手作り家具「花みずき」TOP>タマゴ椅子

長崎県立美術館(水辺の森美術館)子供椅子展出展作品

その製作エピソードを紹介、子供椅子の詳細な作り方は、手作り家具、作り方コーナーの子供椅子の作り方で紹介しています

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曼陀羅屋のページ下にまとめています

子供用の椅子のコンペ(順位は付けない)出品作品、
県産材を使う事と、JIS規格にある程度収まる点が規定


美術館主催と言うことなので、やはりアート性を前に出したデザインを考えた
どうせなので、うちの手作り家具の工房からは、私とうちのかみさんの二通りの椅子を出品する事にした
が、なかなか思い浮かばない、うちのかみさんに、「どお」とたずねるとタマゴの椅子なんてどお、、、、と
かるく、デッサンをして見せる、背板にタマゴの殻、座板は目玉焼き
オオ、、、、、いけるかも、、、、頭の中でCPUがフル稼働
二人でアイデアを出した結果が、三角の上に○を乗せるような、つなぎに苦労するデザインになってしまった
それもほとんどが曲線、背板のタマゴに関しては、内側と外側にRが付く三次元曲面、それが外周でつながると言う厄介なデザイン
これをどうまとめるか、、、、?
ついでに、タマゴらしく割れ目も入れる、まあこれは技術的に問題は無いが、果たしてタマゴの上と下に分けて○棒でつないで強度は出るかとか
背板と座板をどうつなぐ、おまけに角度付き、、、、ついでに県産財とは主に桧の事、本来、椅子を作る材料ではない
巨大なタマゴは背板としての押される加重に耐えられるかとか、考えれば考えるほど難題が浮かんでくる


下記画像はコンセプトデッサン、あまり考えすぎると発想が狭まりますので、まずは思い描いたイメージを絵にしています
手作り家具のデザインは、まずデッサンから始まります


手作り家具、タマゴ椅子のデッサン

デザインの中心となるタマゴの大きさと形決め
絵を形にしてみる、実際の大きさにしてみて見る方向を変えて見たりする
楕円と言うのは厄介な形、見る方向でイメージが変わってしまう

縦横比、上下のギザギザの位置と数と角度など
ダンボールは鋏で切れるので、こんな時の形を探る時は便利
いきなり図面書いて本番なんてことはしません



ダンボールの形を元に実寸で図面書き
私の場合、手作り家具を作る上で実寸図はかならず書きます

このあたりで構造と加工の仕方が決まっていく、バランスが崩れなければ、加工性を優先したりする
ここまで書けると言う事は、加工して形にできると言うところまでくる
下記画像タマゴの絵の中心あたりに見える、三日月の形がギザギザ部分の断面の予想
この部分に上下をつなぐ丸棒が来ることになる

三本の丸棒は一直線に並んでいるのではなく、真ん中の丸棒は少し奥にある
三日月の断面に沿って配置されるわけ
真ん中の棒が一本奥にある事により、上下をつなぐ強度は格段に上がり、背もたれに寄りかかっても充分な強度が確保できる

手作り家具、タマゴ椅子の原寸図


背板の試作
原寸図での厚みは6センチを設定
この段階では合板を使う、18ミリ×3=54ミリ だいたい同じ
つなぎ部分の加工を実際行い、問題点などを探っておく
わかっていた事だが、ボール盤の定盤を最大に下げても高さが足らないい事と垂直にセットするための治具をを作らなければならない事

この椅子は直角に部材をつなぐ部分がほとんど無い、そのための角度を変更する治具がかなり必要であった
木工機械とは、ほとんど垂直、平行、直角の加工しかできない
治具とは垂直、平行、直角を基準として利用し正確な角度に加工する

タマゴの外形はバンドソーに回し挽きの6ミリ刃を付けて切り出し、縦型ベルトサンダーで仕上げる
ギザギザの切り欠き部分も同じ工程で機械を使う
ギザギザの凹み部分は、縦型ベルトサンダーの際を使い削る、意外と綺麗


タマゴの三次元的な凹みを削る、電動カンナ、ルーター、手鉋の順番、工程的には手作り家具の作り方の椅子の座掘りと同じ要領
外側の三次元の曲面も基準を出しながら削り、いびつにならないように
厚み3mmのアクリル板の巾3センチ、4センチ、5センチなどの長めの板にカーボン紙を貼り
板の外側に沿わせると出っ張りにカーボンが付着、その部分を削る事を繰り返せば、いびつな部分の無い曲面が出来上がる
曲面のきつさに応じて、巾の違うアクリル板を使う











上から見ると分かり難いですが、かなりの曲面になっています