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標高1600メートル
浄土平の荒涼とした景色 |
「8月12日頃の夜、ペルセウス座流星群が見られる」という記事が娘の「夏友」に載っていました。しかも磐梯吾妻スカイラインの浄土平が観測する場所に適しているとのこと。天体観測に興味があるという訳ではありませんでしたが、星空を眺めながら「はじめてのP泊」に挑戦しようということでさっそく出かけてみました。
磐梯吾妻スカイラインは県内でも有数の観光有料道路で、R115土湯トンネル付近から旧道に入り、野地温泉や鷲倉温泉など数件の温泉宿がある旧土湯峠を上り詰めたところに料金所があります。通常スカイラインを走る場合は普通車1570円の通行料を支払わなければなりませんが、夜7時を過ぎると無料になります。おそらく周辺の景色が見えないので観光道路としての機能を果たしていないという理由からなのでしょうが、できれば日中の通行料金ももう少し安くしてもらえれば利用しやすくなるのですが・・・。
自宅から土湯料金所までは約30分でアクセスすることができます。この日は自宅で夕食をとり、風呂に入ってからゆっくりと出発しました。夕方あたりから曇り空になっていたのですが、いよいよ夜の山道を登り始め、土湯峠の旧道に入ったあたりで雨が落ちてきてしまいました。今夜の目的は天体観測ですので、曇っていては星空が見えるはずも無く、もちろん雨が降っていては話になりません。またまた雨男の本領発揮かとがっかりしながらスカイラインのゲートをくぐり、さらに標高を上げていくと今度は深い霧に包まれてしまいました。「スカイラインの霧は深い」と噂で聞いていましたが、車のヘッドライトとフォグランプが照らす範囲は全て真っ白。これほどのものとは思いませんでしたが、断崖絶壁にある(だろうと思われる)ヘアピンカーブを慎重にクリアし、さらに高度を上げて浄土平の看板が見え始めたころ、霧もようやく晴れて標高1600メートルの浄土平駐車場へ到着です。
■浄土平天文台
ネットで調べていてわかったのですが、天体ファンにとって浄土平はかなり有名な観測ポイントになっているようです。今まで関心が無かったので、天文台があるということだけは知っていましたが、それほどメジャーなところだとは思っていませんでした。特に夏休み期間中は定休日以外毎日開館して、一般の人が誰でも望遠鏡で星を見ることができるようにしてあるとのこと。係の方が「一般に開放している天文台としては日本一標高の高い場所にあり、開館期間も日本一長い」と自慢していました。多い日には300人近いお客さんが訪れ、短い時間で交替しながら星を見ていくそうです。
しかしこの日はあいにくの雨。残念ながら望遠鏡で星を見ることはできませんでした。また機会を作って今度は天気の良い日に来てみたいと思います。その代わりといってはなんですが、天文台の展示室ではシンガーソングライターを目指してがんばっている「丹治明美」さんのミニコンサートが行なわれており、星にまつわる歌を中心としたライブを楽しんできました。
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屋根にヘルメット?
それともガンダム? |
巨大な望遠鏡
一般に開放している |
丹治明美さんの
ミニコンサート♪ |
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浄土平レストハウス
お土産も充実しています |
天気が悪く星空を見ることはできませんでしたが、P泊だけは楽しんできました。浄土平の駐車場はレストハウス前の舗装された駐車場と、天文台の奥の砂利敷きの駐車場に別れており、管理人達はトイレに近いレストハウス前の駐車場に陣取りました。夜間の浄土平は真っ暗闇でトイレの明かりだけがぼんやりと浮かんでいます。街の明かりになれてしまった目には怖いくらいの暗さでしたが、静まり返った駐車場の車の中で、狭いながらもゆったりとした時間を過ごすことができました。P泊って地味なんですけど結構おもしろいですね。何か癖になりそうな予感がしています。
ただ、気をつけなければならないのが気温です。標高1600メートルという高所だけあってかなりの寒さです。平地より10度前後低いという情報は得ていたのですが、これほど冷えるとは思いませんでした。自宅を出るときに半ズボンにするか長ズボンにするか悩んだのですが、長い方にして正解でした。夏でも晩秋程度の服装でちょうどだと思います。
浄土平の駐車場は舗装・未舗装にかかわらず、普通車410円の駐車料金がかかります。夜間からとめる場合には翌朝支払うことになりますが、スキー場のように朝早く起こされるというわけではなく、車から出たときに係の人が来てくれますので安心です。
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通常は入口で駐車料金を支払います。410円也 |
広い駐車場も昼前には
ほぼ満車になりました |
トイレは非常に綺麗。朝一番で掃除してました |
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