いいわけなど 8.



「生きている側のことなど」

  何年か前のこと。身近な人間が死の宣告を受け、

なすすべを見出し得ないまま、その先に起こることを怖れながら、

ただ落ち着かず、こんな不安定な状態がいつまで続くのだろうと思っていました。

そんな重苦しい日々の中で、なんとなく描いたのがこれらの絵でした。

そしていま、アップしたものを眺めて、ようやく「そういえば、ここ何年かのうちに

他にも、 身近な人たちを何人も相次いで亡くしたのだなぁ…」と思いいたり、

ちょっと、腑におちた気分になっているというアリサマです。

「身近な人間の死ほど激しく言葉を裏切るものはない…」と、その度に実感するものの

生きている側はのんきなもので、いつの間にか今夜のおかずに思いをめぐらせる日常を取り戻し、

死者たちのことは胸の底深くに沈めて、なにくわぬ顔で暮らしています。

・・・季節が移って、清かな秋風が立つ頃に、命日がめぐってきます。


こんな細かな部分までめくっていただいてありがとうございました。