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「子供の領域」


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子供の時間は終わった。
でも、大人の時間は、まだ始まらない。
僕の中の得体の知れない"怪物"が叫ぶ。
「スベテヲ破壊セヨ。サモナクバ、スベテヲ玩具ニ帰サシメヨ」と。
ひとつでもいい、硬く輝くものが見たい。





花の季節はなぜか眠い。
難しいことは、
なかば眠ったままでやり過ごす。
さして感慨もなく
いろんなことをペロリと飲み込んで、
でも、すべてをことごとく拒絶してやる。




僕の兄弟、僕の父母、僕の祖父母…
僕の血につながる人々。
僕はあんたたちなんか知らない。
僕を、見るな!





眠りの中で、私は
見知らぬ男を殺す夢を見た。
目覚めた時、その男が昨年
死んだ父親であったことに気づいた。







扉の向こうに広がる海のような匂い。 
刻々と増す水に、足を浸しながら
いま起こることを、ただ見ていた。





いつの間にか抱え込んだ
手にあまる矛盾に、
息をつめ 耳をすませていただけなんだ。
でも、 どうしてボクの中にはいつも
自分の能力以上に
見たり聞いたりしたがる
もう一人のボクがいるのだろう。




めでたしめでたしで終わるおとぎ話の結末の後ろに
別の結末があって、さらにその後ろに
またいろいろの結末がある。
その円環に気付いて宙ぶらりんを生きていくことが、
多分、少しずつ
大人になるということだった。






家から学校までの距離しか知らないのに、
自分の中に宇宙を持ち、
13年しか生きていないのに、
過去も未来も一瞬のうちに体得する。
そんな異なる世界の住人として大人たちを監視する。

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