■2013年8月7日〜9日
■岩手県一関市厳美町下菅生沢119−45
■TEL 0191-39-2577(FAX兼)
■HPなし

夏休みは岩手のキャンプ場へ。30度を超える夏日が続きましたが、木陰のサイトは涼やか。快適なキャンプを楽しむことができました。
少し早めの夏休み。岩手県の一関へ連泊キャンプに行ってきました。行き先を決める際、群馬や長野など、なかなか行く機会がない場所も候補に挙がったのですが、キャンプ場の「クチコミ」を調べているうちに「いちのせき厳美オートキャンプ場」が急浮上。結局行き慣れた東北でのキャンプとなりました。

当初の計画では、前日の夜仕事が終わってから出発し、「朝から観光でもしようか」と考えていましたが、さすがにこの時期のPA泊は苦行でしかないので、おとなしく朝になってから出発することにしました。夜のうちに道具の積み込みを済ませておいたので、朝起きてすぐに自宅を出発。途中菅生SAで朝食を取りながら、11時前には一関ICに到着することができました。まずは一関市街地のスーパーで買い出しを済ませ、キャンプ場の方面に向いながら有名な観光地である「厳美渓」へと立ち寄りました。

厳美渓
約2キロに渡って続く厳美渓。この上流に一般道の橋があり、そこからの眺めもまた素晴らしい。

栗駒山から一関へと流れる「磐井川」。その浸食によってダイナミックな景観が作られたのが「厳美渓」です。国の名勝天然記念物に指定されているそうです。

「道の駅厳美渓」を過ぎて交差点を左に入り、さらに細い橋を渡って駐車場へと入ります。駐車場は300円の有料駐車場と「食堂兼お土産屋さん」の無料駐車場があり、お土産屋さんの無料駐車場は700円以上のお買い上げで無料になるとのこと。特にお土産を買う予定もなかったので、300円の有料駐車場に車を止めました。

昔ながらの観光地でよく見かける駐車場制度ですが、個人的にはあまり好きではありません。売っている物を見ないうちに「必ず買わなくちゃいけない」ことになってしまっているのがどうも嫌な気がして…。なので、少し遠くなったとしても公営の駐車場や有料の駐車場に止めるようにしています。

郭公だんご
けっこうなスピードで降りてくるカゴ。正直、これは楽しいです。橋を渡って直接お店に行くこともできますが、行く人は少ないでしょうね。

厳美渓名物の「空飛ぶ団子」。川の対岸に団子屋さんがあり、川に渡したワイヤーロープに吊るして団子を送ってくれるというもの。こちら側でカゴの中に400円を入れ、小槌で木の板を叩くとお店の人がスルスルとカゴを引き上げ、帰ってくるカゴにはお茶と団子が入ってくるというシステムです。

川の水音がするので、木の板を叩く音など聞こえそうもないのですが、お店の人がちゃんとこちらを見てくれているので、気づかれないということはなさそうです。団子を一つしか買わなくてもお茶は人数分用意してくれるのですが、それも「見た感じ」で判断しているようです。ウチは二人でしたが、誰かが近くにいたのか、お茶が3つ入っていました。なので、余ったお茶がその辺に置いてあったりします(笑)。観光客のおばさんが「小槌で叩いた数だけ送ってくれるんじゃない?」と言っていましたが、それは違うようです。

あずま屋の所で順番待ち。これは見ているうちにやりたくなりますね。団体客の後だとけっこう待つことになりそうです。 このような形でカゴに入ってくるのですが、お茶がこぼれないそのブレーキテクに感動。お茶は3つともいただきました。 餡子とゴマとみたらし。柔らかくてとても美味しい。アトラクションとお茶代を含めて400円という値段は良心的だと思います。

和風もちセット
一関市には、なんと300種類を超える餅メニューがあるのだとか。その中から選りすぐりのメニューを揃えているそうです。 もちろん全部完食しましたが、団子を食べた直後だけに、かなり胃にきました(汗)。だから大根おろしが付いているのかな?

厳美渓を散策した後、近くの道の駅「厳美渓」でお昼を食べることにしました。この道の駅はサブネームに「もちと湯の郷」を謳っており、一関の郷土料理を活かした「日本一のもち文化を誇る道の駅」を目指しているのだとか。その名も「もち食レストラン・ペッタンくん」で、お薦めの「和風もちセット」をいただきました。

餅の味付けは「ごま、あんこ、ずんだ、いなり、生姜、えび、しそ味噌、くるみ」の8種類。真ん中の白いのは大根おろしで餅は入っていません。「ごま、あんこ、ずんだ、くるみ」などは定番ですが、「いなり、生姜、えび、しそ味噌」は初めて食べました。特に「生姜」や「えび」が珍しいですね。「いなり」はおでんに入っている具のような感じで、かなり気に入りました。

