のんびり手作り




柿渋 昔はよく塗装や染め物に使った柿渋。とても簡単に作れます。
柿酢 意外と簡単です。それにとっても飲みやすい。これはおすすめ!
獅子脅し 念願の獅子脅し完成!ちょっぴりさえない音でしたが・・・。
階段 段々畑の階段を作りました。
柿馬 柿の切り株を利用して作った馬です。
・門松 ありあわせの材料で生まれて初めて門松を作りました。
・くさぎ染め とっても臭〜い、あのクサギでとってもきれいな染物ができるのですよ!
・燻製器 廃物利用の燻製器。原価100円!
・竹の器 竹はとっても便利。切るだけでいろんな器に変わります。
テーブルと椅子はそこらの間伐材を切って作りました。
・ペンたて 二股に分かれた枝にドリルで穴を開けて作りました。

 

 


柿渋

柿渋染め。 あの渋い色が大好きです。座敷の裸電球に、和紙を柿渋で染めて笠をかけたらちょっといい感じになるかな、と思い柿渋を作る事にしました。
柿渋作りには盆から8月終り頃のタンニンがいっぱいの渋柿を使います。幸いここにはたくさんの渋柿があり毎年その大部分を無駄にしているので、今年は試しにやってみようと思い立ちました。
(1) 渋柿をとってきました。
(2) それを木槌でひたすらたたいて潰していきます。 (袋に入れて上からたたいたほうがやりやすい)
(3) それを桶に入れて、水をギリギリまで浸します。
(4) 軽くふたをして、このまま5日間置いておきます

さて、5日後。 酒の香りがしています。 思わず呑みたくなりましたが、柿渋が胃の中で暴れそうなので思いとどまりました。
(1) 醗酵した柿渋
(2) それを、ざるに布をしいて、絞ります
(3) 絞った汁を、さらに漉して1升ビンに入れていきました。 全部で3升弱とれました。
(4) ここで、絞り粕を捨ててはいけません。 さらに絞り粕をたるに入れて、水を渋り粕ぎりぎりまで入れて、5日間保存して2番汁をとるのです。
(5) 5日後1番汁と同じ要領で、絞って、2番汁をとります。 1番汁と2番汁を混ぜ合わせて、最低2年間(!)保存します。
    −−− これで柿渋の出来上がり。 とても簡単だけど、かきを取る手間や保存する手間のため、今ではもうほとんどだれも作りません。
         そのため、とても高価なものになっています。
    
* 以上が柿渋の作り方です。 なんかよく知ってるように思えるでしょう? でも作るのは初めて。 みんな本による知識です。
  だから、うまくいくかどうかは2年後でないとわかりません。   でも、この2年後というのがとても都合がいいのです。 
  うまく出来たら自慢できるし、うまく出来なくても、(もうみんな忘れているでしょうから)知らんふりが出来るからです。



柿酢

柿酢を飲みました。ちょっぴり甘くて飲みやすい。酢ガキなんかにいいかもしれないよ。
健康にもいいらしい。

柿酢は簡単にできるので、もっと使われてもいいと思うのだけど、ほとんど一般に出回ることはありません。柿の実をとるのが面倒なので穀物酢のように大量生産に向かないからでしょうか。
ちょっとの手間で、作れるのにね。

作り方
1.十分に熟した柿をヘタをとって桶に入れる。(水は入れない)
2.あとは十分に発酵するのをまつだけ。
3.酢になったら柿を絞る。(写真の右2つは絞ったあと)
4.ゆっくり時間をかけてこす。(写真の左はこしたあと)


獅子脅し

作りました、獅子脅し!
沢をせき止めて池を作り、竹で水を引いて・・・。
期待していた、コーン!、という金属音ではなく、ゴ〜ン、という鈍い音だったけど、でも獅子脅し。
獅子脅しを置く位置や角度や、また、あたる石によってもずいぶん音や音の間隔が違ってきます。

