1.セメントの通った道(その1)
〜旧磐城(住友)セメント浜松工場専用貨物線跡その1〜
(静岡県引佐郡引佐町)
浜松と愛知県の奥三河地方を結ぶ国道257号線を北上すると、引佐(いなさ)町内で右手に赤い鉄橋が見えてくる
前後に道路がなく、なんとも不自然な橋だがこれがかつてセメント輸送に活躍した貨物引込線跡
引佐町のセメント工場から、この引込線経由で多くのセメントが運びだされ、各地の建設現場で使われた。
天竜川上流の佐久間ダム(建設当時日本最大)は主にここのセメントで出来ているという。
廃止から20年以上経過したある春の日、スギ花粉に悩まされつつ実地踏査に踏み切った
では、起点の金指駅から歩いてみよう
この引込線の起点は旧国鉄二俣線(現:天竜浜名湖鉄道)金指駅。
かつてセメント輸送の拠点だった名残の広大な土地が残る。
解散した国鉄清算事業団の土地売却業務を引き継いだ
鉄道建設公団の売却看板があるが、まだ売れ残っているの?(左写真)
この駅の構内西端から貨物引込線が右(北)へ分岐していた様子がわかる(右写真)
線路前方に小さく見えるコンクリートの塊は、遠州鉄道旧奥山線が国鉄線と立体交差していた跡。
分岐点から40mほど進んだところ。ここは線路跡が生活道路になっている。
このカーブの具合が鉄道跡らしいですね〜
さらに進むと砂利道に。左の電信柱は当時のもののようだ。
なぜ一本だけ残っているのだろう?
山中の切り通しに進入。なかなかいい雰囲気です。
前方にトンネル発見(起点から600mくらいの地点)。トンネルの造りはわりと新しそうだ。
入口は塞いであるけれど人が入れる扉があるぞ。
内部に入ってみる・・・
真っ暗で出口は見えない。
う〜む・・・迂回しよう
←前へ 次へ→