御地蔵様からのお言葉

(二十八)

 人の口に惑わされるな。人間が発する言葉は自分にとって都合が良く、利益を目的としている言葉が多い。例えば、あなたがある人の悪い噂を聞いたとする。あなたがその人のことを知っていれば、その噂が本当かどうかある程度は判断がつくだろう。もし全く知らない人ならその噂を信じて、その人に対して悪い印象を持つかもしれない。真実とは自分の目や感覚で確かめるものだから、他人が発する言葉だけで様々なことを軽く判断することがないようにすること。

(二十七)

  この世で最も恐ろしいのは人間の邪悪な心である。戦争、殺人、日常の争いは全て人の異常な心から引き起こされ、誰でもこのような邪悪な心を持っている可能性がある。そのような心に変化しないように、自分自身の心を清らかにする修行が常に必要である。

(二十六)

言葉によって人の心は良い方にも悪い方にも動く。口から出た言葉を消すことはできないので、会話のときは悪い言葉にならないように注意すること。

(二十五)

 悩みについて考えすぎると心も体も弱ってしまう。心と体はつながっている。考えすぎる人は自分で病気を作ってしまうので、注意すること。

(二十四)

 人間は進学、就職、結婚などの選択で十分な検討をした後でも迷うことが多い。迷いは新たな人生や心の平穏を妨げる。『自分の選択は良いかどうか』、それはその道を選択した後の努力にかかっているのだから、選択自体が人生を決めてしまうと考えないことだ。

(二十三)

 確実にやって来る死を認識している人と、していない人では生活の幸福感が全く異なる。認識している人は悔いなく人生を生きる気持ちになり、心が平穏である。一方、していない人は不安や恐怖で精神的な安定を得られず、問題を起こしやすい。

(二十二)

 死は全ての人間に必ずやって来る。年をとったとき、死についてあれこれと考えて恐怖におびえるのは良くない。

(二十一)

 年をとったら完全な健康体を望むな。老人になるほど体の様々な部分が悪くなるのは普通だから、割り切って病気と付き合うことも必要である。

(二十)

 目に見える問題はいかようにも対処できるが、見えないことはどうにもならない。特に自分や他人の心が原因の悩み、問題には修行が必要となる。

(十九)

 自分を大事にしないと自分自身が自滅する。特に年をとった人は自分の楽しみや健康を第一に考えることで幸せになれる。

(十八)

人の心は言葉によって動かされる。良い言葉をかけられれば良い感情が生まれるが、悪い言葉なら憎しみが生まれやすい。悪い言葉にならないように自分の言葉には注意すること。

(十七)

 生きるとは信じることである。生きる力が欲しければ、自分自身の力、可能性を信じて自分の成功した姿を想像しなさい。このような前向きな考え方が人生を良い方向へ導く。

(十六)

 他人の行いを見て不快に感じた時は自分自身が似たような行いをしたことがないか思い出してみよ。自分自身の行動、言葉をふり返って常に反省せよ。

(十五)

 思いやりの心を大切にしていると、人間関係はうまくいく。特に家族への思いやりは、その家に良いエネルギーを満たして何事もうまく運ぶことができる。

(十四)

 人は悩み苦しみながら生きるのが普通であるから、苦を打ち消すほどの強い意志を持って生きれば良い。信仰や自分自身の目標が心の力となって、強い意志を生み出すであろう。

 (十三)

 物事への執着はほどほどにすること。あまりにも強い執着は周囲の人間と摩擦を生み、自らを滅ぼす原因となる。

(十二)
我慢することは切ないが、人間はみな我慢して生きている。耐えることが全ての成功につながる。

(十一)
過去を追うものは過去のことで悩み苦しんで、先へ進むことができない。前へ一歩進むために未来を思うこと。

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 我々が生きているこの世界では自分の思い通りになることはほとんど無い。だから現在の自分の状況と理想が異なるのは当然のことである。理想に向って精一杯努力した後はありのままの自分を受け入れなさい。そうすれば理想と現実の違いで苦しむことも無くなるであろう。

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 高齢な人は自分の健康維持・管理に集中しなさい。そうすれば周囲の若い人たちに迷惑をかけることもなく、人生を楽しむことができる。

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 会話の中でいつも言い返してばかりではいけない。時には相手の言うことを黙って聞くだけで、自分に良い事が起こる場合もある。負けるが勝ちである。

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 好ましくない嫌な事を考えすぎて苦しい時は自分の好きな事を考えなさい。どうしても嫌な事が頭から離れない時は護符を頂きなさい。地蔵菩薩が必ず救ってくれるであろう。

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 自分の目は2つしかないが、他人の目は何百、何千とある。仕事で認められたいのなら精一杯の努力を常に心掛けること。

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 どんな組織(会社や学校)にも鬼の1匹や2匹は存在している。鬼たちはあなたについていつも悪い事を言うだろうが、そんなことは聞き流して自分の仕事を一生懸命やりなさい。

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 季節の変わり目は暑くなったり寒くなったりする。このような時に体のバランスを崩しやすいので衣服に注意すること。

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 春先は心が活動的になる。このような時は交通安全を心掛けること。車を運転する人は『赤は止まれ、黄色も止まれ』を実践すること。

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 将来必ず起こる自分にとって好ましくない出来事について、あれこれと考えるな。それについて考えるから不安が生じる。考えても考えなくてもそれは必ず起こるのだから。 もしどうしても考えてしまう時は護符を飲みなさい。

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 他人にした行いは必ず自分に跳ね返ってくる。あなたが良い行いをすれば良い事があなたに起こるし、悪い行いをすれば悪い事があなたに起こるであろう。