いちのせき厳美オートキャンプ場
「手づくり」という割にはよく整備されたキャンプ場です。適度に木立ちが残されており、木陰が心地よい。

一関市にある個人経営のキャンプ場です。一関ICからR342を厳美渓に向かって走り、そこからさらに山あいに8kmほど入ったところにあります。道が空いているので、ICからまっすぐ向かえば20分弱で到着することができますが、キャンプ場の周辺には買い出しできるようなスーパーなどはありませんので、食材などは一関市街地で済ませておくことをお勧めします。

道路からキャンプ場への枝道に入ると、砂利敷きの細い通路に変わります。もちろん普通車やキャンカーなどの走行には全く支障がありませんが、大きなトレーラーを牽引する場合だと少し気を使うかもしれませんね。ただし、すれ違い用の退避スペースがありますし、頻繁に車が行き来するわけではないので、まず問題は無いと思います。

おそらく管理人さんの自宅になっていると思われる管理棟には、小さな受付用の小窓があり、呼び出し用のブザーが付いていました。何回か押してみましたが、音が鳴っている気配がなく、結局大きな声で「こんにちはー!」と呼んだら管理人のおじさんが出てきました(笑)。サイトの利用料は、入場料とAC電源使用料を含めて2泊1万400円。100円玉がなかったので1万1千円を差し出すと、「1万円でいいよ」と400円おまけしてもらいました。実におおらかです。

A−1サイト
広さ的には十分な広さを確保しています。今回もスクリーンタープを張っただけなので、テントスペースの1/2程度しか使いませんでした。 この木陰が嬉しいです。たまにアブの襲来がありましたが、スクリーンタープと蚊取り線香、特製「ハッカ油虫除け」のおかげで実害ゼロ。

管理人さんから「前日まで降り続いた雨でサイトがぬかるんでいるので、電源付きのAサイトから好きな場所を選んで良いよ」といわれたので、何ヶ所か見て回りましたが、管理棟から一番近い「A−1サイト」に陣取ることにしました。確かに地面が湿気ている感じはしましたが、けっして「ぬかるんでいる」というものではありません。毎日雨が降っていたとすれば、水捌けは良い方なのではないでしょうか?

場内の通路と駐車スペースは砂利敷き。その後方と側面に土のテントスペースがあります。広さ的には「タープとテントを張ってちょうど良い広さ」という感じで、ペグの刺さり具合は良好。お隣との間には植栽があり、若干段差もあるので適度にプライベート感が保たれています。電源はサイトとサイトの間に差し込み口があり、車の位置によってはコードリールが必要になります。ウチの小さいリールではギリギリの長さでした。

管理棟前の広場。ここに車を止めて受付を済ませます。ゲートなどは特にありませんが、一般の車が通るような場所ではありません。 受付兼売店の管理棟。隣に玄関があるので、おそらく管理人さんの自宅だと思われます。売店で氷は買いましたが、品揃えは不明。 広場にある三角屋根は管理人のおじさんの軽トラ専用駐車場。上は物置にでもなっているのでしょうか?なかなか目立つ建物です。
手前が流し台で、奥がトイレ兼シャワー棟。トイレは大が和式です。床と同じ高さに便器があるので、車の鍵を落とさないように気を使いました。 ゴミ集積所。ごみは分別収集で、可燃、不燃、ビン、缶、ペットボトルなどを分けてからゴミ箱の中に入れます。特に指定のゴミ袋はありません。 5人用の立派なトレーラーハウス。キャンプ場のほぼ中央に鎮座しています。リビングスペースに開放的で大きな窓があり、おしゃれ感◎。
コテージは2棟。パンフレットには載っていないので、比較的新しい建物のようです。入り口にテラスがあり、そこでBBQを楽しむことができます。 こちらはコテージよりも小さめなバンガロー。一応5人用とのことです。同じようにテラスが付いています。真っ赤な屋根が可愛いですね。 自動販売機の脇にちょろちょろと流れ出る天然水。「一関保健所飲用検査済」とのことで、飲用や調理に使うと美味しいのだとか。

キャンプグルメ

いつものことですが、夕飯は「ビールと焼酎のツマミ」です(笑)。一関のイオンで買い出しをしたのですが、美味しそうなホルモンがあったのでチリトリ鍋を使った「ホルモン鍋」にしてみました。カット野菜はモヤシとキャベツ。これにニラが入れば最高なのですが、一束買ってしまうと多すぎるので…。焼き肉のタレだけの単純な味付けですが、ビールにぴったりの一品に仕上がりました。
思い付きでホルモン鍋に。ホルモン1パックとカット野菜1袋だと、二人で食べきるのにちょうど良い分量になります。ニラが入ればさらに美味しくいただけたかも。 もう一品は砂肝の100スキ焼き。レバーと迷ったのですが、コリコリとした歯ごたえを思い出して砂肝に決めました。塩コショウの味付けで、これまたビールによく合う! 朝食はマフィンのホットサンド焼き。中身はスライスチーズとハム。いたってシンプルです。一袋に4つ入っているので、一人2個ずつ食べられます。これまた定番メニュー。


