父の公演について世界を旅する手品師修行中の青年リアは、旅行中によった日本の公園で、死んでしまった猫を胸に抱いた不思議な少女ゼロに出会います。どこか間の抜けた発言を繰り返す彼女ですが、実は退魔を生業とする一族の巫女でした。神降しをすることにより巨大な魔を払うことが出来る彼女ですが、巨大な力には代償がつきもの・・・、神降しをするたびに彼女は正気を失い・・・、そして・・・。
彼女は神降しをするたびに正気を失っていくことになります。作中では、神降しをするたびに人間の世界とは異質な神の世界を覗き込み、その世界に引き込まれてしまうため、段々と正気を失ってしまうと理屈付けられてます。
これ、珍しいですよね?
代償を支払いながら力を使うという設定はそれなりにあると思いますが、犠牲の対象が精神であるというのは、巫女ものでは他に思いつきません。
実際、作中でのゼロは、正気のシーンよりも、狂気との狭間の「夢を見ているかのような状態」で登場しているシーンの方が多いような気がします。まあ、普段の彼女がかなり素っ頓狂ですので、夢の中にいるのと区別がつかないという説もありますが・・・。(笑)
しかし、そのような過酷な環境にあっても、ゼロはすごく明るく振舞います。すごく人懐っこい笑顔を浮かべて、明るく振舞い、その姿の健気さが、ぎゅっと抱きしめたくなります♪
それにしても、「幸せクラゲ」やら「がっかりナマコ」などの、電波ゆんゆんの言動ってどんなものなのでしょうか?
こういうのって、耐えられない人も多いと思うのですけれど・・・。
実際、30ページほどで読むのをやめた知人もいます。
ですからこの小説を買う際は、とりあえず50ページほど立ち読みしてみることをお勧めします。この50ページを見てゼロを「許せる」のであれば、楽しめると思います。
でまあ、結論として・・・、
| シリアス | ★★★★★★★☆☆ |
| 儚げ | ★★★★★☆☆☆☆ |
| 電波 | ★★★★★★★★★ |
| 巫女装束 | ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
といった感じかな?
(当たり前ですけれども、星の数が多ければよいというわけではないですよ。)
ちなみに、この作品には、
インフィニティ・ゼロ 春 〜white blossomという続編が出ています。