Marmosets講座

■昆虫講座■
〜もっとコオロギを知りたい!(イエコ対フタホシ)

エサとしてのコオロギミニ参考話

              イエコVSフタホシ消化が良いのはどっち?   情報提供:うろこさん

飼育しているヤモリ達は、時々フンの中にイエコの産卵管 (メスのオシリにあります)が消化しきれずに残っていることがあるためイエコは消化があまり良くないのでは?と思っていました。
イエコとフタホシどっちが消化が良くてペットに優しいエサかちょっと実験してみました。 実験に協力してくれたのはヒョウモントカゲモドキ(ヤモリの仲間)メチャタロー(♀) です。

まず最初にフタホシコオロギを3匹食べさせて、排泄したフンを観察します。続いてヨーロッパイエコオロギを3匹食べさせて、再びフンを観察します。

2003年6月6日(金) 室温26℃
フタホシコオロギ50匹を購入。
割りばしで掴んで(こうしないと捕食に失敗してケースから脱走されるため) メチャタローの顔の前をちらつかせました。良い反応を示したので足元にコオロギを放すと見事に食らいつきました。メチャタロー(♀) バリィっ!バリバリ モシャモシャ ??イエコより咀嚼回数が少ない です。 いつもイエコを与えると足のギザギザが引っかかったりして食べにくそうにして いることがありますが、フタホシはそのような素振は見せませんでした。そして続けざまに残り2匹を平らげました。イエコよりも大きいので食べ応えもあったのでしょう。 なんだか満足げなメチャタローでした。

2003年6月7日(土) 室温25℃
6月4日に与えたイエコがフンとなって排泄されました やっぱり産卵管が残っています。他にも羽が残っていたりしていました。カルシウム等サプリメントはダストしていませんでした。ダストしていると白っぽいフンが排泄されます。

2003年6月8日(日) 室温25℃
6月6日に与えたフタホシがフンとなって排泄されました。室温は大きく変わっていないので代謝が良くなったとは考えられません それなのに明らかにフンの状態が異なります。6月6日に与えたフタホシは全てメスだったため当然産卵管もありました。勿論エサの大きさが違うためフンの大きさも違いますが 産卵管どころか羽まで全て消化されたようです。水分の含有量も違う感じがします。水分量多し。

メチャタロー(♀)の飼い主の見解】
正直いってこんなにフンに違いがでるとは思ってませんでした。イエコとピンクマウスとではフンに違いが出るのは把握できていましたが、同じコオロギでも差が出るとは驚きです。フタホシコオロギは大きい分未消化なフンになるかと思いましたが、大きさはあまり関係ないようです。大きくても柔らかそうなのはフタホシ、小さくても硬そうなのがイエコ。
爬虫類に与える場合は消化については考えるべきことですが、おサルさんのような恒温動物に与える際はあまり考えることもないでしょうか(疑問)。立派な歯が生えているのですからネ。
動物が昆虫を頭から食べるのは大事なことです。幼体の爬虫類の場合エサのコオロギやミルワームによって胃壁を齧られて命を落すことがあるそうです 口の中を齧られないようにというのも一理ありますが消化器官を守るためにも、小さな幼体に与える場合にはエサ昆虫を弱らせてから与えるのが大切です。
           ※この実験結果は爬虫類によるものなので あくまで参考にする程度にして下さい。

昆虫講座はお友達うろこさんの多大な情報提供&ご協力あればこそです。心より感謝しております。