手作り家具「花みずき」TOP>ちゃぶ台(卓袱台)の構造

ちゃぶ台は手作り家具の中でも可動部分を持つ構造をしています。可動部分を精度高く作るとぐらぐらしない強固な作りになり作っていても面白いです。
ちゃぶ台、昭和中期の茶の間の必需品でした。丸い形は座る人数を選ばず家族のの顔が見渡せます。
昔は茶の間で食事をして寛ぎ、布団を敷きそこで家族と眠ると言う、茶の間は家の中心的空間でした。
その中心となる存在がちゃぶ台です。
ちゃぶ台はその時に応じて片付けられるように、足は折りたたみ式が一般的で、町の指物氏がお客さんからの注文で作っていました。
使った後は立てて足を折りたたみ、部屋の隅に転がして行けます、子供でも、重くて持てなくても転ばす事はできます、折りたためないちゃぶ台は、ちゃぶ台でないとまで言えます

ちゃぶ台の高さは約30センチになり尺貫法で言う一尺です。
この足を折りたたみ、枠を作りそれに円の天板を付けると丁度、直径90センチほどになります。つまり、日本建築の寸法割にちょうど当てはまりますので、壁の隙間にも綺麗に収まる寸法です、作ってみると、いやはや良く考えられた構造だなと関心してしまいます

下の画像は当家具工房にて製作した、手作りちゃぶ台です,少し大きめの直径94センチ
手作り家具、ちゃぶ台の作り方


ちゃぶ台裏側の構造です、ちゃぶ台天板下の白い部分は楢材のしらたで、裏なので見えない部分に使いました。
手作り家具、ちゃぶ台の構造

ちゃぶ台、構造の中心となるのが下記画像で、手作り家具の中でも部品数が多く、枠と折りたたまれた足二組でできています。
足を枠に当たるまで開くと足は直角位置で止まり、それを固定するための回転する板を組み込みます

天板との取り付けは、枠の寸法が1辺60センチほどで、なんとか、吸い付き桟にしなくても良い長さです
ちゃぶ台天板とは、枠材の中ほどは、接着剤で止め、周辺はビス締めのダボ埋めにします手作り家具の中でも部品数が多いです

ちゃぶ台の枠の隅は、蟻組でも良いと思いますが、足を開くと、枠の隅に力が加わりますので
耐久性から考えると、引出し前板と、同じような構造のビス止めの包み打ち、ダボ埋めか
画像のように、お互い噛み込む合い欠きが良いと思います

ちゃぶ台足の回転は、アルミの10ミリ直径の丸棒を切って使っています
鉄では錆びますし、ステンレスは硬く、アルミならパイプカッターで何とか切れる硬さで、正確な長さが切れます
下記画像のように、ちゃぶ台脚の穴の中にスプリングを入れて、アルミ棒を突っ張るようにします


ちゃぶ台脚のピンの穴の位置は、脚中心ではなく、若干ずらした位置にあります
こうすると、脚を立てた時、天板に当たる脚の上面に面ができ
天板を脚の上面の面で支えることが出来ます

もし、脚のピンを脚の中心線上開け、ちゃぶ台脚の上部がドーム状になると天板と接する部分は殆どなく、
長く使うと、磨耗などで、ピンの部分に負担がかかり、ピンの穴が緩くなる原因になります
穴の位置は、脚中心ではなく、若干ずらした位置

ちゃぶ台脚の角のRが左右均等でないのは、最低限の加工と、できるだけ、上部に面を作るためです
開く時は、ギリギリ周囲に触らず開く事が出来ます


下記画像はピンの入る穴です
強度を持たせるために赤樫で補強してあります
閉じた左画像に見える小さい穴は、ピンの入り具合をチェックする穴で、この穴に棒を入れて、
完全にピンを押し込みチェックします

枠の外にも同じ用に目立たないように穴があり、棒を入れて、ピンを脚に押し込むと
コの字の脚は外す事も出来ます
長く使える家具にするため、メンテナンスも考えています


長く使える手作り家具はメンテナンスも考えています

ちゃぶ台のもう一箇所の可動部分です
脚を開いた時、突っ張る板で、90度回転してコの字の脚を固定する板です
この部分も長く使うと磨耗により緩くなりますので
加工の上では、回転部分を完全な丸棒に加工し、受け側も、U形ですが、丸棒に完全に合わせています
ちゃぶ台のもう一箇所の可動部分


穴の内部、丸棒には、塗膜のある、耐摩耗性のある塗料を先に塗っておきます
このように可動部分に対処する事により、長く使える家具になります

耐摩耗性のある塗料を先に塗っておきます