それにしても、火遊びや水遊びって、とっても楽しいものですね。 ついつい夢中になってしまいます。
池を作ると、夢は広がります。 めだかを飼って、蛍の餌のニナを増やして、夏には蛍で一杯にして、ワサビやクレソンも増やして、ハスの花も咲かせて・・・
でも、ふと我にかえります。 いったいこの獅子脅し、なんの役に立つのだろう?って。 単に、はためいわくなだけじゃないだろうか?って。 こんなもので猪が逃げるわけもないし・・・
夜はきっとうるさくてしょうがない事でしょう。

結局、朝夕、獅子脅しの出し入れをするという、余分な仕事が増えただけだったのかも知れません。
でもやめられません。 水遊びって、とっても楽しいものです。

階段

南の畑の上り口の階段を木の枠で固めました。
ほっといたら土が流れて、坂になり、すべるのです。
思い切り、切った椿の木で作りました。
毎日この階段を何度も何度も上り下りします。

なんでも自分で出来るようにならないと、なかなか田舎では暮らしていけません。


カキウマ

柿の木が一番なりたくなかったもの、それはきっと柿の木なのでしょう。 
柿の枝はいつも親に逆らって生きていて、1本もまっすぐなものがありません。 きっと、親と違った生き方をしてみたいのでしょう。 でも全体をみるとちゃんと柿の木として調和がとれているから不思議です。 意外と親思いなのかもしれません。

裏に、多分100年以上もたった、柿の木があります。 枝はまるで隠し絵。 じっと見てると、いろんな動物や妖怪が浮き出てきていつまでも見飽きることがありません。 実はほとんどならないけど、もうこれだけで、十分。 とっても存在感があります。

去年はずいぶん柿の枝を切りました。切り落とした枝はそのまま地面に放置されて、時々、薪として使われるだけです。 でもとっても変わった形の枝が多いので、つい、そのままとっておきたくなります。 このまえ、そんな枝に、ふと気づいて足を1本つけました。 そしたら柿の枝が馬になったのです!
きっと、この枝、馬になりたかったのでしょう。 そして今にも駆け出しそう! 毎朝、ちゃんとそこにいるのが不思議に思えてきます。

門松

作りました!門松。

門松はちょっと手抜きして簡単に近場で手にはいるもので済ませたので、松がちょっとみすぼらしい。 苔の生えた柿の木で周りを囲んでちょっぴり雰囲気を出したつもりだったけど写真の写りがもう一つでした。実物はもっといい! (・・・と、写真のせいにしとこう!)
竹の切り方はいろいろあって、この地方では実はこんな切り方はしないで、節にかかるように切ります。 竹の長さも長いのが一つと、あとは同じ長さのものが2本です。 このように大・中・小と切ったのは、昔子供の頃見た門松がこんな切り方だったように記憶してたからです。(本当は切るのを間違えたのだけど・・・)

では、みなさん、


よいお年をお迎えください。         2002/12/29


くさぎ染め

くさぎ染めをしました。今回は練習としてさらしを2枚染めることにしました。

1.くさぎの実を花ごとバケツいっぱい取ってきます  2.花びらを取り実だけ取り出します。とっても面倒な作業!
 数時間かかりました。



3.なべに入れ水を加え煮込みます。
 沸騰したら弱火にしてさらに30分。

 

4.漉して液だけを取り出します。

 


5.ぬらしてよく絞ったさらしを、取り出した液にまんべんなく浸して流水でよく水洗いをします
 

*(第1回目の染め出し)手前が染めたさらし、奥はまだ染めてないさらし。
 

6.4.で残ったくさぐぎの実を再度水を加えて煮込みます。(3.と同じ手順)

7.漉して液だけ取り出します。

8.取り出した液を煮込みながら、さらしをまんべんなく浸して流水でよく水洗いをします。

9.あとは8.の繰り返し。何度も何度も染めては洗います。
  今回は7回繰り返しました。


 

 10.これでできあがり。後は干すだけ。

    きれいな水色に染まりましたがちょっぴり薄い感じかな?