黒滝温泉
地元のおじいちゃん、おばあちゃんの他、若いファミリーなんかも訪れていました。地域のコミュニティセンター的存在。

事前の情報収集では「キャンプ場の中に天然温泉の家族風呂がある」という情報を得ていたのですが、受付で管理人さんに聞いたら「故障中」とのこと(泣)。代わりに近くの温泉を教えていただきました。初日は一刻も早くビールが飲みたかったので、場内のコインシャワーで済ませてしまいましたが、2日目の夕方に教えてもらった温泉に行ってみることにしました。

場所的には一関市内ではなくお隣の奥州市になりますが、距離的には車で8分ほどの距離。途中に信号が無いので、移動時間は全く気になりません。泉質は含弱放射能・ナトリウム・塩化物泉(低張性アルカリ性高温泉)。ラドン含有量が日本一とも言われ、美肌効果が高いのだとか。お湯は無色透明で、湯量が豊富なおかげか、気になるゴミなどは一切浮いていません。温度は熱めで、入ってすぐに汗が吹き出します。あがってからもしばらく汗が引きませんでした。料金は2時間で350円(安い)!大広間で休憩することもできます。「風呂上がりにビール!」というわけにはいきませんが、かなりお勧めできる温泉です。キャンプ場のお風呂がなおっていたとしても、訪れる価値は大きいと思います。

http://www.city.oshu.iwate.jp/kanko/view.rbz?cd=1537

キャンプ場の静かな夜。自然と隣り合わせのレジャーだけに、いつでも情報を入手できるような手段を持ち合わせなければなりません。
お盆休みの前という日程だったので、初日はコテージの利用客と自分たちの2組だけ。2日目はテント泊キャンパー3組+キャンピングカー1台と、少しだけ賑やかになりましたが、いずれにしてもキャパ35組のキャンプ場を悠々と利用することができました。

撤収日の8月9日は、ラジオの天気予報で「朝9時ごろから雨が降る」と言っていたので、朝食後すぐに撤収に取り掛かりましたが、ほんとうに9時ぴったりに雨が降り出しました。早めの段取りで道具を一切濡らすことなく撤収できたので、「良かった良かった」などと喜んでいましたが、秋田県や同じ岩手県の内陸北部では「過去に経験したことのないような大雨」により甚大な被害が出てしまったようです。

キャンプ場を出てから宮城方面へ南下したので、空は段々と青空に変わっていきましたが、キャンプ地と同じ県内でこのような大きな災害があったのかと思うと、本当に驚きを隠せません。雲の流れが少しでも変わっていれば、もしかすると自分たちが被害者になっていたのかもしれません。管理されたキャンプ場とはいえ、家とは違う自然の中で過ごすわけですから、非常事態に備えた装備と心構えが必要だと、あらためて考えさせられたところです。

平泉

せっかく岩手まで来たので、キャンプ2日目に世界遺産に指定されている「平泉」を見学して回りました。まずは「毛越寺」。ここを訪れるのは3回目だと思いますが、相変わらず庭園が美しい。暑さかなりが厳しかったのですが、写真をパシャパシャ撮りながらじっくりと見て回りました。ちょうどこの日は本堂に中に入って見学できる日だったので、遠慮なく上がらせていただきました。毎月8日だけ本堂を公開しているようです。このように有名なお寺の本堂に上がれるとは思っていなかったので、かなり嬉しかったです。

「毛越寺」を出て、次に向かったのが「中尊寺」。こちらも中学生の時の社会科見学(遠足だったかな?)を含め、訪れるのは3回目だと思います。若い時分には神社仏閣を見ても特に心が動かされることは無かったような気がしますが、今回あらためて訪れてみて、その歴史を感じさせる重厚な寺院群に感動すら覚えました。何百年も前の時代にこれらの建物が建立され、それを大切に守ってきた先人たちの努力に感謝。やっぱりこういうところは、ある程度歳をとらないと良さがわからないのかもしれませんね。

中尊寺の本堂前には、お焼香をする人の長い列ができていました。自分も額の汗をぬぐいながら、思いを込めて手を合わせました。 最近老眼気味の妻は、目の病気に御利益があるという「峯薬師堂」でお守りを買いました。入口には奉納された「め」の絵馬がぎっしり。 あまりにも有名な「金色堂」。覆堂の中は撮影禁止ですが、黄金に輝くお堂をじっくり見学してきました。団体旅行ではこうはいきませんね。