トップページに戻る巫女さんあれこれ・・・に戻る


うる星やつら

(高橋留美子著・少年サンデーコミックス)


概要・・・
異様に強運が強い主人公「諸星あたる」を中心に、異星人の電撃鬼娘「ラム」、錯乱坊こと「チェリー」、女好きの御曹司「面堂終太郎」、怪力の清純派少女「しのぶ」、大食漢の巫女「サクラ」、守銭奴の雪女「おユキ」等が織り成す、学園スペースオペラ和風ナンセンスギャグラブコメディです。

それ系のサブカルチャーに多大な影響を与えたことは間違いなく、特に「何でもあり系のラブコメ」に関してはこの作品が発祥なのではないかと思います。

ちなみにコミックスが全34巻で、TVアニメが200話ぐらい、映画化もされてます。
(特に、映画版のうる星やつら2「ビューティフルドリーマー」は、アニメ映画内では有数の名作といわれているらしいです。)


もはやこの問題は巫女の管轄ではないっ!
日本のそれ系のサブカルチャーに多大な影響を与えた同作品ですが、「サクラ」という名前の巫女さんも出ています。

そのサクラですが、連載自体が長期(7年ほど)に続いたこともあって、連載初期のサクラさんと、中盤以降のサクラさんでは性格付けが異なっています。

まず、初期のサクラさんですが錯乱坊の姪ということもあって、色気過剰型で妖艶な、いんちきくさい拝み屋として描かれています。そもそも、登場する回(1巻Part4)の、

ラムから逃げてきた諸星あたるに対して、病弱な巫女サクラは「女難の相がある」として、病を押してお払いを敢行します。しかし、腹痛や歯痛など、次々と発病する持病のためになかなか精神集中が出来ずにお払いを何度も中断します。そしてお払いが中断されるたびにサクラに取り付いた病魔があたるに乗り移って・・・。

という流れからして、胡散臭いですよね。

同じ巻のPart9では、サクラの守護神とチェリーの守護霊の喧嘩に、本体同士も争い始めた様子を見たラムから「醜いっちゃ。」といわれたりもしますし・・・。

しかし、5巻あたりで友引高校の校医として再度登場したあたりから性格が変わっていきます。

保険医として様々なキャラクターの相談相手となります。「ラムに嫌われたのではないか?」というジャリテンに対して優しく仲直りの方法を教えたり、しのぶの「男性運の無さ」の相談には「運命じゃ」という的確な答え(?)を返したりというように、時には優しく、時にはずけずけと物事を言っています。また、しばしば暴走する友引高校の面々に対して、辛らつに批判し、必要ならば怪力を行使して止めます。

ここら辺の反応って、友引高校という非常識なナンセンスギャグの世界に投げ込まれた数少ない「毅然とした良識人」という感じで、妙に格好よさと素敵さを感じてしまいます。

というわけで、例のチャートですが後半のサクラさんを指標として・・・、
色気★★★★★★★☆☆
毅然さ★★★★★★★★☆
優しさ★★★★☆☆☆☆☆
素敵さ★★★★★★★★★
という感じです。


雑談・・・
「うる星やつらなんて、何を今更?」というように思われる方も多いかもしれません。しかし、若い人には知らない人が案外と多いような気がしますし、高校生ぐらいの方も沢山見ておられるようなので、温故知新の意味も込めて、この作品について書いてみました。

実はこの作品、私の巫女萌えのルーツではないかと睨んでいます。

忘れもしません、小学生時代です。その頃の私は、愛読書は学研の図鑑という、まさに後は博士かオーバードクターかと将来を嘱望された、自然科学を愛する一介の少年でした。当然、漫画なんて非科学的かつ非生産的なものは読まなかったわけです。しかし、子供は漫画を読むものだという思い込みがあったのでしょうか。私の親は息子に対してうる星やつらを買い与えるという暴挙に出ました。

小学校時代という人格形成の大事な時期に、何を考えて、(それもよりにもよって)うる星やつらを自分の子供に買い与えたのかは、非常に気になるところではございますが。事実として、私はうる星やつらを手にしたわけです。

それで、5巻のPart.1「妖花・サクラ先生」の除霊シーンです。巫女装束のサクラに対して、面堂等のあたるの級友たちは「ハカマ姿がたまらん。」「ハカマをぬいでほしい。」「結婚したい。」「おとなの女……」等と身勝手に妄想します。ここで私は「なるほど、袴姿とは色っぽくて、大人っぽくて、結婚したくなるものなのか・・・。」等と子供心に妙に納得したことを覚えています。

今から考えれば、あれが刷り込みだったんですね・・・。

そういうわけで、今では立派な巫女属性になってしまいました。親には、なんと言って感謝してよいものか・・・。(笑)


まあ私自身の戯言はともかくとしまして、「うる星やつら」と、高橋留美子の同期の作品「めぞん一刻」は間違いなく不朽の名作ですので、ぜひとも読んでみてくださいな。