    もっと煮出したらよかったかも知れません。

(2005/10/23)  


燻製器

燻製器を作りました。 いよいよ今日はテストです。
材料:1斗缶2個 古い鍋 古い肴焼きの網 100均で買った鉄の串(4本セット)  〜 購入費用100円!
    チップは裏山から取ってきた折れた桜の枝をナイフで適当に削りました。

1.1斗缶の一段目。 天井を切り抜いて、
  
うまく2段目が収まるように曲げます。

2.底にはチップを置きます。 
  そしてその上に鉄の串2本通します。
3.鉄の串の上に水を入れた鍋をおきます。
  これはいぶす時に材料から出てくる油を
  受け止めるためです。

4.一段目の上に網を乗せます。
  たまたまいらない魚焼きの網があったので
  それを使いました。 
 モチ焼き用の網でいいサイズのものが
 あったらそのほうがいいでしょう。

5.2段目を乗せます。 
  2段目は蓋つきの1斗缶を逆にして
  使いました。  一方があいてない時は
  底をきれいに切り抜きます。 
  さらに天井を切り抜きました。
  そして鉄串を通して網を載せます。
6.さあ、蓋をして出来上がり。

7.いよいよ試運転です。
  テストにしてはちょっと豪華に鮎3匹、イカ、
  魚の干物1匹です。
  まず一段目に鮎2匹と干物を乗せました。

8.2段目にイカと鮎1匹を乗せました。

9.釜戸に乗せていよいよ点火。 
  あとは火加減を調節しながら待つだけ。 
  もし釜戸がない時は(たいてい釜戸なんて
  あるわけないよね)1段目に電気コンロを
  入れて、その上に鉄板や鍋などを置いて
  チップをいぶすといいでしょう。
*温度の調節がしやすいので本当はこの方がいい!

結果:う〜ん。 最初蒸気がいっぱい出てきて、蒸し器状態。 もっと乾燥したチップを使わないといけなかった!
   でも煙は結構出てきたし、燻製らしい色もつきました。一番よく出来たのは魚の干物。 次がイカ。 
   鮎はもう一つ、いやもう三つくらいかな。 材料をもっと乾かして置かないといけなかったようです。
   それに材料によって燻す時間が違うので、ここら辺は経験が必要。 
   というわけで課題は山積みだけど、燻製器じたいは悪くなかったので次はもっとうまく出来そうですよ。     (
2005/1/8)

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(その後)
今日は3度目の燻製のテスト。前回は再度魚に挑みなかなかいいできでした。
最初やった時は「せっかく作った煙、絶対逃がしてなるものか!」とばかり蓋を密閉したのが敗因でした。
それで、すっかり蒸し器状態になってしまったのです。 それで蓋を逆にして少しすかしたらうまく行きました。

さて今回は、誰でもできるチーズの燻製。 もはや燻製作りのセミプロ(?)を自認しているのでこれは楽勝!・・・と、思ってたら
なんと! 火が強すぎてチップまで燃え上がりあわてて燻製器をおろして消火作業。 
火を弱めたり・・・チップ型足りなくなったのでナイフで桜の枝を削ったり・・・
再度挑むとこんどは火が弱すぎて、なかなか煙が出てこない・・・
結局2時間もかかってやっと燻製チーズのできあがり。 
この前2度目のテストで作った魚と今日のチーズで晩酌がすすんだ事は言うまでもありません。
これでもうテストは終り。 これから燻製作りのプロ(?)を目指して晩酌に、いや、燻製作りに励む事にしよう!!
*なお、今までは釜戸をつかったけど七輪のほうがある程度温度調節ができるの、よさそうです。     (
2005/1/27)





竹の器

竹は田舎暮らしの必須アイテム。
切り方によって、いろんな容器に使えます。
また、成長がものすごく早いので、ほうっておくと一面竹やぶになってしまいます。 それで竹はどんどん切らないといけないのです。 でも最近はなかなかみんな竹を切らないので、いたるところで里山が崩壊の危機に会っているのです。

左から,竹燗器、竹の皿、箸置き、ビールのジョッキ、猪口、皿。
*竹は回しながら切ります。最初は軽く線を引くつもりで切っていきます。
 なお最初は紙を巻いてその線にそって切るとよいでしょう。


 ミズゴケで作った人形

 

テーブルと椅子はそこらの間伐材をのこぎりで切ってつくりました。 

 

 

 

 


ペン立て

 

.枯れ枝に電気ドリルで穴を開けて作りました。
いい枝が見つかったら後は簡単に出来ます。