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子供椅子、背板加工

子供用椅子の背板の加工は、まず、背板の湾曲の加工線を引きます。


青い矢印のベニヤ板が曲線冶具です、小さい型板なので、間違って捨てないように
すてるなと書いています。

印ははっきりわかるように、濃いボールペンを使用しています。
裏側にも同じように印を付けます。
黄色い矢印の線です。

こぐち部分は、厚みの仕上がりがわかるよに、毛引きで、厚みけがきをしておきます。
このけがきを目印に背板の湾曲した曲線の印をボールペンで付けるのです。

子供椅子の作り方、背板加工-1


下の画像は背板のホゾの先端を、丸みを持たせたラインに加工しているところです。

青い矢印のようにボールペンで印を付けます。
ここでもベニヤ板で作った型板(冶具)を利用します。

黄色の矢印が帯鋸で切れた部分です。

オレンジの矢印が、帯鋸で切り落とした部分です、
仕上がりから1ミリ程度外側を切ります。
摩擦で部分的に黒くなっています。

仕上げは、ベルトサンダーで、綺麗な曲線に揃えます。
ベルトサンダーの粒度は180番仕上げです、その後オビタルサンダーで
ベルトサンダーで擦って出来た線を消します。

帯鋸の刃幅は6ミリ、刃の数は、1インチに4山です。

機械加工時の基本ですが、袖口は常にボタンをかけておきます。

子供椅子の作り方、背板加工、帯鋸

子供椅子、背板加工

子供用椅子の背板湾曲は、背中側からの切り出しです。


子供椅子の背板巾は14.5cmほどあります、この高さをゆるやかな曲線で切り出します。
この巾を垂直に切り出すのは難しく、Fクランプで、垂直冶具に固定して垂直が狂わないように
又、ぶれないように補助します。
左手見えにくいですが、帯鋸盤の定盤にぴたりと、垂直冶具を押さえています、
押さえるだけで、材料の垂直を保てます。

垂直冶具は厚めの合板を使いL型に接合しただけのものです。
簡単な補助具ですが高さのある材料を正確な曲線で挽き割るには威力を発揮します。

子供椅子の作り方、背板加工、反り加工

背板湾曲の仕上げ線までは余裕を持たせていますので、
仕上げ線までは、鉋で削り仕上げます。

見ての通り、横摺りで削ります。

硬い木は縦に削るより、横に削る方が軽く削れます、
ただし、普通の鉋では削った跡が逆目が起きたようにがさがさになるので
下記の鉋のような、筋交い(イスカ)仕込みの際鉋を
湾曲に合わせて、刃と台を加工した鉋を使います。

筋交い(イスカ)仕込みの鉋は縦に削る要素も入りますので
仕上がりがそれほど悪くなりません。

削り台は、作業台にFクランプで固定しておきます、オレンジの矢印です。

緑の矢印は、背板のホゾの型板です、
ちょうどそのホゾ部分が型冶具に重なっています。

先に背中側から削る理由があります。
もしこの工程の前に、背板の前の湾曲を削っていたら
この工程で、その削って丸くなった側を下にして削らなければなりません
そうなると、ぐらぐらして、こうゆう硬い木は削れません、
そのため平面の出ているうちに削るのです。

子供椅子背板前側の湾曲を削る場合は、背中側を削った後その面を下にして背板前を削ってもぐらつきません。

子供椅子の作り方、曲がり削り


筋交い(イスカ)仕込みの具合と、鉋台下面が、背板の湾曲に合っているのがわかるでしょうか。

この鉋はこの加工のために、既成の豆際鉋を刃と台を、背板の背中側の湾曲に合わせて加工しました。

効率をよくするためには専用の角度に合った鉋が必要になります。

子供椅子の作り方、背板用鉋

子供用椅子、背板加工

子供用椅子の背板背中側の湾曲加工が終わると、次は表側の湾曲加工です。


裏側の加工と同じように、帯鋸盤に引き回し用の刃をつけて切り出します、
背中側の加工と同じように、L型冶具にFクランプで固定しての切り出しです。(緑の矢印)

仕上げのラインまで1〜2ミリ程度です。

刃の切れが悪い場合は、2〜3ミリ程度外側を切ります、
これは刃が切れないと思った通りに切進んでいけないために、
食い込みを避けるため外側に切る位置をずらします。

刃が切れず残る量が多いと無論仕上げの鉋がけが増え、効率も悪くなるわけです。

思った通りの曲線をたどるように切るコツは、
鋸刃の真正面に座り、視線を鋸刃の延長上に重ね、
材料の切断線をその切断地点に重ねるように進んで行くこと。
文章で書くと説明しにくい。

言いかえれば曲線も短い間隔で見れば直線、
短い直線を鋸刃の延長上に重ねこと、それを連続的に行う事です。
いくら言葉に代えても難しいですね。


子供椅子の作り方、背板加工前曲がり


帯鋸で落とした後を、鉋で角度を微妙に変えて削って行きます。

使用する鉋は、際鉋です、刃が斜めに入っている鉋で、横方向に削ることが得意な鉋です。
名前の通り、凹んだ角も得意な鉋で、こちらではホゾ取り鉋などとも呼びます。

通常の豆鉋などを斜めにかまえて引いても同じ効果が出ます。

背板前の湾曲を削りだす工程は、最初は粗く削り
仕上げ線に近づいたら、刃の出を少なくして、滑らかな局面に仕上げていきます。

子供椅子の作り方、背板前曲がりの鉋削り

子供椅子、背板加工

この工程では湾曲の出来上がった子供椅子背板輪郭を切り出します。


ここでは仕上げ線の外側ぎりぎりを切り出します。

巾6ミリの帯鋸刃でこの曲線(R)はまだ余裕があり
もう少し急なカーブでも切り出す事が可能です。

もし、この輪郭を切り出す工程を先に行ったら
湾曲部分の切り出しは、帯鋸では行えないとは言いませんが
そのままでは無理ですね。

ジグソー、糸鋸盤のように、鋸刃が上下しませんので安全です。

帯鋸では、鋸刃の動きが、下方向一方通行なので、振動も起きません、
ジグソーのように押さえる力をいらず、左手を近くにおいてアシストしても
危険は少ないです。

鋸刃の前に手を持っていかない限り、手を切る事はほぼないと思います。


子供椅子の作り方、背板加工の外形切り出し

子供椅子の背板輪郭は、帯鋸刃で切り出しているため、切断面が荒れており、
その面をベルトサンダーで仕上げます。

ベルトの粒度は180番、これでもヘアラインは残りますので、
その後オビタルサンダー、もしくは手で仕上げなければなりません。

この機械は通常スポンジサンダーとして販売されている機種ですが
ホイールを別注で製作してもらい、装着しています。

ベルトサンダーを使うコツは、サンディングの途中は、動かすスピードを一定にし、
途中で止めない事です、
そこだけ余計に減ります。
そのトラブルを避けるため、定盤は、綺麗にし、付着物などの突起がないように
管理しておきます。

ホイールとサンディングベルトの間に指を巻き込まれたら、
一瞬にですが、出てきたとき指は180度ひっくり返って出てきてしまいますので
ご注意ください、軽く言っていますが、悲惨ですよ。

安全な機械のようですが、色々な危険があります。

子供椅子の作り方、背板加工の外形仕上げ

この後は、面を繰り小刀で削って、サンドペーパーで全体を仕上げます。

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