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イタリアのシンフォニック・スピード・メタルの7thアルバム。
前作「Wings」は、なんだかソフトで大人しくなってしまい個人的にはあまり好きになれなかった。本作はそうしたマニアの声を意識してかどうかは知らないが、疾走度の高いアルバムとなっている。注目すべき点は、前作から加入した紅一点メンバーKiaraのヴォーカルだと思うが、まだまだ未熟ではあるものの、前作よりかは成長している。しかし、パワフルなスタイルを目指しているのだとすればパワー不足だし、かといって“萌えロリヴォイス”でもないので中途半端な印象は拭いきれない。何より疾走チューンでのリズム感の悪さが致命的。力んだ時より、囁くようなパートでその魅力が引き出されているように感じるので、無理せずそのあたりで歌った方がいいのでは。
珍しく全曲レビュー(笑)
#1Musicはキラキラkeyとツーバス疾走のお得意パターンであるが、メロディがつまらない。間延びしたようなサビで一気に萎えてしまう。1曲目がこれでは先行きが不安・・・。
#2First Nightもキラドコ疾走曲であるが、コチラはクサいメロディがいかにもSKYLARKらしい1曲。
#3Mt.Fujiはロング・ヴァージョンでテンポも変えられている。この曲は、歌詞はネタとしか考えられないダサさだが、SKYLARKらしいクサいメロディとシンフォニックアレンジとドラマティックな展開が楽しめる1曲で、個人的には非常に気に入っている。この強引さ、ダサさも彼らの魅力のひとつ。ライヴで是非やって欲しい1曲。サビでは大合唱間違いなし。最強。
#4A Rose In Her Handは、明るいメロディのアップテンポの曲。出だしのようなヴォーカルスタイルが、Kiaraには合っていると思う。
#5Lions Are The Worldは、バラード調で始まり途中からツードコ疾走を開始する。フルートやチェンバロ、ストリングスなど得意技フル動員してたSKYLARKらしいアレンジの1曲。メロディはまあまあかな。
#6I'm The Evilは、ノリのよいキャッチーな曲調だが、途中でしっかりとツードコ疾走をカマしてくれる。あまりシンフォニックではない。
#7Moonlight Shadowは、聴けば誰でも知っている有名曲のカヴァーで、Kiaraの声域にもSKYLARKのカラーにもマッチしている。
以上7曲は全てKiaraがヴォーカルをとっているが、ここからはFabioがヴォーカル。
#8Little Red Riding Hoodは18分に及ぶ大作であるが、このアルバムの中で最もSKYLARKらしい曲に仕上がっている。甘く切ないファンタジックなメロディと、シンフォニックアレンジ、劇的展開が素晴らしいSKYLARKの真骨頂ともいえる1曲。これぞSKYLARK。本作のキラーはこの曲に決定。
#9Loveは出だし〜中盤はバラード調だが、ラスト1分20秒だけ疾走する。まあまあかな。
#10Who Is Godは、言わずと知れた人気曲のリマスター。タイトになってる。
全体的に明るい曲が多いし「Gate of ・・・」 シリーズ2作、「The Princess Day」の全盛期の3枚のアルバムに比べると、物足りなさを感じるのは確か。
個人的にはKiaraとFabioのデュエットを駆使したエピック・ファンタジック・ストーリーアルバムを期待していたのだが、それが無かったのが残念。せっかくヴォーカルが2人いるのだから、ぜひとも実現して欲しい。#8を聴けばわかるがFabioの歌唱力は上がっているので、もっと彼の出番を多くしてもいいのではなかろうか・・・・・というか、ぶっちゃけた話、Fabioのヴォーカルが出てきた時に、歯に挟まっていたものが取れた時の様な“すっきり感”“収まりのよさ”を感じたのは俺だけだろうか・・・。
確かに粗だらけだと思うが、このギャグすれすれの強烈なオリジナリティと、クサさとファンタジックさはSKYLARKにしかないもので、それを感じる事が出来たという点ではSKYLARKらしいアルバムと言えるが、なんか面白くないんだなあ・・・
来年には「Divine Gate Pert3」のリリースを予定しているという。期待してまっせ! (2005.9.25)
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