あらすじ
エリザベスは、父の名付け子であるリチャード・ナイトリーのことを随分と長い間、慕い続けていた。
父親同士が2人の婚約を決めた時、その想いは成就するかに思えたが、リチャードが、惹かれていたのはエリザベスの7歳年上の姉エヴァドネだった。彼が姉に
「父親が結婚させたがっている相手があなたならよかったのに」
そう言って、キスをしている場面に行き合わせてしまったのだ。
互いの父親が亡くなった後、エリザベスはリチャードとの婚約を破棄する旨の手紙を彼に送るのだった。
しかし、リチャードとは、もう2度と顔を会わすこともあるまいと思っていたエリザベスの生活に突如、彼は乗り込んできた。
ワーテルローの戦場で全身に傷を受けたリチャードが、エリザベスの住む屋敷に運び込まれたのだ……。
|