコードを本格的に買い集め始めるちょっと前の時代。

3.LOST TEENAGE ヴィニ・ライリーに捧げる
 これは1980年頃。16〜7歳位。自分が初めて曲を作り始めた頃を意識して作った。
勉強もスポーツも中途半端だった自分にとって作曲はようやく見つけた宝物のような
ものだった。この頃パンク・ニューウェイヴの洗礼をもろに受けていた僕は英国イン
ディーズの先駆けファクトリーレコードやラフトレードのアルバムやEPを新宿の輸入
盤屋でお小遣いを使い果たして集めていた。特にファクトリーのDURUTTI COLUMN
やJOY DIVISIONが気に入っていた。彼等の音には未来があった。彼等への興味はすぐ
に廃れてしまったけれど、その時もらった、曲を作るという情熱は今でも続いている。
 最近この時代のファクトリーとそのオーナー、トニー・ウイルソンを描いた映
画`24 HOURS PARTY PEOPLE`や、関係者インタビュー`SHADOW PLAYERS'なんかを見て
この頃が無性に懐かしくなって作った。これも僕にとっては未来のサントラなんだ。

4.夕闇のパヴィリオン達 バート・バカラックに捧げる
 自分にとっての近未来体験の元風景EXPO'70、大阪万博。まさに近未来イメージそ
のものの夕暮れのパヴィリオンを想って作る。恥ずかしいけど、バカラック大先生に
捧げたい。

5.未来世界のアフターファイヴ(リプライズ)
 これはこの架空のサウンドトラックのエンドロール。6曲だけのこのアルバムの本
編はここまで。おつきあいありがとう。気に入ってくれたら嬉しいです。

6.存在しない映画の為のサウンドトラック(ホラー編)
 これは架空の次回予告。人気のない病院のリノリウムに誰かの気配がする。誰も居
ない筈なのに...。次回作はエクソシストかシャイニングか?